第四十六話
ネフタスは俯き、目を閉じている。
「言い方を変えよう。お前たちは何者だ?」
シグルドの言葉にネフタスは驚き、目を開けた。
「たち、って言うとミィも入っているんですね」
「あぁ、あいつも少なくとも人間じゃないだろ。見た目は人間だが、雰囲気が人間じゃないきがする」
「じゃあ、一つだけ聞いてもいいですか?」
ネフタスは指を一本立ててそう言った。
「いいぞ」
「シグルドさんたちは、旅人って言ってましたがここには何をしに来たんですか?」
「それか、それはなこの国にあるっていう"秘刀"を探しに来たんだ」
「...手に入れてなにをするんですか?」
ネフタスは真剣な表情でシグルドをみる。
「それはな、そうだな。その後のことを考えてなかったな」
「....そうですか...」
ネフタス小さく呟いた。
「でもな、一つだけ言えることがある」
「なんですか?」
「悪用するつもりはない。たぶんあいつを止めたらもとの場所に戻すだろうな」
「......すか...」
「ん?」
「どうしてそんなことが言えるんですか!秘刀ですよ!人がそんな簡単に返すわけないでしょう!」
ネフタスは声をあらげて言った。
「そうだな。簡単には返さないかもしれないな」
「そうでしょう!ですからーーー」
「だが、俺は返す」
「なっ!」
ネフタスは絶句した。
「どうした?何を驚いている。俺は普通の事を言っているだけだぞ」
「...今簡単には返さないかもしれない、って言ったじゃないですか」
「まぁな、言ったが俺は返すぞ。これは俺の中の決定事項だ」
「...まっすぐな目ですね。そして澄んでいる」
「ま、俺は俺のやりたいことをやるだけだ」
シグルドはそう断言した。
「もしかしたら、あなたなら...」
と、ネフタスは小さく呟いた。
「で、本題に戻る。お前たちは何者だ?」
「...今はまだ言えません...。ですが、いつか必ず...」
「そうか、ならいい」
二時間ほど経ってからレイナとミィとサラが戻ってきた。
「ずいぶんと長かったな」
「あ、えっと、すみません、楽しくて時間を忘れてました...」
「まぁいいがな」
「キュア!」
「お前も楽しかったのか?」
シグルドはそう言ってサラの頭を撫でた。サラの顔が綻ぶ。
「ミィも楽しかったかい?」
ネフタスはミィに優しく聞いた。
ミィはその問いに笑ってみせた。
「そう、ならよかったよ」
ネフタスはミィの頭をポンポンと軽くたたいた。
「さてと、これからどうしようかね」
「どうしたんですか?」
「あ、そうでしたね。私たち、今夜の宿がないんです」
「じゃあよかったら、うちに来ますか?今日のお礼ということで」
「お、いいのか?」
「はい。構いませんよ。ね、ミィ」
ミィもこくこくと頷く。
「じゃあ行きましょう」
シグルドたち四人と一匹は街の中へと入っていった。




