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49話 ただいま、カルスト。です(3)

自宅に帰るとママ…ミリアさんがいて、色々あってレベッカとママが昔からの知り合いだったりいつの間にか私がレベッカの眷属になっていたりミリアさんをママと呼ぶことになったりした私。

次は『月灯りの庭』に帰還報告をしに行こうということで、当然のように着いてこようとするレベッカを抑える。


「流石に職場に来られると色々と気まずいですので、お二人はここで昔話でもしておいて下さいませ。久しぶりに会われたのでしたら積もる話もあるでしょう?」


と言って着いてくるのを阻止することに成功。いぇい。


----------

『月灯りの庭』──


店の前まで来て、そういえば店長もルナ先輩もいるかな?と不安になった。だけどもう店の前まで来ちゃったし…いいや、いなかったらまた後で来ようということで店の中へ。入り口の鍵は閉まってたけど私は鍵を貰ってるので開けて入る。入ったらもう1回施錠することも忘れずに。


「あれ?まだ営業時間じゃないですよ…って、アイシャちゃん!帰ってきてたんだ、おかえり!」


中へ行くと作業をしていた店長が私に気づき声をかけてくれた。


「店長、ただいま戻りましたわ。それと、長い間空けてしまい、申し訳ございませんでしたわ」

「ううん、いいんだよ!ルナ〜、ちょっと手止めてこっち来て〜!」

「は〜い」


ルナ先輩は奥で作業をしていたようで、店長が呼んでくれた。


「どしたの店長…って、アイシャちゃんだ〜。帰ってきてたんだね〜、おかえり〜」


店長とほぼ同じことを言われたので同じ返しをしました。


「首都はどうだった?色々話して貰えると嬉しいな」

「そうですわね──」


それから私はママに話したのと同じ内容をお二人にもお話した。あと自宅であった話も。


「うんうん、そっかそっか。頑張ったんだねぇ」


偉い偉い、と店長が私の頭を撫でてくれた。えへへ。


「それにしても、『血の魔王』アルテリア様とねぇ。私も話で聞いたことしかないけど、まさかアイシャちゃんと縁ができるなんてね」

「縁というか、勝手に着いてきたのですけれどね…」

「いやいや、それでもだよ。『淫の魔王』の娘で『血の魔王』の眷属…、すごい肩書きだね」

「店長、『血の魔王』様ってどんな方なの?」

「あそっか、ルナはお父上が魔国に移住してからの生まれだもんね。知らなくても無理ないか。『血の魔王』アルテリア様は人気者だったんだって。特に子どもに優しかったみたいで、子ども人気がすごかったみたい。けど40年くらい前に、急に行方不明になったらしくてそれ以降ずっと、誰もどこにいるのかも、何をしてるのかも分かってなかったみたい」

「そうなんだ〜。じゃあそんな魔王様を連れてきちゃうなんて、アイシャちゃんすごいね〜」


そして話は進み、お土産を渡した後。せっかくだしということで準備の手伝いをすることにした。


「ありがとね、帰ってきて早々手伝ってもらっちゃって。あ、そうだ。シフトはどうする?」

「そうですわね…。早ければ今日からでも大丈夫ですわ」

「いやいや、疲れてるでしょ?無理しなくていいんだよ?」

「いえ、それが朝一の急行馬車で帰ってきましたのでさほど疲れていませんの」

「そう?でもな〜」

「店長〜、アイシャちゃんもこう言ってるんだし3人で営業しようよ〜。体調は本人が1番分かってるだろうし〜」

「ん〜…ま、それもそっか。じゃあアイシャちゃん、よろしくね!」

「ええ、かしこまりましたわ。あ、でしたらまず家にいる二人にこのことを伝えませんと。すみません、少し行ってきますわ」

「ああ、そういえばいらっしゃるんだったね。行っておいで」

「失礼しますわ」


私は今日からシフトを再開するべく、自宅にいる魔王二人に報告しにいくことに。


----------

自宅──


「そう。分かったわ」

「我も理解した。夜店に行ってもいいのう」

「あら、いい案ね。モニカたちも1度客として行ったという話だったし、私たちも」

「流石に魔王二人が突然来たら大変なことになると思いますわ…。それに、もし大丈夫だったとしても、客のほとんどはスケベな男ばかりでしてよ?」


そんなたわわなおっぱいと美貌が入ってきたらお姉様方の二の舞になりかねない。それは是非ともやめて頂きたいものだよ。というか行方不明だったレベッカがいきなり来たら大変なことどころじゃない騒ぎになりそうなんだけど?


「むう。そこまでいうのであれば我慢するとしよう。我は大人しくここで過ごしておくことにするのじゃ」

「そうね。私も帰ろうかしら。モニカたちにお土産話も出来たし」

「あ、お土産といえば。はい、こちら首都のお土産ですわ。皆さんで食べてくださいまし」


ママの屋敷、お姉様方だけでなくハピさんやメイさんをはじめとした使用人の方々もいらっしゃるので多めに渡しておく。


「あら、ありがとう。みんなで食べるとするわね」

「ええ、そうして頂けると。ではわたくしは店に行きますので」

「分かったわ。またね、アイシャ」


そうして私は再び『月灯りの庭』へ向かう。ちょっとばかり間が空いたからか、なんか緊張するなぁ。

最後までお読みいただきありがとうございます!よければいいねでの応援・星評価・感想コメント等をいただけると嬉しいです(作者のモチベにつながります)。次回ものんびりお待ちいただければ幸いでございます。

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