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無敗の門番  作者: 魃
第二章~旅路~
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第二十七話

さらに奥へと進むシグルドとレイナ。

「なんだかんだ言ってもくるんだな」

「当たり前です!シグルドさんを一人放っておくとなにするかわかりませんからね!」

「ふーん、ま、いいけどな」

そして、広い空間に出た。

「さて、ボスのお出ましだ」

奥の方に仁王立ちしている影が見えた。

「あれは...さっきの竜戦士ドラゴノイドか?いや、気が違うな。首がない胴体、か、なるほどな」

シグルドは一人で納得していた。

「え?いったいなんでさっきの竜戦士が...」

「あれは竜戦士じゃない。たぶん死霊騎士デュラハンだろう」

初めて聞く名前に混乱するレイナ。

「死霊騎士ってのはな、首を斬られて死んだやつがなるんだ。死体にそいつの怨念が宿ってな。他にもいろいろいるんだが、そいつらは死霊アンデットて呼ばれていてな、死霊は捕まえれないから戦うだけムダなんだよな...」

「へ、へぇ、シグルドさんて物知りですよね」

「好きなことを調べただけなんだがな」

シグルドは頭をボリボリとかき

「はぁ、俺のわがままで来たからなぁ、俺がやるしかないよな」

シグルドはゆっくりと死霊騎士へと歩いていく。

死霊騎士もシグルドの気配に気付き、剣を構えた。

「あーあ、ムダにいい構えしてんじゃねぇかよ...」

シグルドはめんどくさいオーラを出している。

(シグルドさん...いつになくめんどくさそう...)

「本当、めんどくせぇなー。あれは普通に欲しいレベルなのになー、なんでかなー、はぁ、だりぃ」

そんなシグルドとは反対に殺気全開の死霊騎士。

「はぁ、この手のやつは殺さないの俺を追ってどこまでも来るからな~」

シグルドは柄に手をかけ

「『転移門ワープゲート』)

死霊騎士の目の前まで転移し、刀を抜いた。

キン!

シグルドの刀を死霊騎士は剣で弾いた。

「やっぱ弾くのね」

シグルドはその勢いのまま回し蹴りを放った。

ゴン!

と、鈍い音をたてて死霊騎をふふきとばした。

「どうしたものかな...」

シグルドは少し考えて

「ま、いっか」

考えるのをやめた。

シグルドは『緑眼グリーンアイ』を使えば楽に勝てると考えたが反動リバウンドの大きさからやめた。

偽物門フェイクゲート』は純粋にめんどくさかった。

となると、残るのは『奴隷門セルウスゲート』だったが、この空間で満足に戦えるやつはいなかった。

「自力か~、めんどくせぇなー」

死霊騎士は起き上がりこちらに向かってきた。

「...ちょっと本気だしますか」

シグルドは刀を右手に、鞘を逆手の左手に構えた。

「これからが、あっちもこっちも第二ラウンドだ」

シグルドは刀ふるが、当たらずにかわされる。

死霊騎士はその隙を狙いシグルドの首を攻撃する。

シグルドは鞘でその攻撃を受け流した。

「めんどくせぇなー、とりあえず、足、貰うぞ」

シグルドは刀を鞘に戻し、居合い斬りを放った。

その速度はかわせる速度ではなく、死霊騎士の右足を斬りとばした。

片足では、バランスをとることができずに死霊騎士は倒れた。

「ふぅ、やっと終わるか」

シグルドは死霊騎士の左足と残っていた右腕を斬りとばした。

「これでようやく終わり、っと」

シグルドは刀を鞘に戻し、腰にさした。

「さてと、レイナー、帰るぞ」

「.....あそこまでする必要あったんですか?

「...あれくらいやらんとダメなんだよ。」

「え?」

「あいつらはな、死霊化アンデットかしたら怨念の対象を殺すまで死ねないんだよ。腕を一本でも残してたらそれに適応してその対象を探すんだよ」

淡々と語るシグルド。

「そして今回の対象は俺。あいつはずっと俺を追ってくる。めんどくさいやつだ。ここで戦えてよかったよ。村とかだったら厄介だからな」

「そう...だったんですか...」

「お前が気負うことねぇよ。ほら、行くぞ」

シグルドはレイナの頭をポンポンと叩いて歩いていった。

「シグルドさんは...本当に強いですね...」

レイナはシグルドに聞こえないくらいの声で言った。

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