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殺し屋してても人外はキツイ!  作者: パパイヤ
異世界生活、はじまりはじまり
6/8

許してください

「えっ?知らないんですか?僕のこと」


「ああ。なーんも知らない。というかここが王都であることすら知らなかった」


「そう……なんですか」


おい。目だけで俺に引いてるのが分かるぞ。


「というか、ベルンこそこんな所にいてもいいのか?王太子なんだろ?今頃ベルンの護衛みたいな奴らが血眼でお前を探してると思うが」


「そうですね、貴方の言う通りです。しかし僕は王太子という身ですから、一人で歩いて王城に帰るなんて真似をしたら、命がいくつあっても足りませんよ」


「つまりは、ガードがいないとまともに帰れないってことだな。やっぱり王族はキツイねえ」


「ええ。王太子!王太子!などと持て囃されるのも、結構うんざりしますよ。

実際に僕の姉はそれの対応をするのに非常に疲れてしまって、10年前に王家から出ていったそうです。「普通に暮らしたい」と言ってね」


「大変なんだな〜。でもさ、ベルンは王城に戻るんだろ?ベルンのガードなんてここにいる人間だと俺くらいしかいないし、一緒に帰るか?」


「よろしいですよ。ぜひそうしましょうか。それでは僕が道案内をいたしますので、貴方は僕の隣についていただければ、大丈夫です」


「わかった」


「………それと、貴方のお名前を教えていただけませんでしょうか?」


「ああ。俺の名前はカイト。気軽にカイトって呼んでくれ」


「分かりました。ではカイトさん、行きましょう」


「おう!」


「キュッキュキューー!」














俺とベルンは王城に戻る途中、やってくる賊たちを蹴散らしながら、話をしていた。


「そもそも、なんでベルンはあそこに誘拐されてたんだ?」


「家出したんですよ」


「家出?」


「ええ、家出です。次期王位継承者というプレッシャーと、そんな偉大な地位に自分がなっていいのか、という不安で押しつぶされそうになってしまいまして」


「うん」


「それを父親に相談したら喧嘩になってしまい、「王にならない息子など要らない!」と挙げ句の果てに言われ、僕もそれに応じて家を出ていってしまったのです。途方に暮れて歩いてる時に、あの男たちに捕まりました。もう死ぬのかな、と思っていた矢先に、カイトさんが来てくれたのです」


「なーるーほーどーね。つまりは自分に自信が無くなってしまった結果起こってしまったことだと」


「そうです。あ、この道を右に曲がって」


「了解。…うーん。あんまり自分に自信を無くさなくても、いいんじゃないかな?」


「どうしてですか?」


「だって、ベルンはまだ人生で死(・)に(・)た(・)い(・)と思ったことなんてないでしょ?」


「ない………ですけど、それはどういうことですか?」


「つまりは、自分の人生で死にたいと思うほどのミスをしていないってことじゃん」


「…………」


「俺はな、あるんだよ。死にたいと思うほどのミスをしたことが。それから自暴自棄になっちゃって、人生の道を踏み外したんだ」


「そうですかね?僕にはカイトさんが人生の道を踏み外した人間のようには見えないですけど」


「………ベルンも、あの男たちの家から出ていくときに見ただろ?」


「男たちの首なし死体…………ですよね。

…………まさか」


「ああ。俺はある事で自暴自棄になって、昔人(・)殺(・)し(・)を(・)し(・)た(・)ん(・)だ(・)。」


「……………………重罪ですよ」


「分かってる。でも、止まれなかった。身体が、止まってくれなかった。……それから後は、もう開き直っちゃって。追手に追われながら悪人を殺して生計を立ててたよ。もちろん、もうやってないけどな」


「…………なるほど」


「帰る途中にこんな重い話しちまって悪いな。恨んでくれてもいいぞ」


「しませんよ」


「……………どうして」


「だってカイトさんは、僕の命を救ってくれましたから。」


「……そうか」


「それにカイトさんに悩みを話してアドバイスももらえたおかげで、少しは心が軽くなったような気もします。ありがとうございました。それと、今のカイトさんの過去の話を、僕が誰かに話すことはありませんので、安心してください」


「分かった。それじゃ、早く帰ろうぜ。王様が待ってるんだろ?」


「ふふっ、そうですね」











「で?何か言う事は?」


「すいませんっした!!!!!!!!!!」


「キュイイキュキッキア!!!!!!!!」


「スライム、あなたは謝らなくていいわ。悪いのはこの」


ジラが俺の胸倉を掴む。


「バカ男よ!!!!!!!!!!」


「ヒエエエエエエエエエエエエエエエエ!」


「今回はもう容赦しないわよ!!!恨むなら自分を恨みなさい!!!」


「グハッ!!ちょっ、顔はやめて、ブッ!!!!」


「こんの、バカ!バカ!バカ!バカ!どれだけ私が心配したと思ってるのよ!!なーにがすぐに終わるだ!!!1時間かかってるじゃないの!!!あなたは1時間が「すぐ」の判定なの!?」


「違います!違いまブベッ!!!!!」


視界の端に見えたスライムの顔は、凄く心配そうだった。





あの後無事に俺がベルンを王城に送り届けると、何故か俺と応対していた人が急に俺を王城の中に入れようとしてきたのでそれの対応をしていたところ、帰るのに1時間もかかってしまった。


マジであんのクソジジ………おじいさん許さないからな。


しかし完全に断りきる事は出来ず、感謝状を渡すため明日の午前7:50分に誰でも連れてきていいから必ず王城に来い、と、約束をとりつけられた。


なので明日はジラとスライムを連れて王城へ向かおうと思う。


特にジラは連れていかないと絶対また不審に思われるだろうからな。


あーあ。なんで俺こんなライ女と一緒に行動してんだろ。




そう思っている間にも、俺の全身にはアザが何個も現在進行形で創られていっていた。

あー文字数が少ない!

物語ほぼ進んでない!

本当にごめんなさい!

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