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【韓国NAVERミステリー1位作家】黒の実験室(ブラック・ラボ) 〜白衣を着た悪魔と、絶対改ざん不可の記録〜  作者: ソルビョル


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第3話:家族という名

いつもお読みいただきありがとうございます!

第3話では、「家族」という言葉の裏に隠された教授の歪んだ支配と、ミナにとって初めての「共犯者」となる人物が登場します。

入学して二ヶ月目。閉鎖的な研究室の腐りきった内部構造が、徐々にその素顔を現し始めた。


「ミナ、今回の件は急ぎだから少し引き出さないといけない。印鑑を持ってくるから待っていなさい」


ハン・ドユン教授は学生たちの印鑑を自分の鞄に放り込み、まとめて持ち歩いていた。徹底した「管理」という、もっともらしい名目だった。

学生の通帳に国の人件費や奨学金が堂々と振り込まれても、引き出しはただ彼が望む時に、彼の手を通してのみ行われた。


銀行へ一緒に行った。私の名前が鮮明に印刷された通帳、私の名前が刻まれた印鑑。

しかし印鑑を握りしめている手は教授のものであり、紙幣計数機から出てきたピン札の現金を数えるのも、当然教授の役目だった。


「そうやって入れておいて、研究室に戻ったら私に渡しなさい」


分厚い現金が書類封筒に入れられ、教授の鞄の中に飲み込まれるように消えていくのを、私はただ沈黙の中で見守るしかなかった。


その週の土曜日、研究室の飲み会。教授が脂ぎった声で言った。


「ミナ、お前最近文章が上手くなったな。お医者さんたちから褒められたよ」


それは決して褒め言葉ではなかった。「これからも文句を言わず、私の裏金のために代筆を続けろ」という冷ややかな強要だということを知りながらも、私は努めて知らないふりをしてうつむいた。


飲み会が終わり、寮へ帰る道すがら、もしかしたらまた呼び出されるのではないかと恐れ、携帯電話を壊れんばかりに握りしめていた。

電話は来なかったが、液晶に不吉なメッセージが届いた。


[教授]ミナ、今日は少し表情が良くなかったな。家族なのにそんな態度をとられると寂しいよ。明日、研究室に少し早く来なさい。話がある。


足元がぽっかりと抜け落ちるように、心臓がドクンと沈み込んだ。その時、ボヒョン先輩から救いのようなメッセージが立て続けに飛んできた。


[ボヒョン先輩]ミナ、教授からメッセージ来たでしょ? 私も最初はそうだった。気をつけて。

[ボヒョン先輩]あなたに見せたいものがあるの。明日の昼休みに。


翌日の昼休み、人通りの少ない大学の裏道にある古びたカフェ。ボヒョン先輩は神経質に周囲を見回すと、鞄から赤い表紙の手帳を取り出した。

私のものとは比べ物にならないほど分厚く膨れ上がった、まるで禁書のような手帳だった。


「3年分よ」


ボヒョンが手帳を開くと、ぎゅうぎゅうに押し付けて書かれた青いボールペンの文字が、びっしりと視界を埋め尽くした。

日付、時間、教授の発言、強制的な引き出しの履歴、そして夜を徹した残業の証拠たち。


「私も……ずっと書いているの。一人だけで書いてるとすごく怖くて……一緒にやれば、少しは息がつけるんじゃないかと思って」


3年。この華奢な先輩は、息の詰まるような暴力の中でこれを3年間も一人で耐え忍んできたのだ。


「一緒にやりましょう」私がきっぱりと言った。


ボヒョンがかすかに笑った。研究室に入ってから初めて目にした、彼女の本当の笑顔だった。


「ありがとう。コピーは別に作っておこう。万が一、どうなるかわからないから」


その日の夜、人けのないコンビニのコピー機の前で、ボヒョンの赤い手帳をコピーした。

わずか数枚の硬貨で作り出した粗い白黒のコピーが、後日この巨大な研究室の勢力図を覆す雷管になるとは、その時は想像すらできなかった。


そうして私たちは息を殺したまま、互いの手帳を頼りに地獄のような1年半の時間を耐え抜いた。

そしていつしか私の卒業が目前に迫った修士4学期、2003年の凍てつくような冬が訪れようとしていた。

第3話をお読みいただき、ありがとうございます!


孤立無援だったミナにとって、ボヒョン先輩の「赤い手帳」はどれほどの希望だったでしょうか。同じ苦痛を共有し、共に記録し始めた二人。この小さな連帯が、いずれ研究室を揺るがす大きな力となっていきます。


少しでも「続きが気になる!」「ミナたちを応援したい!」と思っていただけましたら、ぜひ下部の【ブックマーク追加】と【評価(星)】をお願いいたします!皆さんの応援が執筆の大きな力になります。

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