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Martians to Invade  作者: シュンキチ
接触
32/54

接触 五

 敵艦隊発見の報を受けて第五艦隊の航空隊は反乱軍艦隊攻撃に向かった。既に反乱軍からも航空隊が出撃したのを哨戒艇が察知していた。両軍の航空戦力は地球圏の内と外の境界で接触した。第五艦隊の攻撃艇による反乱軍艦艇への攻撃を阻止すべく反乱軍の戦闘艇は攻撃艇に襲いかかった。攻撃艇を守る為に第五艦隊の戦闘艇がそれを迎え討つ。数の上では第五艦隊が優勢だった。両軍の戦闘艇が縺れ合い無数の機関砲弾が飛び交う中、攻撃艇は反乱軍の迎撃を逃れ反乱軍艦隊へ向かう。

 コレー大尉とギーソン少尉の攻撃艇が所属するピジョン小隊も反乱軍の攻撃を突破していた。数機の戦闘艇が攻撃艇の護衛についた。


「ギーソン!敵艦隊は捉えているか?」


「はい大尉!レーダーでしっかりと!」


「駆逐艦は何隻くらいだ」

「およそ一二です」


『ピジョンチーム、こちらピジョンリーダーだ。攻撃目標は当初の予定通り駆逐艦を優先しろ。大型艦は本隊の戦艦と巡洋艦に任せれば良い!』


『ピジョン2了解!』


「ピジョン3了解」


『ピジョン4了解!』


 第五艦隊は砲撃を大型艦に集中する為に、航空戦力によって反乱軍小型艦艇戦力を損耗させる作戦に出た。大型艦と小型艦それぞれ有効な弾種が違い、別々の対応をしなければならないからだ。半年前の艦隊戦で第五艦隊はそれが原因で苦戦した結果を踏まえての作戦だった。

 戦闘艇の迎撃をすり抜けた第五艦隊の攻撃隊に対して反乱軍艦隊の対空砲火が開始された。反乱軍は艦隊の戦艦を守るべく駆逐艦が戦艦の周りを囲むようにして対空射撃を行っていた。


「残念だが今日の目標は戦艦じゃなくお前らだ!」


 砲火をかいくぐり、ピジョン小隊は一隻の駆逐艦に向けて、魚雷を発射した。その時ピジョン2が被弾し、機体は粉々になった。ピジョン小隊から発射された計四発の魚雷の内の二発が外れ、一発が駆逐艦の艦橋、もう一発が艦体の中央に命中した。他の攻撃艇も駆逐艦へ雷撃を行い、大きな損害を与えることに成功した。


「よし!ずらかるぞギーソン!」


「はい!」


 攻撃を終えたピジョン小隊は離脱する為に針路を母艦であるモハーヴェイに向けた。その直後に反乱軍の戦艦が砲撃を開始した。砲弾は遥か先の第五艦隊へ向けて飛んでいく。


「やはり反乱軍が先に砲撃を始めましたね」

「後は本隊の仕事だ。俺たちの帰る場所が無くならないことを祈るばかりだな」


 その時、警告音がコレー大尉とギーソン少尉のヘルメットの中で響いた。


「大尉!後方から敵機です!」


「クソッ!」


 艦隊の直掩戦闘艇が戦線離脱を図ろうとしていたピジョン小隊に高速で接近し、機関砲による攻撃を始めた。ピジョン小隊が各個に回避行動に移る。コレー大尉の攻撃艇の背後にも戦闘艇が一機取り付いた。コレー大尉は敵機を振り切ろうと必死に機体を上下左右に振ったが反乱軍の戦闘艇は中々離れなかった。反乱軍の戦闘艇から発射される機関砲を紙一重でかわすのが精一杯だった。


「うわあああ!離れない!」


 ギーソン少尉が背後を見ながら叫んだ。


「一か八かだ!ギーソン!少しキツいのをやるぞ!」


 そう言うとコレー大尉はエンジンの出力を落とし、火器管制をマニュアルに切り替えて前方へ向けて機関砲を発射した。機関砲の反動で機体の速度は急激に低下し、二人に強烈な衝撃が加わった。


「うう・・・ぐっ!」


 衝撃に耐えながらコレー大尉は自機の前方に出た反乱軍戦闘艇を視界に収めて、照準を合わせた。火器管制をオートに戻し、今度は戦闘艇へ向けて機関砲を発射した。多数の機関砲弾が命中した戦闘艇は制御を失ってコレー大尉の攻撃艇から離れていった。


「何とかなったな」


「こ、攻撃艇で戦闘艇を撃墜するなんて!すごいですコレー大尉!」


「たまたまだよ。賭けに出たが運が良かったようだ。機体に異常はないか?」


「今の所大丈夫です!」


「よし、他の奴らも何とか離脱できたようだな。小隊に合流するぞ」


 コレー大尉は残ったピジョン小隊と合流し、戦線を離脱した。

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