↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/25

第6話:伝説の魔法は長すぎる。


会議室。


宰相リシュリューから、ざっくりした説明は聞いた。では、俺は具体的に何をすればいいのか。


「宰相。俺の今後の予定は、どうなっていますか」


リシュリューは、机の上に王都の地図を広げた。


「勇者殿には、まず騎士団の練兵場で、自衛できる程度まで訓練に参加してもらう。その後は、魔物討伐でのレベル上げと、伝説の魔法の習得ですな」


「伝説の魔法って、何ですか」


「スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルボンバー火の玉だ!」


「すーぱー……何ですって?」


「スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルボンバー火の玉だ!」


二回言った。しかも、一字も省略しなかった。



その名前を付けたやつ、絶対に日本人だろ。どこかで聞いたことがある気がするぞ。


「ステータスを拝見したい」と言われ、しぶしぶ両手を上げて見せた。


「火炎魔法、レベル10だと! 素晴らしい! 勇者山田なら、あの伝説の火炎魔法も、すぐに使えるかもしれん!」


――リシュリューの好感度:55→62


態度も口調も、さっきまでと別人だ。


だが、これで分かった。伝説の魔法を習得すれば、リシュリューの好感度は上がりそうだ。


……いや、待て。


逆に、戦争への参加を渋れば、下がる可能性もある。


どちらにせよ、拒否権はなさそうだ。ならば、せめて準備だけはしておくしかない。



ステータスは100を超えているが、実戦経験はゼロだ。自衛というより、敵が襲ってきたとき、逃げ切れるくらいの力は早めに付けておきたい。


「宰相。怪我を治す、伝説級の魔法もあるのですか」


「そんなものはないぞ」


「ないの? ゲームみたいな世界なのに!」


思わず、声が裏返った。


詳しく聞くと、治癒魔法はあるが、心臓が潰れるような大怪我は治せないらしい。簡単な怪我なら問題なく、手足を失っても、時間をかければ再生できるという。


ただし、治療を受ける側のレベルが低いと、体力を消耗しすぎて、魔法の反動で死ぬこともあるそうだ。


当面の方針は決まった。



治療に耐えられる体力作りと、レベル上げ。伝説の魔法は、そのあとだ。


……できれば、名前を覚える前に習得したい。


読んでくださり、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。