第四十四話
シグルドとレイナそ素材屋で換金し、その後宿屋を探していた。
「今日は疲れた。早いとこ探して休もーぜ」
「そうですね。私も疲れました」
二人は歩き回った。
二時間後
「...なぁ、宿屋、なくね?」
「.....そうですね。もう街の中を五週くらいしましたよ。これだけ探してないってことは、ないのか、変な場所にあるか、ですね」
「そうだな、恐らくないほうだろうな。この街に、地下はなさそうだし、あとは民家だし。この感じは飯屋もないな。仕方ない。果物でも買って食うか」
「あ、あの。それなんですけど...」
レイナは恐る恐る店の方を指差した。
「売り切れ...みたいです」
「なっ、さっきまで山のようにあったはず...あんな量が一瞬で売れるはずない...」
シグルドの顔がひきつった。
「で、でも、ありません....。売れたとしか...。あ、お肉か魚を買って焼きますか?」
「ちっ、面倒だが仕方ねぇか」
そして二人は店へと向かった。
二人は大量に肉や魚を買って、街の外に出た。
「さーて、食うか!」
「あの、シグルドさん。火はどうしますか?」
「ん?そうだな。『奴隷・火竜門』」
シグルドが魔法を唱えると1mほどの門が現れ、その中から小さな火竜が出てきた。
体長50cmほどで体は白く、羽がちょこんと生えていた。
「キュア!」
「か、かわいい...」
「火竜はな、子供の時は白で、大人になると赤になる。体長はこれの10倍くらいになるかな?」
「そ、そうなんですか。産まれてどのくらいなんですか?」
「二ヶ月くらいかな?三ヶ月くらい前に卵をかっぱらって、ロイに育ててもらったんだ、なつかしいなー」
「へぇー、この子、名前はあるんですか?」
「あぁ、サラマンダーだから、サラだ。一応女の子だぞ。こいつけっこう人懐っこいだよ」
「キュア!」
二人の終わりの見えない会話にサラは割って入った。
「おっと、悪い悪い、サラ、そこの薪に火をつけてくれ」
「キュア!」
サラは小さな火の玉を吐き、薪に火をつけた。
「わぁー!すごいねー!サラちゃん!いいこだねー」
そう言いレイナはサラの頭を撫でた。
「キュア~...」
サラは気持ち良さそうな顔をした。
「さて、食うか」
シグルドが肉を焼こうとしたその時、
「お兄ちゃんたち、誰?」
一人の少年が現れた。
「ん?俺達は旅人だ。で、今から飯を食う。それだけだ」
「ふーん」
少年はそう言って肉をじっと見つめた。
レイナはそれに気づき、
「よかったら食べる?私たちだけじゃ多いのから」
「え?いいの?えっと、兄弟がいるんだけど、いい?」
「えぇ、いいですよ」
「うん!わかった!」
「あ、ちょっと待てガキ!」
「なに?」
「なにか焼くものがあったらついでにもってこい」
「わかった!」
そして少年は街に入っていった




