第四十九話
二人は肉を持って街の外へ向かった。
昨日同様、焼くつもりだ。
「さーてと、どこにいるーーー」
「おーい!こっこだよー!」
そこで一人の少女が手をふっていた。
横には、レイナとミィが寝ている。
「......ネフタス、俺は帰ってもいいか?」
「気持ちはわかりますけど、ダメです」
「はぁー......」
二人は少女に向かって歩き始めた。
「ごくろう、ごくろう。で、ご飯は?」
シグルドは肉を差し出した。
「焼け」
「作ってほしいなー」
少女は笑いながら言った。
「殺しちゃうぞ♪」
シグルドも笑いながら言った。
「...シグルド、ここは言うとおりにーーー」
「知るか。てか、あいつらいつまで寝てるんだ?」
「あー、いいのかなー。この子たち起きなくなっちゃうよー」
「......どういうことだ?」
「この子たち、魔法で寝てるんだー。魔法は私にしか解けないよー」
「...ちっ、めんどくせーな」
シグルドは肉を焼き始めた。
「そういやあと一人はどこにいる」
「え?一人だけど?」
「二人前って言ってただろ?」
「一人で二人前食べるだけだお?」
「......もういいや」
シグルドは再び肉を焼き始めた。
「ふー、お腹いっぱい。もー食べれないおー」
「...こいつ、まじで食いやがった」
「さ、さあ!ミィとレイナさんを返してください!」
「うん。いいよー。魔法はもう解いたから、あとはご自由に~」
少女はそこまで言うと、寝息をたて始めた。
「......こいつ、まじでなんなんだ?飯のためだけに連れてったのか?」
「どうやらそうみたいですね。見てください。あの寝顔、幸せそうに寝てますよ」
「......帰るか」
シグルドはそう言ってレイナを担いだ。
ネフタスもミィをおぶり、家へと戻った。
「本当にすみませんでした!寝ていたとはいえ、連れていかるなんて」
レイナはシグルドに頭を下げている。
「べつにいい。そういう訓練をしないと気づかないからな。だから次からは気をつけろよ」
「は、はい!」
「さてと、これからどうするかね」
「えーと、"秘刀"を探すんですよね?どこにあるかわかってるんですか?」
「いや、ぜんぜん」
シグルドはブンブンと手をふる。
「じゃあどうしましょうか...」
レイナが考えこんでいると
「シグルドさん、ちょっとお話があるんですけど...」
ネフタスが近寄ってきた。
「ん?どうした?」
「ちょっと外でいいですか?」
「わかった」
シグルドとネフタスは外へと出た。




