第三十五話
二人は長い廊下を歩いていた。
そこで二人は
「「あ」」
「ん?あー!おいそこのお前!さっきはよくも無視してくれたな!」
シオンと出会った。
「ねぇ、リオン。ここはなんの部屋だい?」
ロイはさっと横を向き、リオンに尋ねた。
「あ、あぁ。そこは『研究室』だ」
「え、ちょっ、リオンさん?リオンさんまで無視ですか?てか、また俺いない扱いですか!?」
「へぇ、おもしろそうだね。ちょっと入ってもいいかい?」
「問題ない」
そして二人は研究室に入っていった。
「俺を無視するのは問題だー!!」
シオンの叫びが虚しく響いた。
「おーい。メルン、いるかー?」
「お♪その声はリオンちゃんだね♪いらっしゃーい♪」
奥の方から若い女の人が出てきた。
「メルン、ちゃんは止めろといつも言ってるだろ」
「いいじゃん♪フィンフィン公認なんだしさ♪ん?」
メルンと呼ばれた女性はロイの存在に気づいた。
「リオンちゃん、この子は?」
「新人のロイだ。新人だが、幹部になった。だから俺がアジトの中を案内してる」
「初めまして、ロイです」
ロイは軽く頭を下げた。
「ロイっちだね♪よろしくね♪」
「ロイっち?」
「すまん、こいつは会ったやつに適当にあだ名をつける。しかもこいつは一度会ったやつは絶対に忘れない」
「へ、へぇ、それはすごいですね。でもロイっちか...」
ロイは少し肩を落とした。
「...すまん、こいつが一般のやつなら命令するんだが、こう見えてもこいつは幹部なんだ」
「こらこら、こう見えてもとはなんだー☆どっから
どうみても美人のお姉さんでしょー、悪い子には、イタズラしちゃうぞ♪」
「お前のイタズラは洒落にならんから止めろ!」
「まぁまぁ、リオン落ち着きなよ。過去に何があったのか知らないけど」
声をあらげるリオンをロイがなだめる。
「...こいつはな、けっこう優秀な研究者なんだ」
「それほどでもー♪」
「だからこいつは幹部なんだ。たしか一ヶ月くらい前だったか」
「??なにかあったっけ?」
「お前は少し黙ってろ!」
「はーい」
リオンは怒りぎみに言うが、メルンは関係なしの如く返事をする。
「リオン、続けていいよ」
「...飯を食っていたらものすごい睡魔に襲われたんだ。起きたら回りに一般兵たちが心配そうな顔でみてたんだ」
「うんうん」
「俺は一週間ほど寝てたらしい」
「...それってまさか..」
「こいつの仕業だ」
リオンはビシッ、めメルンを指差した。
「いやー、ちょっとした好奇心でねー。でもいい実験になったよ♪」
メルンは笑いながら言った。
「へ、へぇ、ちなみに今はどういう実験をしてるんですか?」
「今はねー、人工石像を造ってるよー♪」
「す、すごいですね...」
「あぁ、見た目に反して腕だけはいい」
「もうすぐ試作品ができるから、できたら教えてあげるねー♪」
「よろしくお願いします」
「じゃ、次の部屋にいくぞ」
「まったね~♪」
そして二人は研究室を後にした。
「やっと出てきたなーーーー!!」
シオンはご丁寧に待っていた。
「ねぇ、リオン。この先には何があるんだい?」
「お、おい。話をーーー」
「この先は使われてない部屋だ」
「えっ、ちょ、リオンさーーー」
「じゃ、別の場所を案内してよ」
「わかった。ついてこい」
二人はシオンを無視して歩き始めた。
「......頼むから待ってくれよ...」
シオンは泣き崩れた。




