第十八話
石像になっていた男は何が起こったのか分かっていなかった。
「たしかあの時急に足が石になっていて...、そして徐々にに体か石になって...、それからはわからないです」
男は淡々と話している。もう一人は気を失っている。
「とにかく、ありがとうございました!それで他の村の人達もお願いします」
男は頭を下げた。
「任せてください!では、行きましょう!シグルドさん!」
「まったく、お前自分で治せないのに引き受けるなよな。覚えてろよ」
シグルドはぶつぶつ言いながら家を出た。
それからシグルドは家を一軒一軒回っていき治していった。
そして最後の一人を治したシグルドは倒れた。
「シグルドさん!大丈夫ですか!?」
慌てて駆け寄るレイナにシグルドは
「.....あのな、あんだけ魔法使えば疲れるに決まってんだろ.....。俺は少し寝るぞ...。多分3日は起きないからお前は魔力コントロールの練習でもしとけ...よ...」
その言葉を最後にシグルドは眠りについた。
「おぉ!あなた方ですか!私達を救ってくれたのは!」
どうやら最後に治したのは村長だったようで、近づいてきた。
「あ、あの!すみませんが宿を提供してもらえませんか?お金は払います!お願いします!」
「いえいえ、あなた方からお金はいただけません!私の家に使っていない部屋があるのでそこでよろしければご自由に」
「あ、ありがとうございます!」
深々と頭を下げるレイナ。
「頭をおあげ下さい。礼を言いたいのはこちらですので。少しでも恩を返したいのですよ」
村長は優しい笑顔で言った。
レイナは村長の好意に甘え、泊まることにした。
翌日
「おはようございます。気分はいかがですか?」
「おはようございます。私は大丈夫なんですけど、シグルドさんが....」
まだ寝ているシグルドをみて村長は
「どうしました?寝ているだけでは?」
「はい、寝ているだけだとおもうんですけど、シグルドさんが寝る前に『3日は起きない』と言ってて、ちょっと不安なんです」
「ふむ、魔力を使いすぎたのですね。少々申し訳ないですね」
村長は少し考えてから
「では、彼が起きるまで村でゆっくりしてください。私にできるのはそれしかありません」
「ありがとうございます!」
レイナは頭を下げ礼を言った。
「では、何か困ったことがありましたら声をかけてください」
立ち去ろうとする村長にレイナは
「あ、あの。村長さんは魔法はつかえますか?」
「はぁ、一応つかえます」
「魔力コントロールを教えていただけませんか?」
「いいですよ。では外に行きましょう」
レイナと村長は広場みたいな場所にでた。
「魔力というのはですね、血液と同じなのです。血液は減ると貧血でたおれますね?それと同じで魔力が減ると魔力不足になり倒れてしまいます。これはわかりますね?」
淡々と説明する村長にレイナは
「はい、なんとか」
「血液と一緒で体の中を循環しているのです。これは普通にしていても感じられません。なのでイメージをします。魔力が身体中を流れているイメージを、やってみてください」
「はい」
レイナは目を閉じイメージした。しかし結果は
「...ダメですね、まったく分かりません」
「何か理由がありそうですね、ちょっとすみません」
そう言うと村長はレイナの手を取り、目を閉じた。
しばらくして村長は目を明け
「あなた、何者ですか?あなたの中にもう一人人がいるようですが」
レイナは目を閉じ俯いた。




