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文化祭アタック①

先週、某ユリ系のアニメの中で学園祭前日のお泊り的な話がありましたが、本作に登場する学校でそういったイベントはありません。

夜更かしイくない!!

文化祭当日。

目を覚ますと時刻を確認した。

6時だった。タイマーは6時半だからいつもより30分も早い。


「ま、いっか。早いに越したことないし……」


台所で朝飯の準備をする。

トーストを焼いて、果物を冷蔵庫から出して皿に乗っける。


「いただきま~す」


今日から文化祭だ。姐さんと素敵な思い出をつくるぞ~。

食べ終わって顔を洗う。着替えを終えて、何か忘れてないか確認する。

持ち物は軍手と……金っと。

軍手はゴミ処理にいるらしい。金は模擬店で何かを買うためである。

まだ寝ているであろう、おとちゃんに向かってか、我が家にか、果ては母ちゃんにか、俺は大きな声でさけんだ。


「いってきま~す!」


青空のもと、今日も姐さん宅に歩を進める。


「いい天気だなぁ~……柿食えば 金が鳴るなり 法隆寺 ってかぁ?」


「天気も季節も関係ない上に何鼻の下のした伸ばしてるの?」


「ふえ!?」


鋭い(?)突っ込みが聞こえた方へ振り向く。


「……ミカサンデハアリマセンカ。ゴキゲンウルワシウ」


「何で私に挨拶するときはそんな棒読みか演技がかかってんの?」


「気にするな。ノリだ、ノリ!」


「あんたのノリには乗れそうもないわ」


私服姿の美佳が立っていた。服に関して俺はあまり詳しくないので描写はカットでよろしく。

まぁその……なんでいるかってのは察しがつく。

文化祭は2日行われる。今日は1日目で地域の夏祭りがメインだ。

近隣地域の人が来場しても別におかしいことはない。

勿論、2日間ともうちの学校は開放されている。


「ということは我が母校へ来るんだ?」


「母校っていうのは卒業してからの言い方。まぁ竜輔なら卒業できるかどうかも怪しいけど」


「なんだとぉ、この野郎!」


「私は野郎じゃないし~」


これはいつもの挨拶みたいなものだ。

別に気にすることはない。

でも、なんだか胸がムズムズする。

というか緊張? 心拍数が上がっている気がする。


「おっと、俺、こっち行くから」


「え? どうして?」


「姐さんを迎えに」


「ふぅ~~~~~~~~~ん」


美佳は何故か白い目で見た後、俺に背を向けてしまった。

そして一瞬頬を膨らませていたのが俺には見えてしまった。


「あれれぇ~、あらいやだわぁ。美佳さんったら嫉妬していらっしゃるのぉ~?」


「~~~~~~~~~~!!!! そ、そんなわけないでしょ!? じゃあ先に行ってるから」


その場から走り去る美佳。

なんか悪いこと言っちゃったかな?

と、


「ありぁお前が悪いかも知れんな?」


「そうっすか?……って、え!?」


「よっ!」


ビシっと片手を上げて朝の挨拶をいてきたのはなんと姐さんだった。


「姐さんってばわざわざここまで来てくれたんですかぁ?」


姐さん宅から俺の家まで来るとかなり大回りになる。ついでに言うと、俺の家からは学校と逆方向だ。


「なんとも形容し難きご配慮、竜輔は感激です! あぁ、やはり我が愛しの姐さん、今日は思う存分楽しみましょう!!」


「あ、あぁ……うん」


姐さんが少し恥ずかしさを装ったような赤面をしているのに驚いた。

それにいつもなら「おう!」とか「はいはい」とか「ほどほどにな」とか……


「なんだって今日はそんなにしおらしいのですかぁ!?」


「俺がしおらしくて悪いかぁ~~~~~!!!」


頭上から拳が降り注ぎ、俺の後頭部に直撃する。

そのままアスファルトにめり込んで痙攣した。


「ば~か、そのまま頭冷やせっての」


突っ込みたい。今は夏だ。いくら朝が涼しいからってアスファルトはとんでもなく熱い。

冷やしたくても冷やせない。

むしろ、これは暖める……違う! 加熱だ! 萌え……燃える!!!

