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無敗の門番  作者: 魃
第二章~旅路~
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第二十三話

シグルドは緑の気に覆われた。

「ふぅ、よくみとけよ。ま、お前に見えるか分からないが」

そう言うとシグルドは、柄に手をかけ、居合いの構えをとる。

「こいよ」

人工石像ゴーレムはゆっくりとシグルドに近づき、斧を振り上げそのまま降り下ろした。

しかし、その攻撃は当たることなく空を切った。

「おせぇよ」

シグルドは人工石像ゴーレムの後ろに立っていた。

「攻撃力はいいが、遅すぎる。話にならんな」

シグルドは居合いの構えをとき、そのままレイナの方に歩き始めた。

「ま、面白かったぜ」

人工石像ゴーレムは真っ二つになって崩れ落ちた。

「...一体何が ....」

「身体能力を上げたんだよ」

シグルドはまだ、緑の気を纏っている。

そして、レイナはもうひとつの変化に気づいた。

「シグルドさん...、その眼は...」

「ん?ああ、これが俺の魔法だ」

「それは分かってるんですけど...」

「この魔法はな、身体能力を一時的に上げるんだよ」

シグルドは指をパチンと鳴らし、魔法をといた。

「くっ、緑はな、身体能力を10倍にする...」

「す、すごいです!」

「だがな...、欠点もある...」

魔法をといたシグルドはフラフラとしている。

「一つ、緑は体力的にもっても5分、ということ...」

「そ、それだけ厳しい魔法なんですね....」

「二つ、強さは色によって異なるが、疲労は強さ二乗になる...」

ドタッ、っと座り込むシグルド。

「てことは、疲労は100倍!?」

「そして三つ...」

バタッ、っと倒れるシグルド。

「強さが10倍刻みにしか上がらないから使い勝手が悪いことこの上ない...、もう無理。寝る」

そう言うとシグルドは寝始めた。

「ちょ、ちょっとシグルドさん!こんなところで寝ないでください!村はすぐそこなんですよ!」

「...まじ無理、一日寝させろ。あの魔法の反動でかいんだよ...」

シグルドは今にも寝そうな声で言った。

「じゃあ、なんで使ったんですか!」

「...お前がめっちゃ気になってたからだよ...、あー、今度から軽い気持ちで使うのやめよ...」

そこまで言うとシグルドは寝息をたてはじめた。

「はぁ、本当困ったものです...」

レイナは呆れて深いため息をつき、シグルドが起きるのを待つことにした。




翌日

「さーて、張り切っていこう!」

まだ朝靄がたちこめる時間、シグルドは寝ているレイナを無理やり起こした。

「...すみません、もう少しだけ...」

「なに言ってるんだ!もう目の前なんだぞ!」

シグルドはバッと村の方向を指差した。

「...それ昨日私が言いました...」

「知るか!!行くぞ!」

「り、理不尽な...」

レイナは諦め、体を起こした。

「よし、行くぞ」

そして二人は歩き始めた。

「んで、さっさとその洞窟とやらに行くぞ。俺はよくわからんが必要なんだろ?」

「は、はい。大切な事です」

「事、ね。物ではないのね」

「...はい。事、です」

「あ、そうだ」

シグルドは思いついたように

「その用事が済んだら少し村に滞在させて貰おう」

「なにかするんですか?」

「あぁ。久々にお前の稽古に付き合ってやろうと思ってな」

「あ、ありがとうございます!」

深々と頭を下げるレイナ。

「別にいいぞ。そんなことより、到着だ」

二人は村につき、足を踏み入れた。

その時、近くにいた男がこちらに気付き、慌てた様子で

「た、旅人が来たぞーーーー!!!!」

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