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師匠から習った内丹術で異世界脱出!〜旅はつらいよ〜  作者: 楊文理
第2章ーーガルバニアの夜明けーー紅き反乱軍ーー
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ガルバニアの夜明けーー紅き反乱軍ーーその12

これまでのあらすじ

遂に革命戦争での初めての会戦がはじまったが。幸運な事に政府軍がまだ全軍揃わないままに始められたので、数の差は無く始まった、しかし練度の差が出始めて。三時間経過する頃には二割の損害をうけてしまっていた。

その状態を打開する為に魔導師連隊を投入する事になった、作戦内容は二大隊に分かれて前と後ろから波状攻撃を加えて包囲に導くという作戦だった。

太一は前方、ゼフィーは後方の隊長になった。

果たして作戦を成功させる事が出来るだろうか?

「ふう…此処からなら戦場が見下ろせる」


「どうしますか、隊長」


 俺は戦場の近くにある高台で偵察していた。戦場のメインは平たい平地だが、周りは森などがあり回り込める場所が沢山あった。


 三時間が経過して、戦場は三つに分けられていた。右翼、左翼、中央の三つだ。


 俺はこの大隊を更に三つに分けて、各個で援護や前線の押し上げをしようと思っている。魔導師は範囲攻撃が出来る上に、機動力も凄まじいから、攻撃を食らいにくい上前線での生存率が高いからだ。最終的には中心に集まるように誘導して、ゼフィー達と連携し、半包囲出来れば良いと思ってる。


 俺は《神通眼》を使い偵察を済ませて、大隊を更に三つに分断して何処を攻めさせるかを決めた。

 俺は勿論中央を担当するつもりだ、理由は、俺の術は基本的に大威力の魔法相手や多数相手の方がガス欠しにくいからだ。


「取り敢えず左翼班は急いでくれ、少し押し負けてる。右翼班は互角だから、積極的に数を減らす事を重視してくれ」


 俺は命令を下して、左右翼班を動かした。中央班は目の前が戦場なので。俺が号令をして、高台から飛び降りた。


「中央班は要だから、なんとしても死守しろ!今は若干の数の不利があるが、士気は十分だ!俺達が今の戦場の雰囲気を変えて勝利を導くんだ!」


 飛び降りながら声を上げて命令し、抜刀して地面へと着地した。

 近接組は我先にと突撃を仕掛けて、敵兵を風や炎や水などで薙ぎ倒していった。相手はまだ魔導師を出して無く、最たる敵もいないので、一歩的な無双状態になっていた。

 援護・遠距離攻撃組は歩兵の後ろから射程外の魔法をぶつけて面制圧を行なっていた。


 俺は敵の中心で次々と歩兵を狩っていた。


「おい!こいつを誰か止めろぉ!」


「アイツ、叛乱軍の魔導師の隊長じゃないか!」


「かなわねぇ!逃げろォォ!」


「ヒィィィ!!!お助けを!」


 苗刀の長所をこれでもかと生かしながら、広い範囲の敵を気で強化した身体能力で倒していっていると、大砲の弾が何故か俺に向かって一点集中して、飛んできた。


「オイオイ、嘘だろ」


 数十発の大砲の弾を《両儀煉神還虚陣》で同化吸収すると、遠くから細長いアスパラみたいな男が飛んできた。


「初めてお目に掛かります、ムッシュ・タイチ。私は叛乱軍討伐隊第六部隊隊長、アーメド・ポール・フェレイラです。以後お見知り置きを」


 その男は青白く顔でこちらにニヤついていた、更に話を続けて。


「私は嬉しいですよ、貴方を倒せば二階級上がれると言われていますから。

 そんな獲物を此処で見つけられるなんて幸運ですよ」


 気持ち悪く笑っているアーメドに、俺は煽ってやろうと思い。


「確かにお前は二階級上がる事が出来るだろう」


「そうですか!大人しく降伏するのなら痛みの無く殺して上げましょう!」


「いや、お前は今から死ぬから二階級特進すると言ったんだ」


 俺の話を聞いた途端にアーメドの顔が急に赤くなり、怒り狂ってこちらに指を指してきた。


「わかりました!あなたを殺して、バラバラになった死体を豚の餌にしてあげましょう!!!!」


 そう言って詠唱をし始め、大砲の弾を大量に打ち出してきた。


「私のォォ第五魔法は、鉄の玉を様々な形状にして打ち出すのダァァ!さあ、ミンチになるが良い!!!」


 半径50メートルに渡って四方を大砲の弾や槍などを大量に囲って一斉発射しようとしていた。確かに質量攻撃でかつ数をこれほど揃え切れば、尋常も無い威力で範囲攻撃出来るだろう。この攻撃をただの人間や並みの魔導師が食らえば血の霧になるか、ミンチ肉になってしまう。


 しかし、男は気づいてなかった。

 俺には物量押しの攻撃は逆効果という事を。


「ズドドドドドォォォォン!!!!!」


 周囲に地響きを鳴らすくらいの鉄の塊の束を半径50メートルに渡って発射してきた。


「ハァ…ハァ…これで殺ったでしょう…」


 アーメドは地面に手を付けて、肩で息をしていた。


 ーー流石にこの攻撃を食らって無事で済むわけない。

 砂埃の中で横たわっている、太一の姿を想像しながら笑いたい衝動を抑えていると。


「いや、死んでないよアーメド君」


 そのような声が聞こえた気がして、砂埃が晴れていくと。中には無傷で太一がニヤついて立っていた。


「何故だ!何故あの一撃を食らって無傷で居られる!!」


 様々な感情が入り混じった表情で指を指してきたので、俺は答えを言ってやった。


「俺の術《両儀煉神還虚陣》はどの様な物でも同化して吸収する事ができる。更にその力は自身で丸々使えるのだ。ありがとうな!お前のお陰で回復したよ、これでお前を殺せるよ!」


「ふざけるなァァァァ!!!!!そんなインチキ、ある物か!!!!!!!!」


 俺は、発狂して何もに言えない顔になっているアーメドを《陰陽煉気化神法》で消し飛ばしてやろうと思い発射体制に入った。


「あばよ、アーメド!お前の様なアホを俺は忘れないよ!」


「ウギャァァァァ!!!」


 通常より射程と範囲が大きくなっている気を食らって、数千人の兵士と地面を巻き添えにしながら消滅した。


「チッ、このせいで相手に存在がバレちまったかな」


 俺は独り言を呟いて、士気の下がった政府軍の兵士を狩りにいった。


 この戦闘のお陰で中央軍の士気が落ちたが、同時に魔導師軍の投入を決意させてしまい、戦況が激しくなっていってしまった…遂に魔法飛び交う大会戦が始まる!





頑張って書くので応援お願いしますします、沢山の人に読んでもらえる様に評価をお願いします。

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