第四十一話
翌朝、ロイはリオンの所に向かった。
「どうした?こんな朝早くに。いつもならまだ寝てる時間だろ」
「まぁね、ところで僕と戦わない?」
「は?」
「え?」
しばらくの沈黙。
そして、リオンは口を開き
「どういうことだ?突然そんなことを言われても意味がまったくわからないんだが..」
「いやー、さ。君が強いのはなんとなくわかるんだよ。その強さが本物かどうか確かめたいだけなんだよね。だめかな?」
「そういうことか、いいだろう。ついてこい」
リオンはアジトの外へと向かった。
「ねぇ、アジトの訓練場じゃだめなのかい?」
「...あのな、俺はともかく、お前の力だったら訓練場が全壊するだろう。そこら辺を考えてくれ」
「そんなこと言われてもねー、サンドリアの訓練場は壊れなかったよ?」
「...本気じゃなかったろ?」
リオンの問いにロイは笑ってみせた。
その場所はアジトから、1kmほど離れた荒野だった。
「ここなら大丈夫だろう。周りにはなにもない」
「そうだね。ここならある程度の力を出しても大丈夫そうだね。じゃあ始めようか」
ロイはダインズレフを構えた。
リオンは爪を装備した。
「へぇ、それが君の武器なんだね。なかなかいい武器使ってるじゃないか」
「あぁ、こいつはな『魔爪・地獄竜』って言ってな、お前のダインズレフと力は同等なはずだ」
「へぇ、ダイン。同等だってさ」
『...あいつの言ってることは本当だ。だが、使う者の力が関わってくる。その力で言えばお前の方が圧倒的に上だと思うが』
ダインズレフは思ったことをそのまま言った。
「彼は強いと思うよ。力の差なんて実際に戦わないと分からないよ」
『ふん、やらなくても分かることもある』
ダインズレフは不満そうに言った。
「じゃあ、準備はいいね?」
「あぁ、いつでもこい」
リオンも構えた。
「『不死鳥剣』」
ロイが魔法を唱えると、ロイは白く輝く炎に包まれた。
「いくよ」
ロイは飛翔した。
「おいおい、飛べるなんて聞いてないぞ」
「そりゃ言ってないもんね」
そしてロイはリオンに突進した。
リオンはバックステップで回避して、
「『魔爪撃』!」
リオンは黒いオーラに包まれた爪で攻撃した。
「よっと」
ロイは一回転してそのままダインズレフで弾いた。
「ちっ、さすがに当たらねぇか」
リオンは受け身をとり、ダメージを逃れた。
「あはは、楽しいや」
ロイは再び飛翔した。
「君は楽しいかい?僕はとても楽しい!」
「あぁ、楽しいっちゃ、楽しいな」
「そう、じゃ、別の力を見せるよ」
そう言うとロイは地におりた。
そして魔法を解き
「『風精霊剣』」
ロイが魔法を唱えると、周囲の風の流れが変化した。




