第二十二話
グリフは大きく飛翔した。
大地を蹴り、空を大きく羽ばたいている。
「.....すごい......」
レイナはぼそっと呟いた。
「俺さ、思うんだよ」
シグルドは語りだした。
「な、なにをですか?」
「俺の魔法は戦闘向きじゃないってことをさ」
「どうしてですか?」
「攻撃系の魔法がないのが一番の要因だな。奴隷だって、たぶんもっと低級の魔物を従わせるやつだったろうし」
「で、でもーーー」
「ま、あくまでも魔法に関してのことだ」
「え?」
「俺自身は戦闘向きだ。それは今までが証明している。魔法がサポートしているのは事実だが、本来の用途じゃないだろう。だからな...」
「だから?」
シグルドは少しためてから
「新しい魔法を身につけた」
「...はぁ!?」
かなり驚くレイナ。
無理もない。基本的には一人一種類の魔法しか使えないからだ。
「どうした?魔法が戦闘向きじゃないなら、戦闘向きの魔法を身につけるだろ?普通」
「...本当、シグルドさんにはいつも驚かされます」
「ふーん、あ、そろそろ下りるか。グリフ!下ろせ!」
「キェェェェーー!!」
グリフは一声声をあげてから高度を落とした。
グリフはゆっくりと地面に下り立った。
「サンキュな。んじゃ、戻れ」
シグルドとレイナは飛び降りた。
そしてシグルドは指をパチンと鳴らした。
すると光の門が現れた。
門が開きグリフは名残惜しそうに中へ入っていった。
グリフが中に入ると光の門は消えた。
「すごいです...」
「んじゃ、行くぞ。と言ってもすぐそこだがな」
シグルドの指指す方には村があった。
「たぶんあれが村長の言ってたルディア村だろう」
「シグルドさん!行きましょう!」
レイナは走り出した。
「あ、待て」
「なんでですか?」
「お前、マジか...」
頭をボリボリのかくシグルド。
「もう!なんなんですか!」
「たぶんそろそろ...」
シグルドがそう呟くと
ドーーン!!!!
上から何か降ってきた。
「キャーー!!」
それは人工石像だった。
人工石像が落ちてきた場所はクレーターができている。そのクレーターはなかなかの大きさだった。
「おぉ!結構頑丈だな!」
シグルドはかなり感動していた。
「なんで感動しているんですか!」
「仕方ねぇだろ!こいつ高性能だぞ!こんなのみたことない!」
「はぁ...、どうしますか?明らかに友好的じゃないですよ」
人工石像の手には斧が握られていた。
そして人工石像はゆっくりとこちらに向かってきた。
「壊したくないな...」
「そんな事言ってる場合じゃないですよ!来ます!」
人工石像は斧を振り上げそのまま降り下ろした。
ドン!!
「うぉ!すげー威力!ますます壊したくないな!」
「くっ、私にはまだ...、シグルドさん!お願いします!」
レイナは自分には無理だと悟りシグルドに頼んだ。
「えー!こんなの壊したくねぇーよ!かっけーもん!」
「シグルドさん!」
「わかったよ...」
シグルドは避けるのを止めた。
「レイナ!見てろよ、これが新しい俺の魔法だ」
シグルドはレイナにそう言い
「『緑眼』」
シグルドは緑の気に覆われた。




