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42話 ミミちゃん登場です!?

正気を失った『血の魔王』レベッカとの猛攻を耐え抜き、漸く一撃を入れた私。

彼女もすぐさま体勢を立て直したのでさあ第2ラウンドの始まりだ──


「まって!!」

「!?」

「グッ…!?」


突然聞こえた停止を促す声。

その声は聞きなれた、けれども今1番聞きたかった声で。


「み、ミミちゃん!?」

「あれっ!?アイシャお姉さん!?」

「民ヲ…守ラネバ…!」

「はっ…あぐっ!?」


やばっ、突然のミミちゃんの登場に驚いて重めの一撃貰っちゃった。


「お姉さん!?」

「だ、大丈夫ですわ…。ハァッ!」

「アガッ!?」


一撃をくらっても向こうがパターン通りに来るならカウンターの一撃を入れることはできる!ちょっと時間貰えますか!


「ミミちゃん、無事だったのですね?というか危ないので下がってくださいますこと?」

「うん、あのね、わたしたちね、レベッカお姉さんに助けてもらったの!」

「助けてもらった…?」

「うん、そうなの!」


==========


わたしが気がついた時、知らない部屋にいた。わたしはミミ、『月夜の兎亭』の看板娘。わたしはお母さんの言いつけを破って人通りの少ない道を通って近道をしようとした結果、悪い人たちに捕まったらしい。らしいっていうのは、あの時は何が起きたのか分からないまま気を失っちゃったから。それで目が覚めたら、この知らない部屋にいたの。


「目が覚めた?」

「…だあれ?」

「ボクはシュバルツ。たぶんきみと一緒で、人攫いに捕まった後助けられたんだ。他にも助けてもらった子たちがそっちに」

「え?わぁ!」


シュバルツさんが指さした方を見たら、わたしと同じくらいの子から私よりも幼い子まで、7人くらいがいた。


「あれ?助けられた…って…?」

「ああ、レベッカさんならもうすぐ…」


シュバルツさんが言い終わる前にドアがノックされ、きれいなお姉さんが入ってきた。


「わあ〜…」

「ん?おぉ、目を覚ましたかの。安心せい、我はお主の味方じゃ。我はレベッカ・フォン・アルテリア。最後の吸血姫にして、『血の魔王』とは我のことじゃ」

「まおうさま!?」

「うむ。まあ今は訳あってこの古城跡に居を構えておるがの。さて幼き命たちよ、腹が空いたであろう?ご飯じゃよ」


レベッカさんというお姉さんはそう言って果物やお魚をくれた。まおうさまっていうとっても強い人が味方になってくれたから安心したのかな、お腹が空いてきた。ありがたくもらっちゃおう。


「この程度のものしか用意できず申し訳ないがの。さて、新たな民よ、そう、お主じゃ。名はなんという?」

「わたし、ミミっていいます!」

「ミミか。良き名じゃ。いつか必ず家族の元へ帰してやる故、今は我慢しておくれ。…さて、我は1度外へ出るが、お主らは外に出るでないぞ。外は凶悪にしてお主らを害さんとする魔物どもが蔓延っておるからの。それではな」


それがわたしとレベッカさんの出会いだった。



次の日、レベッカさんは少し元気がなかった。


「レベッカさん、大丈夫ですか?」


わたしたちの中で1番年上のシュバルツさんが聞く。


「うむ…。大丈夫じゃよ。少し力を使い過ぎただけ故な」

「無理しないでくださいね…?」

「クハハ、お主は優しいのう。特別にハグしてやろう」

「えっちょ、わぷっ」


わー…。うらやましいなぁ。わたしもアイシャお姉さんにはぎゅーしてもらったことあるけど、お胸が柔らかくて気持ちよかった。レベッカお姉さんもアイシャお姉さんと同じくらい大きいから気持ちよさそう。


「民たちよ、今日もいい子にしておるんじゃぞ」


そう言ってレベッカお姉さんは部屋を出ていった。本当に外に魔物がいるのか疑問に思ってる子もいたけど、昨日の夕方に魔物の鳴き声が聞こえてしまったのでみんな怯えてる。わたしも怖い。


また次の日。レベッカお姉さんがまた1人助けてくれたみたい。けどレベッカお姉さん、昨日よりももっと元気がないというか、様子がおかしい気がする。


「民たちよ、この幼き命が目を覚ますまで近くにおってやってはくれぬか…?食料はここにおいておく故、頼んだぞ…。ウグ…」


そう言って、レベッカお姉さんはそのまま部屋を出ていってしまった。


「レベッカさん大丈夫かな…?」

「お腹をさすってたしお腹のちょうしがわるいのかな」

「おなか壊しちゃったの!?」

「どうだろう…とにかく心配だね」


レベッカお姉さん、大丈夫かな…?


==========


私はミミちゃんから、レベッカが自身を助けてくれていたこと。他にも人攫いによって攫われた子どもたちを全員保護していたことを教えてくれた。外に出てはいけないと言われていたのになぜ来たのか聞くと、心配に思っていた矢先に激しい戦闘音が聞こえたのでいてもたってもいられなくなってしまったとのこと。


もう、ミミちゃんってば優しい子!

最後までお読みいただきありがとうございます!よければいいねでの応援・星評価・感想コメント等をいただけると嬉しいです(作者のモチベにつながります)。次回ものんびりお待ちいただければ幸いでございます。

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