よし、この技……『バーニングアースクラッシュ』と名付けよう!

勿論、その後言うまでもなく意識を失ったわけだ。火傷付きで……





校門前はなんというか、学園物の学園祭並みにすごいことになっていた。

ど派手なアーチ、巨大な芸術作品、着ぐるみを着た誰か……


「あれって斎藤じゃないのか?」


「まさかぁ~! こんなに早く奴がいるわけ……」


「いつも俺らより早く来てるじゃないか?」


「あ、ありえるかも。お~い、聡?」


ネズミのような着ぐるみを着込んだ(多分)聡に手を振ってみた。

すると、あっちもテーマパークさながらの演技で手を振り返した。

おいおい、まじでやる気満々なのかよ?

近寄ると、聡(着ぐるみ)はボードをさっと出した。

それには何かが書かれていた。


「なんだよ? ……『暑くて死にそう。助けろ』??」


「あぁ、やたら通気性悪そうだもんな」


聡は地団太を踏んで更にボードを取り出す。


「『大体、うちの学校にこんなマスコットキャラなんていたのか?』か……まぁ気にするな、面白いから」


「姐さんの考えに賛成! せいぜい女子達にきゃーきゃー言われてろ」


「むぅ~~~~~~」


今初めて聡の生声が聞けたような気がする。

と言ってもその状態じゃ「むぅ~」か「ふも~~」ぐらいしか喋れないと思うが。

テキトーに聡をなだめて体育館に向かった。

開会式があるとかなんとかで集まらにゃならんらしい。

あんなむさ苦しいとこに行かなきゃならないのが腹立たしいところだが、仕方ない。

今日は姐さんとラブラブ。明日も、ついでに明後日も、もう一生ラブラブなのだからここで逃げては男が廃るってもんだ!


「たかが開会式。ハゲの校長とお前の天敵が挨拶する程度のつまらん儀式だ。さぼったくらいで男は廃らん」


「おぉ、姐さんの意見に賛成! ばっくれましょう! 何処か遠くへ……二人だけのフロンティアへ!」


「さすがにそこまでは言ってないから……」


「そうそう、せっかくの祭りなんだから純粋に楽しもうとは思わないわけぇ?」


嫌な感じの声がした。


「……寝不足かな? 何処からか俺の天敵の声がするんですがね……」


「おう、お前の後ろにいる人のことか?」


俺は振り返りつつ、姐さんにぶつからない程度に飛び退き、銃を構えるポーズをする。


「フリ~~~~ズ!! それ以上近寄ればこのワルサーが火をふくNE!!」


「まてまて、どこにワルサーがあるんだよ!?」


「う~ん、今日の姐さんのツッコミ加減もいい感じ!」


「……」


ほのぼの漫才をしていると、な~んか黒いオーラを感じた。

まぁ言うまでもない、俺の天敵である春日だ。


「え~と、もうそろそろいいかしらぁ??」


「ふん、貴様なんぞに喋らす間合いはないわ! 俺と姐さんのパーフェクトな領域に足を踏み入れたが最期、俺が鉄拳制裁してくれる!!」


凄みを効かせて言ってみたがこいつに脅しは効かんらしい。


「……明日の舞台発表のことだけど」


「あぁ? 舞台発表だぁ? 俺らは出なくていいんだろ?」


「出てもらうわよ!」


「はぁ!?」


とんでもないことを言い出す。

俺は全然練習してないし、第一、台本すらもらっていない。一体どうやれば明日の舞台発表に出れるんだよ!?


「まぁ差し詰め、この前作った『木』のかぶり物の役だろ?」


「あぁそういうことかぁ……って、それってかなり恥ずかしいじゃないっすか!?」


そう、あれには顔がはっきりと見えてしまう穴も空いているからだ。


「台詞はないから全然恥ずかしいことはないわ。転ばなければね!」


「てか、木の役ってそんなに重要なもんか? 別に無くてよくね?」


「お馬鹿さん、木はね、観客を引き寄せる効力があるのよ。うちの学校の舞台発表は全員強制参加だから、かったるい人は寝ちゃうのよね~。だから少しでも目を引くように……」


なんかとんでもないこと言っている。

そう、これはあれだ! おとり捜査ならぬおとり演技!


