第十話
なんだかんだで十話
滝峰には負けてるけど...まだきっと大丈夫なはずさ!
読んでいただいてる方、これからもよろしくです
騎士長室にて
「昨夜の侵入者について聞きたいのだが、なぜ、止めをさしたのかね?」
エグバードは椅子にすわり、机に肘をつき、手を顔の前で組んでいる。
「止めさしてねーし」
「僕たちではありません」
シグルドは手を頭の後ろで組み、ふてくされている。
一方のロイはちゃんと背を伸ばし、キレイな姿勢をしている。
「ふむ、では一体誰が...」
「じゃ、失礼しましたー」
シグルドは回れ右をしてそのまま部屋を出ようとする。ロイはそんなシグルドの首根っこをつかんだ。
「うへっ」
シグルドは変な声を上げる。
「なにすんだよ!」
「まだ話はおわってないよ」
シグルドをじっと睨むロイ。
「実は昨日、あの場にもう一人いたと思われるのですが、どうおもいますか?」
「ふむ、その者に消された可能性がたかいですね」
「じゃ、俺は帰るぞ」
「シグルド!」
一喝するロイ。シグルドは深いタメ息をつく。
「あのな、あの場で、転移系の魔法を使っていたら俺は探知できるんだよ。時間が経ちすぎたら無理だけどな」
「なっ、なんであの時やらなかったの!?」
「いやー、さ、眠かったし、腹減ってたし、めんどくさかったし...」
呆然とするロイとエグバード。
「騎士長、すみません。そういうことなので、失礼します」
ロイは一礼し、シグルドの首をつかみ引きずる。
「あのー、すみません。ロイさん?放してもらえます?」
「少し黙って」
シグルドはロイの覇気に負け、連れていかれる。
訓練場に戻ってきた二人。
「じゃあ頼むよ」
「はぁ、『探知門』」
シグルドが唱えると、シグルドを中心とした半径1mほどの光のサークルができた。
そしてシグルドはゆっくり歩きだした。
少し歩くと地面が急に青く光輝きだした。
「おっ、あったあった。.....なーんだ、ここはカインが『雷撃』を使った場所か」
「そんなことまでわかるのかい?」
「あぁ、どんな魔法か分かるだけだがな」
ロイはポカンと口を開けている。
すぐに我に返ったロイは
「それでもすごいよ...」
「あったぞ」
シグルドが立っている場所は訓練場の端の方。
そして立っているそこは赤く光輝いている。
「あー、やっぱ只者じゃねーな」
「どういうことだい?」
「赤く光ってるだろ?この光はな、相手のヤバさをしめしてるんだよ。五段階に分かれていてな、下から順に、白、青、緑、赤、黒の順だ。赤はけっこうヤバイ。まぁ、黒じゃなくてよかったていう見方もあるけどな」
「す、すごいね」
軽く戸惑うロイ。
「...そんな力が僕も欲しいよ..」
ロイは誰にも聞こえないくらい小さな声でいった。
「よし、今から」の光のやつのとこに行くけど、着いてくるか?」
ロイは少し考えてから
「僕はいいよ、騎士長に報告しないといけないし、今日から本格的に門番の仕事があるから説明を聞いておかないと
「そうか、じゃ、まかせたぞ。『転移門・肆式』」
シグルドは光と共に消えた。
「まかせたぞ、って。こっちのセリフだよ。...いつか...きっと、君に...」




