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無敗の門番  作者: 魃
第四章~秘刀~
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第四十五話

「さて、俺も行くかな」

シグルドはそう言って街の方に歩き始めた。

「どこにいくんですか?」

「肉をもう少し買ってくる。今の量じゃ足りないだろう。それに、金はまだあるからな」

「そうですか?けっこうあると思いますけど...」

レイナがそう言うとシグルドはレイナの肩を指差した。

「サラちゃんがどうしました?」

「サラって、けっこう食うんだよ。軽く俺の倍くらいは食うな」

「えっ!そんなに食べるんですか!こんなにかわいいこが?」

そう言ってレイナはサラを抱き上げた。

「キュア~...」

サラは気持ち良さそうに、目を細めている。

「まぁ、子供とはいえ魔物だからな。肉食だし、野生だったら人だって食うはずだ」

「そ、そうなんですか...、サラちゃんはそんなことしませんよね~」

レイナがそう言うと、

「キュア!」

と、サラは元気よく返事をした。

「まあいいや、とりあえず行ってくる」

シグルドは再び街に向かって歩き始めた。






「......この魔力の感じ、一体誰が...」

シグルドはわずかな魔力を感じ、路地裏に向かった。

「これは...」

路地裏には数人の男が倒れてた。

見たところ死んではいない。気絶しているだけのようだ。

「...強いな、急所に一撃、上手く力加減されてるな」

男たちをみてシグルドは小さく呟いた。

「......考えても仕方ないな」

シグルドはその場を後にし、店へと向かった。






シグルドが帰ってくるとそこには先程の少年と、小さな女の子が立っていた。

「あ、シグルドさーん!ちょうどよかったです。これから自己紹介しようと思っていたんです」

「そうか、俺はシグルド。こいつはレイナ。お前らは?」

「僕の名前はネフタス。こっちは妹のミィ。今日はありがとうございます」

ネフタスとミィは頭を下げた。

「よろしくな。今日はいっぱい食えよ」

「はい!あ、これ少しですけど野菜です。よかったらどうぞ」

「ありがとうございます。さすがに栄養バランスが偏りますもんね」

レイナの言葉にミィはコクコクとうなずく。

「よし、食うぞ!」

四人と一匹は食事を始めた。






シグルドたちは食事を終えた。

レイナはサラと遊んでいる。

「あいつ、楽しそうだな。ミィだっけ?お前も行ってきたらどうだ?」

シグルドに言われ、ミィはネフタスを見る。

ネフタスは笑顔でうなずいた。

ミィの顔がパァーっと明るくなり、レイナの所に走る。

「ミィの笑顔、久しぶりにみました。...で、僕になにか用なんですよね?」

ネフタスの顔が急に真剣になった。

「...ほう、どうしてそう思う?」

「僕の勘、ですかね?そう思ったんです。で、どうなんですか?間違ってます?」

「いや、ビンゴ、当たりだ。お前に聞きたいことがある」

「奇遇ですね。僕もあるんです」

「へぇ、じゃ俺から言っても言いか?」

「どうぞ、ご馳走になったのでなんでも」

「そうか、じゃあ一つだけ。お前、何者だ?」

シグルドは真面目な表情で言った。

「...何者、って言われましてもね。みての通り人間じゃないですか?」

「いや、お前は少なくとも人間ではない」

そしてシグルドは表情を変えずに

「さっき、お前が初めてここに来たとき。俺はお前が話しかけてくるまで気づかなかった。あの距離で俺が気づけないはずないのに」

「...そんなこともありますよ」

ネフタスは笑ってみせた。

「それだけじゃない。路地裏の男たち、お前がやったんだろ?」

ネフタスは黙りこんだ。

「もう一度聞く、お前、何者だ?」

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