「おぉ、竜輔にしては察しがいいな」


「ま、お馬鹿さんにしては上出来ってところね?」


「あぁ~~~、また俺ってば顔に出てたぁ?」


そんな俺の言葉もやはり無視された。


「そういうわけだから、明日は早めに来てちょうだい!」


春日は忙しそうに立ち去っていった。

そのまま顔を二度と見たくなかったが、この学校にいる限りは無理な話だ。

とにかく、開会式はばっくれよう。少しでも姐さんと一緒にいたい。


「あぁ、はいはい。どこ行くんだ?」


「姐さんにお任せします♪」


「ここは普通、男がエスコートするもんだろ?」


「……仰るとおりです」


暫く黙考した後、思いついたのは校舎北にある4Fのトイレだった。


「ま、マジで行くのか?」


「ムフフ、姐さんの顔真っ赤。どうしたんすか~?」


「ななな、何でもない! もう少しマシなとこはないのかよ!?」


「そんなこと言われましても……」


「あぁ~~、うっとうしい! お前、あそこがなんて言われているか知ってんのか!?」


「通称“男女の逢引きスポット”、又の名を“女子トイレの奥から男と女の声がするスポット”!!」


「知ってんなら提案してんじゃねえぇ!!!」


頭を引っつかまれてそのまま壁に押さえつけられた。勿論、めり込んだ。

命名、『バーニング“ウォール”クラッシュ』!

痙攣しながら本日2回目の失神だった。





開会式は結局出ることになった。

予想通り、春日の阿呆の開会宣言のあと、ハゲ校長の眠い挨拶。

諸注意を確認して解散になった。


「さぁ~て、ゴミ係の仕事行ってきますね~」


「おう、頑張れよ」


俺は本当はばっくれたい仕事をしに活動場所に向かった。

別に面倒臭いってだけで、それほど厄介なことはない。

この係をやらされることになったときは貧乏くじを引かされた気分だったが、もしかすると、これが一番簡単なものだったかもしれない。


「うん、今日の俺はついてるんだ!」





<<柳視点>>

竜輔と一旦別れて、私は菫との待ち合わせ場所に向かう。場所は生徒玄関になっている。

しかし、嫌な予感がする。

あそこは結構不良共が溜まってるって話を聞いたことがあるからだ。

案の定、ガラの悪い連中がそこらかしこ座っていた。

まったく、こんな汚い床によく座れるものだ。

あ、屋上に座ってた私も人のこと言えないか……

しっかし、通る度にニヤニヤとこちらを見ているのは気のせいだろうか?

汚い顔の奴ばかりだ。どこの喧嘩で負ったのか、やたら醜い傷跡を隠そうともせずに顔に残している奴、鼻、口、頬にまでピアスをしている輩。

なんだ、この学校?

よくもこんな物騒なところに菫を転入させたな、親父殿!!


「おあ、人にぶつかっといて謝りもしねえとは何様のつもりだ!?」


玄関の置くから怒声が響いた。どうやら絡んでいるようだ。しかも女子生徒。男として最悪だねぇ~。


「……ぶつかったのはあなたです。謝られても、謝る筋合いはありません」


なかなか勇敢な少女だ。尊敬に値するよと関心して見ていた。


「なんだと、この優等生野郎がぁ!!」


「あ、姉さま!」


「って、菫かよ!?」


かなり驚いた。絡まれていた少女は紛れもなく私の最愛の妹。まさか菫がこんなに勇敢な女の子に成長していたとは……

本人は怖がらずに何が起こったかもわからないようなのん気さでこちらに手を振ってくる。

こりゃ、斎藤に任せるのが勿体無い。って、


「ちょっと、お兄さん方!! うちの可愛い妹に何絡んでいらっしゃるかな~~?」


「な、なんだ、てめぇ!?」


一瞬にして周りにいた連中に囲まれた。

戦況的にこっちが……不利ぃ?


