ついでだから
ノックしてもしもー死。
「復讐に参ったよー」
釘バットを肩に担いで私は生徒指導室に乗り込んだ。
「今すぐ帰りなさい」
見知らぬ人に“邪魔”だと睨まれた。
「すみません。でも、せっかくお礼参りにきたので、何発か殴打して教頭を星からスイングバイとかないと老後の笑い話にもなりませんし
「申し訳なさそうにしながら、ろくでもない事を言いますね」
何言ってんだコイツみたいな顔してます。
その後ろで教頭が虚ろな目で書類整理してます。
「二三発殴っていいですか?」
「ダメです。帰りなさい。」
えー?教頭がキレてるなんて噂流れてたからエリックを振り切って顔出してみたんだけどなー。
「更生中の彼に何かしてもつまらないでしょう」
更生中と言うより洗脳とか操ってませんか?
「それもそうですね。んじゃ、アンタでいいや」
私は釘バットを数回振り下ろし、水っぽくなった生徒指導室を後にした。
―いい仕事したわ☆
▼
「随分長いトイレだったが…」
「女の子のトイレは長いのよ?」
きちゃないから手はつながないでね?
窓からトイレに戻り、エリックと合流。
『大変よ!アンダ先生が教頭に暴行されてるの!』
おや、何やら騒がしい。
「ストレスでもたまってたんですかね」
「…アティ」
疑惑の眼差しでエリックが見上げて来ますが、私は復讐は妄想の中だけですましますよ?
…うん。手に肉を叩く感触がリアルに残ってたりなんかしないもの。
「私なら尻に、返しの付いた釣り針挿して、裸にむいてくるぐらいだもの」
『教頭の尻に何か刺さって…』
『え!棍棒…』
「アティーーー!?この短時間で何してきた!」
「…気のせいよ?」
口封じは完璧だもの。
(IF~もしかして現実~)
気のせいです




