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無敗の門番  作者: 魃
第一章~サンドリア王国~
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第十一話

うーむ、思うように伸びないものですね

転移門ワープゲート肆式』は、相手が使った転移系の魔法で行った場所にいく魔法。

普通の『転移門』と違うところは、自分がその場に行ってなくても行けるということ。

「到着、っと。どこだ?ここ」

そこは、森の中だった。

「こんなとこになにしにきてんだか」

少し歩いて行くと館が見えてきた。

「うわ~、めちゃくちゃ怪しいな。あれで違ったら驚きだぞ」

そんなことをボヤキながらシグルドは館に入った。




「.....と、いうことなんです」

ロイはエグバードに報告していた。

「ふむ、シグルドくんの魔法はかなり便利だな。でもなぜ君は行かなかったのかね?そういうことなら、仕事なぞ明日でもよかったのだが」

「それはですね....」

「言いたくないのだな?」

ロイが躊躇しているのに気づき、エグバードは言う。

「なにか特別な理由があるのだろう。そういうことなら、別にかまわない」

「...ありがとうございます」

「よし、今から詳しい仕事内容について説明するが、大丈夫か?」

「はい、お願いします」

「では、説明するぞ」

エグバードはロイに説明を始めた。




「おーい、誰かいるかー」

館に入ったシグルドは声をあげる。

「ったく、なんで誰もこねーんだよ」

そんなことをボヤキながら進むシグルド。

「誰だ?」

シグルドは振り返り言った。

そこはさっきまで誰もいなかった空間。そこに一人の男が立っていた。

「誰だ?、と言われてもな。ここは俺の館だからかここにいるだけだが?」

「そりゃそうか、お前か?城に忍びこんで逃げたのは

「うーん、半分正解で半分不正解ってとこだな」

「というと?」

なんとなく分かっているシグルドだが目の前の男に一応聞いた。

「いやー、さ、適当に転移したらあそこにでてよ。だからそこに縛られたアホどもを殺して戻った。それだけだ」

「一つだけ聞きたい、お前はあいつらの仲間だったのか?」

殺気をこめながら言う。

「そうだが?なにか問題でも?一度あいつらを城の近くまで飛ばしたあと少ししてから合流した、っていうのが本当の答えだがな」

「そうか、なら俺はお前を殺さなくてはいけんな」

「...そうか、なら場所を変えないか?館を壊したくないんだ」

「わかった、『転移門』」

シグルドは静かに魔法を使った。





転移した先は以前、一つ目巨人サイクロプスと戦った場所の近くだった。

「ここならいいだろ?」

「おう、早速はじめますか」

そういうと男はボキボキと指を鳴らし、拳を構えた。

「武器はないのか?」

「あぁ、アホどもを殺したときは近くの剣を使っただけだ。男は黙って拳だろ?」

そうたずねる男にシグルドは

「まぁ、わからんでもないな。仕方ない、お前に合わせてやるよ」

そう言うとシグルドは、刀を腰からはずし、『転移門』で城にとばした。

「いいのか?俺に合わせなくてもいいんだぞ?」

「俺がそうしたいだけだ。気にするな」

「そうか」

シグルドも拳を構え

「そういや名前を聞いてなかったな。俺はシグルドだ。お前は?」

「俺の名か、俺はリオン」

「リオン、いくぞ!」

「こい!シグルド!」

二人の戦いが始まった。

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