「はん、どっからでもかかってこいよ! 可愛い妹に手ぇ出したやつは……」


そこで私は強制的に口を封じられた。不良共がぽかーんと外の方を見ている。

私もつられて見る。そこには……


「ふぅ~~~んんんん、ムグモゴ!!!!」


聞こえたのは奇妙な声。ネズミのような着ぐるみが何か怒っている。

間違いなく中身は斎藤だ。

こんなピンチに現れてくる正義のヒーローのつもりだろうか?

不良一人ひとりを指差して何かモゴモゴと言っている。

不領共はゲラゲラ笑いながらその着ぐるみ(斎藤)に突進していく。

こりゃマズイなぁと思っていたら、着ぐるみは一瞬にして不良達をぶっ飛ばしていた。

次々と私の背後の壁に叩きつけられていった。

それは本当に一瞬だった。瞬殺だった。


「むふぅ~~~ムゴムゴ」


「……」


だが、素直に格好いいとは言えない。


「あ、ありがとうございます♪」


何が起きたかわからない様子だった菫だが、着ぐるみに駆け寄っていく。

私は不良共を見る。全員伸びている。

奴の神通力の力なのか?


「うわぁ~、すごくモコモコしてますね~」


「い、いや、菫、そっちなのか……?」


着ぐるみは頭を掻くモーションをした。照れてるのか?

中で鼻の下伸ばしてんじゃないだろうな!?

まぁそんなこんなで菫と文化祭をを回り始めた。着ぐるみは精をだして仕事に戻った。





<<竜輔視点>>


一回目の仕事が終わった。はやく姉さんと合流せねば!

大体、打ち合わせが全然できていなくて、お昼までかかってしまった。

せっかくの姐さんとの貴重な時間をどうしてくれる!と怒ったところでどうにもならない。

そういえば、グラウンドが騒がしい。

何事だろうと窓から覗いてみるとプール側にボクシングの試合みたいなリングを囲んで何かやっているみたいだった。


「あぁ、そういえばなんでもありの格闘大会やるとか言ってたっけ?」


なんて学校だろう。けが人が出たらどうする気なんだろうか?


「ま、俺には関係な……いや、面白そうだから見てくるか」





「決まったぁ~~~~~~、これで10人抜きだぁ!!」


いつのまに現れたのか、実況者と共に大勢のギャラリーがリングを囲んでいる。

筋肉に自信があった近所の中年男性も高校生には勝てなかったようだ。

どんな奴が無敗を記録しているか気になったので俺はリングに走った。


「お、竜輔ぇ! こっちこっち」


「あ、姐さん、こんなところにいたんすか?」


「見てみろよ、あの馬鹿が10連勝だってよ?」


姐さんが“馬鹿”と称する輩に全然心当たりがない。一体誰だ?

リングには人だかりが多すぎてちっとも見えやしない。


「“聡さ~ん”、頑張ってくださ~~い!!」


隣にいた菫ちゃんが応援していた。

って、何何?


