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手かざし

都市の中でも、数少ない緑あふれる公園、ただし人も溢れていて、落ち着かない公園だが、早朝に来てみれば人も疎らだ。

私は適当に端っこのちょうどよく座れるコンクリートの構造物に腰掛けた。しばらく空を見上げていると、スーツ姿の男性が声を掛けてきた。何かのセールスかと思ったが、話を聞いてみると、手をかざさせていただくだけでもよいのです、と言うので、僕は座ったままいると、ただ黙って手をかざされた。ずっとかざされ続けるので、目のやり場に困ったが、不思議と雑多な風景が消えていき、心が落ち着いていくのを感じた。しばし、その穏やか時を過ごしていると、手を合わせられた。私に神仏でも宿っているのかと言わんばかりだ。そのままありがとうございました、と言って去ってしまった。

おそらくこれも一種の宗教なのだろうか。ただ、私は集団で何かをするのが苦手なのであり、こういった団体には馴染めないのだ。ある種のヒーリング効果を見出しつつも、私には無縁の世界だと悟った。

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