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現実と幻覚
それからというもの、自分の心のなかに飛び込むことにハマってしまった。あれを使うと、心のすべてが分かった。まずこの世のあらゆる出来事は、すべて自分の心が作り出しているということだ。つまり、世界とはすべて脳の中の幻想であった。
私がおじいさんの成仏を見て以来、しばらく間を空けた後に、心の世界に入った時に感じたことである。いつもの通り、幾何学模様と吐き気とともに、異世界へ飛ばされた私は、いつもの街へ出ていた。だがどこか異様だった。あたりは暗く、顔のない人がただウロウロしているだけだった。襲いかかろうともせず、ただ自分の役割を全うするだけ。ただ、あまりにもリアルすぎるので、こちらが本物であると確信してしまったのだ。つまり現実は、脳内で形成された構造体に色を付けられたものに過ぎない。
これを人々が幻覚と言うなら、私は現実と幻覚が逆転してしまった。




