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幽間世界  作者:
2/83

添霧の思い出


僕の名前は、魂通寺白亜。


生きてた頃の名前だよ。今はもうあんまり使わないけど。


生きてた頃の僕は暗かった。


声も小さかったし、目立たないようにしてた。


何を言っても無駄だって思ってたし、期待するのもやめてた。


学校は行く場所っていうより耐える場所だったかな


終わりは突然だった。


誰も助けてくれなかったわけじゃない。


誰も見なかっただけ


誰も、見ないフリをしただけ


目を覚ました時、僕は死んでた。



……あ、言い方変だね!

気づいたら、もう生命じゃなかった!って感じ!


でもさ、不思議と怖くなかったんだ


お墓があったから。

そこにいれば、僕はここにいていいって思えた。



なのに壊された。


僕の居場所。


それからはずっと彷徨ってた!


どこにも行けないし、どこにも戻れない!


幽霊って意外と忙しいんだよ!


そんな時に、ある女の子に会った。


普通に見えたし、普通に返事してきた。


その子は驚きもしないし、怖がりもしない。


それがなんだかすごく嬉しかった!


だからついて行った!


だってさ、やっと一緒にいていい人を見つけたんだよ!


今の僕は、添霧。


前よりずっとちゃんと笑える!


声も大きいしいっぱい喋る!


失ったものは多いけど、その分今がある!


紗夜の隣は静かで落ち着く。

僕は幽霊だけど、ここにいる理由がある!


だから今日も、僕はここにいる!

それでいいんだ!


きっとね

一応!

魂通寺 白亜 (こんどおじ はくあ)で、

添霧 (てんむ)です

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