第二十四話
男は村中を走り回って知らせた。
「シグルドさん、どういうことですか?」
レイナは状況を飲み込めずにいた。
「たぶんパーティーでもしてくれるんだよ
すると家の中から、手斧をもった者や、農作業用の鉄の桑をもった者が出てきた。
「...それが歓迎かどうかはしらんがな」
家の中から出てきた男たちは敵意満々の目でこちらをみていた。
「旅人ですな?何か用ですかな?」
すると中でも屈強な男が話かけてきた。
「実はーーー」
「お引き取りください」
「まだ何も言ってませんよ!?」
「どうせまたこの村を占拠するのだろう?その手にはもう乗らんぞ」
口調がガラリと変わった男。
「さて、旅人よ。お前らには二つ、選択肢がある」
勝手に話始める男。
「さっさと言え」
「一つ、全ての物をここに置いて去る」
「ないわー」
「そしてもう一つは、」
そして男は手斧を構え
「ここで死ぬか、選べ」
「ほう、嫌いじゃねぇよ。そういう性格」
「え?え?えっと...え?」
レイナは一人パニックになっていた。
「落ち着け、大丈夫、こんなアホども何人いても俺は負ける気がしない」
シグルドは目を閉じた。
「自ら死を選ぶのだな、いいどきょーーー」
「『奴隷・一つ目巨人門』」
シグルドの後ろに光の門が現れた。
門が開き中から一つ目巨人がでてきた。
「さて、先に喧嘩ふっかけてきたのはそっちだ。覚悟はいいだろうな」
シグルドは目をあけた。
「なっーーー」
シグルドは目の前の光景に唖然とした。
なぜなら、さっきまで敵意丸出しだったものたちが全員土下座をしていたからだ。
シグルドはレイナの方を向き
「レイナ、これは一体なんだ?」
「えっと、一つ目巨人が出てきたら一瞬で土下座しました。私の目には追えない速度で」
「はぁ、威嚇のつもりでサイクをだしたらこの有り様か」
シグルドは村人の方に向き直った。
「おい、お前ら。どうした?急に」
「「「申し訳ありませんでした!!!」」」
全員が声を揃えて叫んだ。
「すみません!ここのところ不作でこのようなことをしてしまい!誠に申し訳ございません!」
一番ごつい男が言った。
「お前が村長か?」
「はい!」
男は頭を下げたまま言った。
「俺たちは一週間ほど滞在したいだけだ。そのために宿をかしてほしい。飯は自分たちでどうにかする」
「わかりました!こちらをお使いください!」
そう言うと男は走り一つの家の前までいった。
「わかった。レイナ、行くぞ」
「...なんだか恐喝みたいです...」
「ひどいな、そんなことないぞ。サイク 、戻れ」
シグルドが指をパチンと鳴らした。
すると、光の門が現れ、そのなかにサイクは入っていった。
「じゃ、行くぞ」
二人は村長のがいる家に歩き始めた。
「用があるときは行くから、お前らはいつも通り過ごせ」
「はっ!了解しました!」
村長は立て膝をつき答え、去っていった。
「どうする?」
「と、いいますと?」
レイナは首を傾げる。
「南東の洞窟に用があるんだろ?今から行くか?」
「えっ?いいんですか!?」
「あぁ、行くなら早めにな。ロイにも会わなきゃならんし」
「それじゃ行きましょう!」
「あいよ。魔物ってのも気になるし」
そして二人は洞窟へと向かった。




