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14話:清水が激務で体を壊し退社

 しかし、清水の努力が、関東の他の営業所の所長会で敬遠され始めた。つまり孤独な指揮官になってきたのだ。これに負けまいと早朝から夜遅くまで訪問したり営業会議で、営業所員に叱咤激励を繰り返しても動いてくれなくなった。


 さらに悪い事に各営業所の所長を敵に回しスタンドプレーしているとか交際費の使い過ぎじゃないかと支店会議で公然と言われるようになった。1999年、夏、遂に孤立無援となった。東京支店の部下なし営業部長にさせられて単なる応援団長にさせられた。


 1999年、長女の清水百合が町田高校に合格。それでも、構わず、先生方とのパイプ作りを基礎にした業績向上を続けて、2000年を迎えると過労がたたり入院する羽目になった。同じ頃、長男の清水敦夫が横浜国大経済学部を受験し合格。


 重度の自律神経失調症だと言われ、車の運転と、ストレスは、駄目と言われて、3ケ月の自宅療養を余儀なくされた。この頃、不景気に見舞われ、会社でも早期退職で退職金割増制度が始まった。


 60歳定年で、50歳で退職すると退職金が2倍になり9年の早期退職で190%、8年の早期退職で180%となる事が決まった。これを知った奥さんが、それを利用し退職したらと奨めた。


 孤立した清水は、やむなく退職を決意し自分の担当医に相談すると早死したくなければ、その方が良いでしょうと言われた。退職願を提出し受理された。2500万円の退職金が5000万円となった。


 さらに、当社の会長からの慰労金が1000万円上乗せされて6000万円を手にして退職し月15万円の横浜市の北部に借家を借りた。これで清水の資産は、約1億円となった。


 しかし退職しても病人を抱え奥さん働く事もできず、清水は、めまいが消えずベッドから離れられずにいた。清水は、内科と耳鼻科を受診した。退職して2年と過ぎても、調子が戻らず、集中力が30分で切れて眠たくなるのである。


 そうして2002年となり、集中力が2時間まで持続するようになった。そのため普通に車で買い物に行けるように迄、回復した。そして清水が、再就職の試験を受け始めた。


 その時、いつも、なぜ、早期退職したと聞かれ、自律神経失調症だと答えると採用される事はなかった。そこで、就職できないなら投資しかないとM証券に行き口座を開いて、アドバイスしてもらった。すると、リート「日本ビルファンド投資法人」を奨められた。


 2002年1月に長女の清水百合が、東京都立大学経済学部に合格し通い始めた。その後、2002年6月に27日、M証券の担当者から、朝8時に電話が入り、日本ビルファンド投資法人の気配値が52万円の安いので買い助言された。


 そこで、日本ビルファンド投資法人10株成り行き買いを入れ520万円で購入。これで、資産残金が9520万円となった。年間、約20万円の配当が魅力であった。


 その後、清水は、体の具合が良い時、公営のスポーツジムに通って運動して横浜の北部の天然温泉に入って体調の回復をはかった。諸費用が、毎月35万円ずつ必要で、年間約420万円減っていくのは、実に切ない。


 子供達が大学を卒業する4年で、約1700万円減ることになる。そう考えると、恐怖心すら感じるほどだ。女房もたまりかねて、不定期のアルバイトを掛け持ちして月5万円程度の収入が得られるように算段した。


 この話は、証券会社の担当者にも打ち明けていたので、親身になって相談に乗ってくれ、安全性の高いリートを奨めてくれた。2003年に長男の清水敦夫が横浜国大経済学部を卒業し横浜銀行の内定をもらい2004年春、大学を卒業し就職。


 敦夫が、同居して経済的に援助してくれる話してくれた。翌、2005年、長女の清水百合が、都立大学経済学部を卒業し大手のSBI証券の内定をもらい2006年春に卒業し就職。


 そして、子供達は、それぞれ会社の近くの独身寮に入って家を出て行った。その後2007年5月7日、朝、8時過ぎ、M証券から電話が入った。そして、リート「日本ビルファンド投資法人」の気配値が200万円となっているので売りと言われた。


 そこで、全株、成り行き売りを指示しすぐに売れ、税引き後利益が1700万円となり清水の資産が再び1億円を超えた。その後、長女、百合の就職したSBI証券に口座を作った。

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