第41話 ドスケベアイドルの誘惑
夜になり、デートであちこち言って楽しんだ俺たちは雄太郎さんの家へと帰って来る。焔ちゃんはシャワーを浴びに行ったので俺は自室でゲームでもすることにした。
「今日はいろいろと大変だったなぁ……」
相良のことはもちろんだけど、焔ちゃんが俺の腕をぎゅーぎゅーとあの大きな胸に抱くもんだから、下半身を抑えるのが本当にしんどかった。
もう今すぐホムニーしたい。
したいけどまだホムラちゃん起きてるし、今はちょっとまずいと自重する。
「うーん、しかし焔ちゃんはかわいいなぁ」
今日のデートで一緒に撮った写真をスマホに映して眺める。
俺の身体に抱きついてニッコニコの焔ちゃん。
抱きつかれているのはどこにでもいる普通の男……俺である。
どう見ても不釣り合い。
もちろん俺のほうが圧倒的に劣っているのだが、焔ちゃんはそんなことなど気にせず俺を慕ってくれる。
優しい子……というには好意が過剰な気もする。
「そういえば俺にエッチなことされてもいいみたいなこと言ってたけど……」
あれって冗談?
いや、冗談では無いとも言ってたけど、まさか本当なはずないよな。
だってエッチなことされてもいいってことは、それはもう……。
「あ、そのゲーム買ったんだ」
「わっ!?」
考え事をしながらゲームをしていたら、不意に背後から声をかけられる。
振り返ると、そこにはTシャツに短パン姿の焔ちゃんがいた。
うわ、むっちゃ良い匂い。
シャワーを浴びたあとだからか、焔ちゃんから女の子の良い香りがする。この香りだけで最高潮まで興奮しちゃいそう……。
短パンから伸びる脚も素晴らしく、目のやり場に困ってしまう。
「う、うん。焔ちゃんもやる?」
「やる」
嬉しそうに笑って焔ちゃんはコントローラーを受け取る。
「よいしょ」
「わわっ!?」
と、焔ちゃんはなんと俺の股のあいだへちょこんと座る。
あまりのことに俺は興奮も忘れて呆然としてしまった。
「ほ、焔ちゃん……」
「なあに?」
心臓がバクバクと高鳴り始めた俺とは対照的に、焔ちゃんは平然とモニターへ向かってゲームをしている。
良い匂い。そして俺の身体へと寄りかかる焔ちゃんの体温を感じて、俺はもういろいろと限界である。ちょっとでも気を抜いたら下半身のリトル甚助君の力が解放され、フルパワーとなってしまいそうだった。
「こ、この状態はちょっと、スキンシップが過剰と言うか……」
「元気になっちゃいそう?」
「少しでも気を抜いたら元気爆発しそうです……」
「じゃあ今、すっごくがんばって耐えてるんだ?」
「はい……」
がんばって母親の裸とかおばあちゃんの裸を想像して耐えている。そういえば俺が死んだことになって、母さんやおばあちゃんは悲しんでるだろうなぁとか、この想像の中でそれを考えるのは違うだろとセルフツッコミを入れつつ耐え続けた。
「じゃあどれくらい耐えられるかわたしが試してあげるね」
「えっ?」
試すってなんだろう。
それを考える間も無く、焔ちゃんはさらに俺へと密着して背を預けてくる。
「ほ、焔ちゃん……っ」
「ふふ、わたしのおしりあたりに甚助さんの……が、ちょっと当たってる」
「うおおっ!?」
正確にはおしりと腰のあいだあたりだろうか。
その辺に俺のアレが当たっていた。
「これでもまだ耐えられる?」
「お、おお……いや、ちょ、これは……」
もう無理。しかし耐えねば。
お母さん、おばあちゃん、俺に忍耐の力を与えてくれー!
『諦めるな甚助!』
お、親父っ!?
