悪夢
大学4年の秋、僕はある恋人に近い友達のいるボロアパートの前にいた。ドアをゆっくり6回ノックすると、ガチャリと鍵が開いた。しかし、ドアが開く気配がしないので、自分からドアを開けて、サンダルを脱いで裸足のまま上がり暗い廊下を抜け、ドアを開けるとギロチン台に首をかけて跪く一人の全裸の女性がいた。彼女は片手に縄を持ち、もう片手でまさぐっていた。
何をやってるんだよ!
止めないで。私の言葉を聞いて。
その人を突き放すひと言に彼女の覚悟が見えて、僕は黙った。
私ね、自分の身体がよく分からなくなっちゃった。ただ性欲を満たすための体なのか、命を繋ぐための身体なのか。でもね、分かったの。教育実習で赤ちゃんを抱いても何の感情も抱かなかったの。だから私の身体は性欲を満たすためだけにあるんだなって。
・・・・
だから決めたの。私はこの身体と決別する。そして、頭だけになって真の自由を得るの。
死んじゃうじゃないか。
大丈夫よ。頭だけになった私の思考は永遠に続く。だから私は永遠に生き続けるの。だから最後に私を受け止めて。永遠の温もりを私に与えて。
僕は静かに彼女の頭を持った。それと同時に彼女は手を離すと、重い金属がドシャリと落ちてきて彼女の首が取れた。それを顔を上して抱きかかえてやると穏やかな表情で僕を見つめていた。ただ、頭だけなのに意識があるその滑稽さと無防備さに、いたずらごころが芽生えた。喉から指を突っ込んでやると驚いた表情で目を見開いた。断面からはコプコプと唾液や血が流れた。さらに髪の毛を掴み、力尽きて血を吹き出すだけの身体に印籠のごとく顔を向けてやると、興味津々で見つめていたので、足の裏に頭を垂らしてやると、ペロペロと舐めだした。その様子にいったん床に置いたあと、ヒョイと両手で持ち上げ、白い液を垂らして突き出した股に顔を押し当てる。頭は目をギュッと閉じるも、舌を一生懸命動かして、液をペロペロ舐めるので、肉棒を取り出して、喉から挿入し、口から突き出たものでまさぐる。彼女は最後のひとときを自分の肉と男の肉に挟まれて、まんざらでもない顔で逝った。
気がつくと、天井が目の前にあった。私は汗でビショビショだった。




