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12話:信州へ転勤とテニス、パソコン利用の営業

 また、借りた社宅の家賃が6万円で、社宅手当が6万円、11月から3月の暖房手当が月7万円と出張時の宿泊補助金と外勤手当で1万円が出て、預金が、想像以上に増えていった。それが楽しみで頑張り業績を上げ良い展開だった。


 そして1985年の春、突如、東北で活躍する若手プロパーが家庭の事情で新潟に帰るという情報が流れた。もし、そうなれば、清水が、転勤になるのではないかと噂された。


 それが、噂通り、5月の連休後、決定したという情報が流れて、8月に、長野県松本市へ転勤命令が下った。前例のない、あまりにも、急な転勤で、驚かされたが、社命で、従わざるをえなくなった。


 しかし、職能が1ランク上がり主任となった。そのため営業のない地域では、住宅手当が10万円となる。さらに、寒冷地手当が1ランク上がり、暖房手当が月9万円となった。しかし、松本に行って、調べると2Kのマンションはあるが、広いマンションがない。


 戸建ての空き家を探すと、松本から車で30分も行った僻地となる。これには困ってしまった。そこで、自社の世話になってる不動産屋に、事情を話し月10万円の市内の借家を探して欲しいと依頼した。


 1ヶ月後、市内の商店の息子のための借家が空くと情報が入り5LDK42坪という大きな家が、駐車場込みで11万円で借りられる事になった。そうして、3月下旬の休日、引っ越しすることになった。


 長野県での売上げを立て直すためには、信州大学付属病院が大切と考えられた。そこで、毎朝、外科系の医局を訪問し顔を売って回った。その後、清水が考えたのは、この医局に、入り込むには何をすべきかであった。


 その後、計画を遂行する場合、誰をターゲットにすべきか調査した。そしてテニスが盛んだとわかると屋内テニスコートの予約や実際にテニス練習時の手伝いをかってでて、時には練習相手になったりした。


 また、テニス大会も企画し商品を協賛した。また、先生同士の関係性と仲間の勢力なども綿密に調べ上げた。その結果、パソコンPC9800を使う先生が増え、その中でも東京出身の鏑木先生が中心になっていることがわかった。


 清水もパソコンは、昔からやっていたので、この話題から入った。すると、手術のデータを作成して、どの手術の成績が統計的に良いかを調べる野の応用した意図考えてることを突き止めた。


 清水が、自分も東京出身であることが、鏑木先生に急接近して、この診療科で、コンピュータークラブという研究会を設立して、医療に、どういう風にコンピューターを応用させるべきかと言う問題をテーマにして研究会を立ち上げた。


 そのための研修会開く準備をし、1986年1月の冬休み、松本から近い温泉のあるスキー場の第一回の研究会を6人で開催した。その後、夏休みと、冬休みに、コンピューター研究会を開いていると言うことを宣伝した。


 コンピューター研究会の必要性を多くの先生方に広めていった。1986年の夏休みには、東北、東京、神奈川から合計6人の先生が参加して総勢12人で、コンピューターの医療への応用というテーマで、討論会を開いた。


 その時、鏑木先生が手術の58例のデータベースを披露した。そのデータベースから、どの疾患に対して、どんな手術法が適してるかとか、重症度に合わせて、手術成績を調べた発表が、一番好評であった。


 このようなデータが多数、集まっていけば、この程度の膝の状態であれば、どの手術が、一番適してるかと言うことがわかってくる。これは、首、手、脊椎、肘、股関節などの手術にも応用できると言う評判が、上がった。


 そして、1987年になると、マッキントッシュ・プラスというパソコンで、スライドを作成した先生の発表を見たと言う、先生がいて、これは、使えるという感想を述べた。


 ただし、まだ、本体の価格が、高くて、手が出ないのと、ソフトウェアが手に入りのが、難点だった。それでも、スライドのデモデータを見せると、多くの先生が驚いてみていた。


 1988年には、鏑木先生の医局でも、教授が、コンピューターに興味を持ち、マッキントッシュの350万円のセットを医局費で購入し、その応用を、鏑木先生が教授から依頼された。


 また、NEC9800のセットも導入済みであった。その後、マッキントッシュのスライドメーカーのソフトのコピーが出回り、それを使ってスライドを作れるようになった。

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