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底辺男のミセカタ 〜ゴミスキルのせいで蔑まれていた俺はスキル『反射』を手に入れて憎い奴らに魅せつける〜  作者: 筋肉重太郎
第二十四章 第一基地防衛戦線

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第一防衛基地本陣 その1

 時間は少し前、グリードウーマンが本格的に戦闘しているのと同時刻に遡る。


 第一防衛基地のど真ん中。偽黒ジャケットが地形を大幅に変えた後、地震から生き延びた兵士たちは敵味方関係なくとある2人の人物を凝視していた。


 そこでは、戦場を変えた張本人である偽黒ジャケットと、東京派閥が誇る現有戦力の中でも最高峰の4人である四聖の1人、鎧の男が佇んでいた。


 2人ともこの戦争を単独で変えることができるビッグネームだ。しかし、その2人の様子は全く違うものだった。


「ハァ……ハァ……ふぅー……」


「…………」


 偽黒ジャケットは周りに黒い流体を漂わせ、フードから見える肌には目立った傷はついていない。しかし、四聖の1人である鎧の男はボロボロのボロ。鎧は泥だらけで所々が欠けている。皮膚も痛々しく禿げていて、中には大きな怪我と言って良い怪我も見られた。


「あ……」


「そんな……四聖様まで……」


 新潟派閥と東京派閥。両陣営が戦闘走行不能に近いダメージを負った今、互いの陣営の情勢を決めるのは2人の戦いの行く末に左右される。


「や、やった……!」


「このまま行けば……! おい! 俺たちも救助活動に参加するぞ!」


 四聖はボロボロで、偽黒ジャケットはピンピンしている。それを見た両陣営の兵士たちにモチベーションの差が現れるのは至極当然のことだった。


 2人が動かずとも、その周りは自然と流れる月日のように動いていく。それを知ってか知らずか、鎧の男の脳みそはフル回転していた。


(さっきまでは優勢だったのに、偽黒ジャケットが地震を起こして黒いのを……()()出してから流れが一変した……!)


 自分が押されている要因が黒い流体であることは火を見るよりも明らか。しかし、鎧の男は黒い流体が砂鉄であることを何故かわかっていた。


「正直、驚いているよ……砂鉄を最初から出さなかったことも……その理由がなぜかはわかっているがね……」


「…………」


「……まさか、君が……行方不明だと聞いていたが……」


(さっさと砂鉄を出さなかったのは、私に正体を見抜かれたくないため……そして砂鉄を出してしまえば、私に正体を見破られると確信していた……!)


「……フッ。それも当然か。なあ? 元東京派閥の兵士としては!」


「……!」


 偽黒ジャケットはやはりバレたかといった表情を取る。だが、鎧の男からすれば、偽黒ジャケットの表情は自分の予想を確信へと変えるには充分な証拠材料となった。





「まさか、君とは思わなかったよ。最年少マスター?」


「その名で呼ぶのはやめて。私はただの……彼の影よ」





 第一防衛基地本陣。この戦いの勝者が、第一防衛基地の衝突の勝者となる。

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