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無敗の門番  作者: 魃
第三章~組織~
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第四十話

二人はアジトへと戻ってきた。

「さてと、ボスにお土産渡さないとなー。君はこれからどうするんだい?」

ロイは軽く伸びをしながら言った。

「いや、俺は部屋に帰って寝る。お前の相手をすると精神的にも肉体的にも疲れる。転移ワープ酔いもあるしな。じゃ、また明日な」

リオンは自分の部屋に帰っていった。

「明日は君と遊んであげるよー」

ロイは手を振りながら言った。

リオンは右手を軽くあげた。

「さて、ボスの部屋に行きますかね」

ロイはフィンの部屋に歩き始めた。





「ボスー、入るよー」

ロイはフィンの部屋の扉を開けた。

「ん?あれ?ロイくん?けっこう早かったね。てか、かなり早かったね」

「え?そう?あ、これパイヤンの栗饅頭と、塩大福ね」

ロイは土産を机の上に置いた。

「おぉ!ありがとう!塩大福も好きなんだよね!ちょっとお茶出すから一緒に食べようよ!」

「いいのかい?ボスに買ってきたお土産なのに」

そう言いつつも、栗饅頭の箱を開けるロイ。

「はは、ちょっと待っててね。今、お茶を入れるから」






「で、新しい武器はどうだい?」

栗饅頭を満足そうに食べながら言うフィン。

「ダインのことかい?うん。ちょっと重いけど、いい武器だね」

『当たり前だ。我はダインズレフだぞ』

「へぇ、ダインくんねよろしくね」

『......もう諦めるしかないのか......』

「で、どうやってダインくんを使役させたんだい?こんなにも早く」

フィンは真面目な顔で言った。

「どうやったもなにもね、普通に?」

「はは、なんで疑問符なんだい?しかも普通に、って。ダインくん、どうなんだい?」

フィンはダインズレフにも聞いた。

『...我にもわからぬ。恐らく普通にやられたのだな』

「はは、君まで普通にって言うのかい。なら普通になんだろうね。まぁ、細かいことはいいや」

そう言うとフィンは二つ目の栗饅頭を、口にする。

「じゃ、そろそろ行くね。疲れちゃって、ちょっと眠いや」

「ん?そうなの?じゃ、またね」

そしてロイはフィンの部屋を後にした。






「お、おい!そこのお前!」

部屋に帰ろうとしたロイの目の前にシオンが立ちふさがった。

「あ、いいとこにいたね!」

「は?なにをーーー」

「これ、パイヤンのお土産ね」

ロイはそう言うと、一つの袋を手渡した。

「これは?」

シオンの口調は、普通になっていた。

「饅頭セットだよ。五種類くらいの饅頭が入ってるよ」

「そ、そうか。あ、ありがとうな」

シオンの顔は綻んでいる。

「で、何か用だったのかい?」

「い、いや。なんでもない...」

「そう。じゃあね」

ロイはシオンの横を通り、自分の部屋に向かった。





部屋に戻ってきたロイ。

ダインズレフを壁に立て掛けた。

「ふう、今日は疲れたね」

『ほとんどなにもしてないだろ』

「いやいや、だって君を取りに行ったんだよ。君って重いんだよ?分かってる?」

『何を、我は強いぞ?お前と戦うことだってできる

そう言うとダインズレフは宙に浮いた。

「...君、そんなことできるなら僕に負担がかからなかったんじゃないかな?」

『気にするな』

「明日はその状態で頼むよ。戦う時以外は浮いてね」

『......なぜ貴様なぞにーーー』

「じゃ、おやすみー」

ロイはダインズレフの言葉を最後まで聞かずに寝た。

『...まったく、勝手なやつだな』

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