第4話:午前2時11分
いつもお読みいただきありがとうございます!
第4話では、真夜中に鳴り響く不吉な電話と、ミナが衝動的に破り捨てた「ある記録」について描かれます。
時計は午前2時11分を指していた。
暗闇の中で、携帯電話が発作を起こしたかのように震え始めた。一度、二度、そして三度目のコールが途切れかけた頃、ようやく強張った手を伸ばし、受話器を耳に当てた。
「……教授……?」
返事はなかった。アルコールにどっぷり浸かった、荒々しく不規則な息遣いだけが蛇のように這い込んできた。「ミン……ハや」
彼は酒に酔って理性を失うと、いつも私の名前をこんな風に潰して呼んだ。
「あの……ミナです」
極度の緊張で、声がみすぼらしくひび割れた。受話器の向こうから、笑い声なのか泣き声なのかわからない、奇怪な破裂音が漏れ聞こえてきた。
酔っているようにも、精巧に酔ったふりをしているようにも聞こえる獣の声。やがて教授が、ろれつの回らない声で口を開いた。
布団を引き寄せる指先が、氷のように冷たく冷えていった。心臓が顎の下までせり上がり、正常な呼吸ができなかった。
電話が一方的に切れた。2時23分。正確に12分間の通話。
私はしばらくの間、暗闇が降りた寮の天井だけをぼんやりと見つめていた。震える手で手帳を取り出し、ペンを握った。
日付、時間、通話時間。そして教授が吐き出した汚物のような言葉たちを、一文字も漏らさずに記録した。
ペン先が激しく揺れ、自分でも読むのが難しいほどだった。
すべて書き終えてから、そのおぞましいページをしばらく睨みつけた。そして衝動的に、そのページをビリッと引き裂いた。
静かな部屋の中に、紙が悲鳴を上げるように破れる音が鋭く響き渡った。きれいに破れず、縁が醜くギザギザになっていた。
私はその引き裂かれた紙を半分に折り、手帳の一番後ろ、厚い表紙の裏側に密かに押し込んだ。
しばらくして、ボヒョン先輩からメッセージが届いた。
[ボヒョン先輩]もしかして、電話きた?
[ミナ]はい。
[ボヒョン先輩]私にも昔きた。あの気味が悪い電話。大丈夫?
[ミナ]わかりません。
[ボヒョン先輩]明日会おう。
午前3時。眠れるはずがなかった。手帳の後ろに挟んだ紙切れを、指先で静かになぞってみた。
そこに記された活字は、世界の誰にも見せたくない羞恥心の記録だった。しかし、決して捨てることもできなかった。
2年後、このみすぼらしい紙切れが厳粛な法廷で決定的な証拠として広げられることになるとは、今の24歳のソ・ミナには想像すらできなかった。
第4話をお読みいただき、ありがとうございます!
深夜2時の恐怖の電話と、誰にも見せられない手帳の切れ端。このみすぼらしい紙切れが、後にとんでもない力を持つことになります。教授の狂気が徐々にエスカレートしていく中、ミナはどう立ち向かうのでしょうか。
続きが気になる方は、ぜひページ下部の【ブックマーク追加】と【星(評価)】で応援をお願いします!皆さんの応援が執筆の大きな励みになります!




