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42話:同窓会をしようよ

 それに対して、金沢の金物店を経営していた亭主が亡くなって知り合いがいなくて寂しくなって帰ってきたと話した。実家のお母さんと一緒に住んでるのと聞かれ、えーまーと返事した。


 美人だから、横浜で、お金持ちの男性を探したんじゃないのと女性達からの声が飛んだ。すると、私のことは、良いから、今市さんは、今どうなのよと聞くと、定年後、好例の亭主の両親の面倒見ながら、年金で細々と、何とか暮らしてますよと言った。


 以前は、子供の面倒も見て、彼らが、巣立っていき、一息入れていたのに、今度は、旦那の両親の面倒よ、全く、ついてないわよと、こぼした。樋口さんも、うちも同じようなものよと話した。


 久石が、それでも、大きな農家の家で、住む所、食べるものにも不自由しないだけ、まだましだよと言った。同窓生の小泉秀夫なんか市営住宅に住んでいたが老朽化のためマンションに改築されて、家賃が2倍以上になった、


 そこで、10キロ離れた木造の35年の木造の市営住宅に入り生活保護を受けて友人達が米をあげたりして助けているよと言った。その点、清水君は、高給取りだったわよね、うらやましいと言われた。


 それに対し50才で、激務がたたって重度の自律神経失調症で3年間も廃人同様の生活を強いられた。子供達が大学生で、本当に大変だったと言い、その後、女房が、ガンが見つかり3ヶ月して、急逝したと話した。


 それを聞き、そうだったの、それは大変だったね。知らないで、ごめんなさいねと、雨木さんが、清水に謝った。樋口さんが、じゃー、清水君は、独身なのねと言い、ちょうど、中本さんも、ご主人を亡くした未亡人だよね。


 お似合いのカップルよねと言うと、女性達が、そうよねと口を、そろえて話した。今市さんが22人とも中学の時も随分仲良かったしねと昔を思い出した。すると、そうだったねと、全員が、納得した。


 その話を聞いて、中本は、色白の顔を赤らめて、隠していたと言う訳ではないけど、一緒に住んでると打ち明けた。これを聞いたら仲間達は、すげー、格好良いなーと言った。


 中本は、続けて、清水君が、奥さんを亡くして寂寥感から金沢旅行に来て、私が、金沢の金物屋に嫁いだことを思い出して、金沢市内で聞いて周り、探し当てと説明した。


 その後、泊まっていた日航ホテルへ行き、一緒に飲んで、昔話をして、最近、奥さん亡くした話を聞き、自分も育った横浜が、懐かしくなったと語った。その後、私が、清水さんの所へ、押しかけたと言う訳ですと告げた。


 すると、女性達が、まるで、ロミオとジュリエットみたい、素敵ーと叫んだ。中本は、酒が入っていて、饒舌で、実は、私の祖父母は、ユダヤ人で、ロシアからオランダに移動して生活していた。


しかし、第二次大戦の時、ヒットラーに迫害を受け資産家だったので、オランダからロシアへ。さらにシベリヤ鉄道に乗って満州に移動した。満州から日本の神戸にたどり着き、心優しい日本人に保護されたのと言った。


 その娘が、神戸の貿易商の日本人と結婚して生まれたと語った。みんなは、まるで大河小説ねと驚いていた。その後、祖父母が亡くなると、神戸から横浜に移り住んだと言う訳だと説明。


 それで、中学1年の時、やってきたのねと雨木さんが納得し、栗毛色の髪の毛でありハーフだと思っていたと話した。そして祖父母の写真と母の写真を持っていたが、その中にスイス銀行に残した資産があると書いてあった。


 それを清水君見せると、彼が、東京のUBS銀行に一緒に行ってくれて、交渉してくれ大金を手にしたと話すと、凄い話ね、驚いたというと周りは、シーンとした。清水が、まー身の上話は、それ位で、もう良いだろうと言った。


 すると、富岡が、いやー感動的だと2人を祝福しようと言った。そして2人の前途に幸あらんことを祈念して乾杯と言うと酒が入っていたせいか、今市節子、雨木久子、樋口清実の3人の女性は、涙を流した。


 素敵な話ねと口々に言い、そんな凄い秘話があったなんて、ちっとも知らなかったわと言った。中でも今市節子が清水と薫子の2人の肩を抱き、幸せになってねと言い、号泣した。

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