「ね、姐さん、聡があそこに!?」


「あぁ、お前知らなかったのか? 斎藤のやつ、これに出るためにお前に喧嘩を習ってたんだよ」


何かすごいこと聞いちゃったぞ。あの聡が……


「決まったぁ~~~、またもや勝者、斎藤聡ぃ~~~~~!!!」


「ふへ? ま、まさか……」


姐さんはちょっと苦笑いしながら答える。


「そうだ、11連勝してるのは斎藤なんだよ」


「えぇ~~~~~!!!!!」


「ほらほら、師弟対決ってのもいいんじゃないか?」


姐さんは俺にリングに行けと言っているようだ。


「何を仰います、姐さん? 俺は暴力反対の平和主義者ですよ?」


「ヤクザ屋の事務所乗り込んどいて平和主義者ってのも……」


い、痛いところをついてくるなぁ。

まぁそんなところも素敵☆





「ぼぇ~~~~~~~~~」


「おっと、どうしたことでしょう? 斎藤選手、ここで吐いたぁ!?」





「……余計なこと考えずにさっさといって来い。負けても慰めてはやるから」


「ね、姐さん、おれが聡ごときに負けるとでも?」


「負けるんじゃね?」


「ふ……ふふふ。なら賭けましょう! もし勝てたらリングの真ん中で俺と熱い熱いキッスを!!」


「ぼぇ~~~~~~~」


リングの聡はまだ吐いているようだ。


「わ、わかった。俺も女だ! その賭けのってやる。ただし負けたときは……」


「なら春日とでもキスをしてやりますよ!」


言ってから後悔。


「それいい! いさぎよく負けろ!(って、あれ? それってマズいのか?)」


姐さんも何か間違いに気がついたようだ。

何にせよこれは負けられないなぁ~。


「ちなみに言っておくと、あいつはさっき着ぐるみ状態で不良を秒殺してるぞ?」


その言葉に頭にはΣが浮かんだ。






「さぁ~て、次の挑戦者はいませんかぁ??」


「俺が出る!!」


「おっと~~、挑戦者の登場だぁ~~~!! 名前と学年をどうぞ!」


よく見ると実況はうちの放送部の同級生だった。


「清原竜輔、2年生! そこのなり上がりの師匠だぁ~~~~!!!!」


『うぉ~~~~~~~~!!!!!』

観客はますますヒートアップした。


「これはこれは、ついに師弟対決に突入したぞ、岳倉橋デスマッチ!! 勝つのは師匠か、または弟子の下克上かぁ~~!?」


「なんだよ、竜輔かぁ? ま、お手柔らかに、師匠?」


吐き気からなんとか立ち直った聡は減らず口を叩く。


「ふん、えらくなったもんだなぁ? ま、お前が強くなったってのも師匠の俺としては鼻が高いってもんだ」


「もうお前の時代は終わったのだ!」


「大丈夫かぁ? 足がふらついてるぜ?」


「これは武者振るえだ! ついに竜輔と決着がつけられると思うと、振るえがとまんねえな!」


拳を構える聡。俺も呼応するように戦闘態勢に入った。

ゴングがなった。

大勢のギャラリーに囲まれてついに師弟対決が始まった。





「勝者、清原竜輔ぇ~~~~~~!!」


『うお~~~~~~~~!!!!』


よくわからんうちに試合は終わってしまった。

実力的にはこちらが有利だったんだ。勝って同然。聡は俺の前に11人も倒して、体力が少なかった。

でも、状況が同じであれば危なかったかも……。


「ち、やっぱり無理だった……か……」


「今後の課題は体力づくりだな? まぁお前はよくやったよ、安心して菫さんを任せられるよ」


手を差し出してやった。

「ふん、菫はお前の物かよ?」


「ん? 義理の妹だが何か?」


「……そうかい」


聡は俺の手を握り返して立ち上がった。これがすばらしき友情かな?

ギャラリーのテンションも最高潮にのようだ。


「男2人、師弟の絆は鋼以上に固い! 私、感動しましたぁ~~~!!」


実況も涙声になっている。

うむ、完璧だな、俺達?


「さぁ~て、新チャンピオン? 次は俺が相手してやるよ」


後ろから嫌~な感じの声が……

振り向くと案の定、姐さんだった。


「あはは……姐さん勝ちましたよ? 約束約束……」


「……俺に勝ったら24時間耐久でしてやるよ!!」


姐さんは久しぶりと言わんばかりに手をボキボキ鳴らしている。

これは少し……ヤバイ。


「ちょっとちょっと……約束が……」


「問答無用!!! この時の為に昨夜編み出した究極奥義をとくと見よ!!!」


「どひぃ~~~~~~!!!」


文化祭1日目はこんな感じで幕を下ろした。


余談だが、朝以来、美佳を見なかった。

あと少しで完結なのですが、最終話は書き直すため、更新が若干遅れるかもしれません。ちなみに次話は最終話ではありません。

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