第5話:家族会議
いつもお読みいただきありがとうございます!
第5話では、研究室の「家族」という言葉が持つ暴力性と、合宿先で遭遇した不可解な出来事が描かれます。
「今週の土曜日はMT(合宿)。不参加の理由は事前に教授へ個別報告すること」
研究室のグループメッセージ。
この奇形的な空間で「家族」という言葉が修飾語として付けば、それは選択ではなく絶対的な服従の義務になるということを、今では骨の髄まで知っている。
目的地はヤンピョンの人里離れたペンションだった。
私たちは屠殺場に引かれていく羊の群れのように、息を殺して教授の車二台に分乗し移動した。
私の隣の席には、いつも研究室の隅で静かにタイピングだけしていた、あどけない学部研究生のユジンが、青ざめた顔で窓の外ばかりを眺めていた。
ユン・ハジョンが不意に現れたのは、夜のバーベキューパーティーが盛り上がってきた頃だった。
教授の内縁の妻、あるいは恋人。研究室の人々は彼女を慎重に「ハジョンさん」と呼んだ。
学生たちに手際よく肉を焼き、酒を注いでくれる彼女の親切には、目に見えない階級の重みが込められていた。
権力者の傍を占める者の親切は、決して無害な親切ではない。
夜十時頃、ユン・ハジョンが電話に出るためにペンションの外へ出た。
トイレに行こうとしていた矢先だったため、暗闇に隠れて偶然その通話を立ち聞きすることになった。
「お兄ちゃん、もう少しだけ我慢して。教授が今、大きなものを一つ準備してるって」
冷たい夜風に乗って聞こえてくる彼女の声は、密やかで切羽詰まっているようだった。
「お金の問題はすぐにきれいに解決するから。本当に」
通話を終えて戻ってきたハジョンと暗闇の中で視線が絡み合ったが、私たちは約束でもしたかのように無言ですれ違った。
その日の夜、泥酔した教授が狂気を振るい、午前二時に学生たちを乱暴に叩き起こした。
「ハジョンが見当たらない。今すぐ外に出て探せ」
街灯の光一つない漆黒のような山道を、懐中電灯一つを頼りに彷徨った。
湿気を帯びた夜明けの山風が、骨の髄まで冷たく入り込んできた。
結局、ハジョンはペンションの裏手にある奥まった東屋で、平然とタバコを吸っていた。
「何よ、そんなに大騒ぎして。ちょっと風に当たりに出てきただけなのに」
騒動の元凶である教授はいつそんなことをしたのかというように熟睡しており、一睡もできなかった学生たちは夜が明けるまで極度の疲労の中で沈黙した。
手帳を開いた。
『2003年12月5日。山荘MT。午前2時30分から5時45分まで夜間山中捜索。』
『ハジョンさんの通話内容:「お兄ちゃんのお金の問題はすぐに解決する」。教授は眠り、私たちは奴隷のように山を探し回った。』
「家族」という言葉が、これほど吐き気を催すように感じられた夜はなかった。
しかし、手帳に自分の感情のカスを吐き出すことはしなかった。
ただ事実だけを鋭く削り取って記しただけだ。
第5話をお読みいただき、ありがとうございます!
「家族」という名のもとに行われる理不尽な深夜の山中捜索。そしてハジョンが電話で口にしていた「大きなもの」と「お金の問題」とは一体何なのでしょうか……。教授の暴走と、水面下で動く不穏な計画の影が少しずつ見え隠れし始めます。
ミナの孤独な記録をこれからも応援していただける方は、ぜひページ下部の【ブックマーク追加】と【評価(星)】を押していただけると執筆の大きな力になります!次回もお楽しみに!




