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無敗の門番  作者: 魃
第四章~秘刀~
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第五十二話

シグルド、ネフタス、ロイは街の外に出てきた。

天気は曇り、いつ雨が降ってもおかしくない状態。

ネフタスは焦っていた。自分を一目見ただけで人間ではないことに気づいたロイに。

もし、自分がロイと戦ったらどうなるかのシミュレーションもしたが、5秒もかからずに負けると直感的に判断した。

(シグルドさんは強い。だけど、この人も強い、この二人がまともにやりあったら......街の一つくらいなくなるかも....。それにこの人の剣、間違いない、ダインズレフだ。あいつも僕に気づいたみたいだけど...。今はこの二人を止める方が先か...、いやいや、そんなことしたら僕が...)

「ネフタス」

「は、はい!」

シグルドの声に驚き、ネフタスの声は裏返った。

「止めるなよ。てか、止められねぇか。俺とロイが本気でやったら」

「...はい。あの人は一体何者なんですか?ダインズレフを使える人間がいるなんて...」

「ロイの持ってる剣は業物わざものなのか?」

「知らないんですか?シグルドさんの探している"秘刀・クサナギ"の対極となる存在。"魔剣・ダインズレフ"。本来、人間がもつと精神支配され、自我を保てなくなり、生きながらに死ぬんです。だけどあの人からはそういったものが感じられない。あの人はいったい...」

「シグルド、そろそろ始めないかい?」

ロイが10mほど先から言う。

「おう。いいぞ。ネフタス、下がってろ」

ネフタスはシグルドに言われ、邪魔にならないとこまで下がる。

(できれば怪我しないでください...)

ネフタスは静かに祈った。





「さぁ、始めようか。『不死鳥剣フェニックスソード』」

ロイは白く輝く炎に包まれた。

「こいよ」

「君は魔法を使わなくてもいいのかい?」

「お前忘れたのか?俺の魔法はーーー」

「僕は知ってるよ。あの『眼』の魔法のこと」

「...ありゃ奥の手だ。使わせてみろ」

「そう、分かったよ」

『我の力も使えよ』

「まったく、空気を読んでよね。今再会を喜びあってるじゃないか」

『そうは見えん』

「まぁいいや。じゃ、君の力使わせてもらうよ」

「いいからさっさとこいよ」

「一発目はサービスだから。避けてね。『陽炎かげろう』」

シグルドの目の前から消えた。

「なっ!?」

そしてシグルドの目の前に現れ、ロイは剣を振る。

それを辛うじて避けるシグルド。

「お♪やっぱり避けてくれた♪嬉しいなー。やっぱりシグルドは強いや」

「...あいつも強くなってるな。こりゃ、ちっとばかしやべぇかな」

シグルドは身を引き締めた。

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