第三十九話
二人はリオンが『断罪の洞窟』とよんだ場所にきた。
「君が連れてきたかった場所はここなのかい?」
「あぁ、ここは俺たちの組織の新しい幹部がくる『断罪の洞窟』という場所だ」
「へぇ、けっこう禍々しいオーラがでてるけど」
ロイの言うとおり、人はおろか、魔物すら近寄らないほどのオーラが洞窟からでていた。
「この先はお前一人でいけ。中は一本道だから迷うことはない。奥には扉がある。その中に武器があるからもってこい。それがこれからお前が使う武器だ」
「...本当に僕の用事がわかっていたんだね。まぁいいや。取ってくるだけでいいんだな?」
「あぁ。無事を祈る」
ロイは軽く笑って、洞窟の中に入っていった。
ロイは洞窟の中を歩いて行く。
歩いていくにつれて禍々しい気は強くなっていく。
「あー、なるほどね。そこら辺のやつは近寄れないね。奥になにがあるか楽しみだね」
ロイは嬉しそうに歩いていった。
ロイは扉の前まできた。
「この先、だね」
ロイは扉をゆっくりと開けた。
そこには一本の大剣がささっていた。
「これが、俺の新しい武器ね」
ロイは大剣を抜こうとしたとき
『誰だ?我を起こそうとするアホは』
大剣から声が聞こえてきた。
「大剣が、しゃべった?すごいね」
『おぬしは誰だ?なぜ我を欲する』
「自己紹介をしようか。僕はロイ。ここには無理矢理連れてこられた、のかな?そして君をもってこい、って。僕が君の主人になるんだよ」
『我は人間なぞの下につかぬわ』
「君の名前、教えてくれないかな?」
ロイは大剣に問いかけた。
『我が名はダインズレフ。人間が魔剣と呼ぶ存在だ。分かったらさっさとーーーー』
「じゃあダイン、いこうよ」
ロイはダインズレフを抜いた。
『なっ、なぜ人間ごときに我が...』
「お、けっこう重いね。でも、使いやすそうだ。これからよろしくねダイン」
『ま、まて!お前は一体何者だ!人間が我に触ったら等しく死が訪れるのだぞ!』
「そんなの簡単じゃないか」
ロイは持っていた布をダインズレフに巻いて、背負った
「僕が人間じゃない、それだけの問題だよ。ま、今はその事は隠してるんだけどね」
『...ふ、いいだろう。お主の生きざま、我が見届けてやろう。ありがたく思え』
「じゃあ行こうか、ダイン」
『我はダインズレフなのだが...』
「長い、長い。ダインでいいじゃん」
『......』
ダインズレフはロイに押し負け、黙った。
「たっだいまー」
「お、おう。けっこうてか、かなり早かったな
「うん。ダインもすぐに了承してくれたし」
『ほぼ強行策だったじゃないか...』
「なにかいったかい?ダイン」
『...お前も苦労してるようだな』
ダインズレフはリオンに言った。
「まぁ、面白いやつだからな。さて、帰るがもう用事はないな?」
「うん。欲を言えばシグルドに会いたいけど、今はまだいいや」
「そうか、じゃあ、かえるぞ『 』」
リオンは何も言わずに指輪に魔力を流した。
そして二人はその場から消えた。