と、そこで俺の想像へ裸の親父がやってくる。
頼もしい援軍の登場で俺の忍耐力は上がり、リトル甚助がやや鎮まった。
「んーまだ耐えられるみたいだね。じゃあこれはどう?」
「これはって……んおおっ!?」
一旦、離れた焔ちゃんは、俺と向かい合って足を開く。
そしてその両足で俺の腰回りを挟んだ。
見下ろすと、そこには短パンに包まれた焔ちゃんの大事な部分が……。そしてリトル甚助の真上には焔ちゃんのおしりがあった。
「ふふ、すっごい見てるね」
「い、いやあのその……」
短パンに包まれた焔ちゃんの大事な部分を無意識に凝視していたことに気付き、慌てて目を逸らす。
「この前はお風呂で短パンの中身どころか、パンツの中身まで甚助さんに見られちゃったんだよね。……また見たい?」
「そ、そそ、そんなことは……」
「見たいんでしょ?」
見たいに決まっている。
この短パンを脱がして1日中だって凝視していたいよ。
「あ、なんかおしりに固いのが……」
「うあっ!?」
つい気を抜いて、あのとき風呂場で見た焔ちゃんの裸を想像してしまった。
いやしかしまだフルパワーではない。親父、お母さん、おばあちゃんの力を借りればここから鎮めることも……。
『諦めるな甚助っ!』
じ、じいちゃんっ!?
今度は俺の想像に裸のじいちゃんが現れる。
さらなる援軍に俺の忍耐力は増すが……
「もうちょっとだね。じゃあ……えいっ!」
「ちょ……わっ!?」
勢いをつけて起き上がった焔ちゃんが抱きついてくる。
大きな胸の柔らかみに押された俺は、とどめを刺された気分になった。
「まだだよ。ふーっ」
「はわわ……っ」
唇を尖らせた焔ちゃんは、俺の唇へ向かってふーと息を吐く。
……それで俺は完全に陥落した。
「わあ、こんなになっちゃったね」
俺から離れた焔ちゃんは、陥落してフルパワーとなったリトル甚助を見下ろしながら楽しそうに言う。
「い、いや、ダメダメ見ちゃっ!」
俺は慌てて手で覆う。
「本当は見てほしいんでしょ?」
「み、見てほしいなんてこと……」
「わたしに見られながらしたいんでしょ? ホムニー」
「いやそんなことあるはずなくてその……」
うおおおおっ! 思いっきりしたいっ!
焔ちゃんに見られながらホムニーしたいぞぉぉぉ!
けどできるわけないじゃん!
ここでボロンと出して扱き始めたら変態じゃんもう!
「してもいいよ」
「ええっ!?」
「お風呂場でもう見ちゃったしね。男の人がどういう風にするのか興味あるし」
「ダ、ダメダメっ! そんなこと……」
「あ、わたしだけ見るんじゃ不公平だよね。じゃあわたしがするところも……」
「ちょ、ちょちょちょ焔ちゃんっ!?」
短パンへ手をかけた焔ちゃんの手を掴む。
「そ、それはマズいってっ。いや、見たいけどマズいってっ。そんなの見たらもう俺その……いろいろ耐えるのが厳しくなるからっ」
「押し倒しちゃう?」
「そ、それは……」
「冗談」
そう言って焔ちゃんはペロッと舌を出す。
「て言うか、やったことないからやり方わからないしね」
「そ、そう」
「けど、甚助さんはわたしが部屋を出て行ったあとでするんでしょ?」
「そ、それは……」
「ふふ、それじゃあわたしはもう寝ようかな。おやすみ。ふー」
「わあっ!?」
俺の耳に息を吹きかけ、焔ちゃんは立ち上がって部屋を出て行った。
「は、はあ……」
エッチな子だとは思っていたけど、俺の想定以上だ。
今だ鎮まらないリトル甚助がそれを証明していた。
「全然、小さくなる気がしない。小さくするには……」
と、俺はティッシュへと手を伸ばす……。
「わたしの匂いが残ってるうちにすれば捗ると思うよ」
「ひゃっ!?」
声に振り返ると、小悪魔な笑みを浮かべた焔ちゃんが扉の隙間から覗いているのが見えた。
「ほ、焔ちゃん……」
「ふふ、じゃあ今度こそ本当におやすみー」
と、廊下を小走りにかけて行った。
「に、匂いが残っているうちにか」
まだ部屋には焔ちゃんの良い匂いが充満している。
確かにこの匂いが残っているうちにするのが捗りそうだ。
「よーし」
俺は興奮しながらティッシュを掴む。
……しかしホムニーをするようになってから、ひとつだけ困ったことが発生するようになった。理由はわかるようなわからないような、しかしそれほど不都合も無いのでまあいいかと、雄太郎さんにも相談せずそのままにしていた。
てか、あなたの孫でやるとこんなことが起きますなんて言えないし……。
それからホムニーして賢者になった俺はシャワーを浴び、トイレと歯磨きを済ませてベッドへと入る。少し寝づらいがしかたなかった。




