第三十四話
またミスってた...
さすがに一日二本書くのはつらいものですね
二人はアジトの中をゆっくりと歩いている。
「そういえば、僕の部屋はあるのかい?」
ロイはリオンに聞いた。
「空いてる部屋は山のようにある。まだ組織が出来て間もないからな。だから組織の名前も決まっていない」
「へぇ、名前がないのは不便じゃないかい?」
「なくても特に困ってない。だが、近いうちに決まると思うぞ」
「おい!そこのお前!」
二人の前に一人の男が立ちふさがった。
「はやく決まるといいね。あ、ボスに聞きたいことがあるんだった。ちょっと行こうよ」
「あ、あぁ」
二人はそのままUターンした。
「え?ちょ、まっ」
二人がUターンしたのに驚き、戸惑っている。
「お願い...待って...」
男の願い虚しく二人はどんどんと離れていく。
「ロイ、どういうことだ?」
「なんのことだい?」
「シオンのことだ」
「さっきの人はシオンっていうんだね」
「なぜ逃げる。お前なら逃げる必要性なんてない。あいつはそこまで強いやつじゃない」
リオンがそう言うとロイは
「まぁね。彼じゃないけど、めんどくさそうだったからね。それに、ボスに聞きたいことがあるのは本当だしね」
「そうか、ならいいが」
二人はシオンをおいてボスの部屋に向かった。
「ボス、聞きたいことがあるんですけど」
ロイはそう言いながら扉を開けた。
「あれ?けっこう早かったね」
フィンは驚いたように言った。
「そういえば、矢はこないですね」
「もったいないからね。新人さんが来るときだけ作動してるんだよ」
フィンはふつうに言った。
「で、聞きたいことってなんだい?」
「この組織の最終目標、ってとこかな。世界を統一することはわかってるけど、その後もなにかあるんだろ?」
「そのことか...」
フィンは言うかどうか迷っている。
「そうだね、幹部は知ってることだからね言おうかな」
そう言うとフィンは、近くのイスに腰かけた。
「僕はね、人間じゃないんだ」
フィンの話が始まった。
「じゃあ、魔族なのかい?」
「いや、僕は天使の生き残りだよ。もう僕しかいない」
「天使、か。聞いたことないね。文献とかけっこうみてるけど天使なんて聞いたことないね」
「そうだろうね、もう何千年も前のことだから」
「...それは知らないはずだね」
ロイの顔はひきつっていた。
フィンの見た目は10歳ほどにしかみえない。何千年も前に滅んだなら、フィンは何千年も生きてるということになるからだ。
「僕は、天使を滅ぼした神族を倒す。それが最終的な目標かな」
「神族か、それも聞いたことないね」
「神族はね、見た目は人間と変わらない。だから人間に紛れて生活してるものがほとんどなんだ。だけどね、神族の王は違う。王は雲の上に住んでるんだ。王は誰かの手によって世界が統一された時、ここに降りてくる。僕はその時に僕は王を殺す」わかったかい?
フィンはそういうと軽く微笑んでみせた。
「...ある程度はわかったよ。でもなんで神族は天使を滅ぼしたのかな」
「そんなの知らないね。僕にはそんなの関係ない」
「まぁいいや。僕は協力するよ」
「ロイくん、ありがとう。頼もしいね」
「じゃあ、ぼくらは戻るね」
「あぁ、またね」
そしてロイとリオンはフィンの部屋を後にした。




