30話 美少女♂×大きい(何がとはいわない)美女=最高
速報!ラビさんの旦那さんは美少女♂!
「おかえりなさい、あなた。成果はどうかしら?」
「ふふ、今日はとびきりの獲物が獲れましたよ、ワイルドボアとビッグホーンモウです!後で冷蔵室に入れておきます!」
「あら〜、すごいじゃない。今日は豪華なお食事が提供できるわ」
「ふふん、そうでしょうそうでしょう!」
むふー、とドヤ顔を披露する美少女♂。アリだな。
「こ〜ら、可愛くなるのもいいけどお客さんの前よ?」
「おっと、失礼しました。ようこそ『月夜の兎亭』へ。ボクはケイ。『月夜の兎亭』オーナーです。どうぞよろしく」
「ご丁寧にどうも。わたくしはアイシャと申しますわ」
う〜ん、見た感じ根はしっかりしてるけど自分が可愛いことに自覚と自信を持っていて可愛いと言われたり褒められたりしたらすぐ調子乗っちゃう系美少女♂かな。ここまで来ると最早女の子だね!既婚者じゃなかったら狙うとこだけど…。
(美少女♂×美女)+元気っ娘=最高
という訳で最高です。これだけで数年は寿命がのびたと思う。
「アイシャさんですね。ここには何日ほど滞在されるので?」
「7日程を予定させて頂いておりますわ」
「なるほど。ではこれからは少し多めに狩ってくることにしましょう」
ん?もしかしてここの食事の材料ってケイさんが調達してるの?
と思っていたら。
「お父さんは狩人でね、わたしたちのご飯とお客さんに出すお食事の材料はお父さんが狩ってきてくれるんだ!」
と、本人よりもえっへん!という表情をしたミミちゃんが語ってくれた。
「そうなんですのね。ミミちゃんのお父様は素晴らしい方ですわね」
「そうだよ!お父さんすごいんだよ!」
微笑ましさにまた無意識に頭を撫でてしまう。なでなで…。
「ふにゅ〜」
「驚きました。出会ったばかりの人にミミがこれほど懐くとは…」
「そうよねぇ。よっぽどアイシャさんと気が合うのかしら〜」
「先ほどもお聞きしましたが、本当ですの?ああいえ、疑っているというのではなくて…俄には信じ難いといいますか」
「そう思われるのも当然かと思いますが、ボクたちも驚いているんですよ」
反応を見るに、ミミちゃんは本当に普段は臆病らしい。なんで…?
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その後、少し時間を潰してお食事を頂いた。その時に分かったことだけど、今日『月夜の兎亭』に宿泊しているのは私だけだった。
あとケイさんたちの役割は、
ケイさん=仕入係
ラビさん=調理係
ミミちゃん=配膳・ホール係
ということも分かった。
魔国に来てからというもの、お夕飯を1人で食べることが殆ど無かった(最初は姉様たちと、途中からは店長とルナ先輩と食べていた)ので、誰かに見られながら1人食事をすることに変に緊張してしまうので皆さんの食事に相席させてもらおうと提案し、厚意に甘えてもらった。
公爵令嬢時代はそんなのが当たり前だったはずなのに、私もだいぶ感覚が変わってきているみたいだ。
あ、ご飯はめっちゃ美味しかったです。
その後はお風呂に入らせてもらって、今はケイさんとラビさんと晩酌に興じている。…私はアルコールは飲まないけどね?
ミミちゃんはもう既にぐっすりおやすみ中みたいです。
「アイシャさん、先ほどはご相伴に預かり恐縮でした」
「とんでもございませんわ。わたくし最近は複数人で食事を頂くことが多かったので、逆に落ち着かなかったんですの」
「ミミも喜んでたわ〜」
うん、ミミちゃん大喜びでした。
「それにしても、ご家族で経営されているだけにここは暖かいですわね。ギルドでおすすめされて訪れましたが正解でしたわ」
「アイシャさんは冒険者でしたか。しかし冒険者ギルドにも宿泊施設はあるはずですが、なぜここを?」
「ギルドの宿泊室は…まあ、冒険者は荒くれ者が多いので」
「あぁ…」
「大きいと色々と敏感になるわよねぇ、わかるわ〜」
私と同じくらいの大きさを誇るラビさんがうんうん頷いている。まあそうだよねぇ。
「魅力的なお体ですからね…。羨ましいです。ボクもアイシャさん程とは言いませんがもう少しあれば最強の可愛いに近づけるのに…」
「…あの、ケイさんって本当に男性ですか?」
「疑問に思うのも分かるけど本当に男よ〜。ちゃんとお○ん○んついてるもの。信じられなかったら裸にしましょうか〜」
「ら、ラビやめなさい恥ずかしいです…」
ケイさんを見ると両手で顔を押さえ湯気が出るほど顔を真っ赤にしていた。ほんとに美少女♂?ただの美少女じゃなくて?
「ケイさんは昔からこうなんですの?」
「そうよ〜。結婚する前から自分の容姿に自信がある癖にヘタレだったんだから〜」
「そ、それはあなたはボクのような可愛い男よりも格好いい男の方が好きだと思っていたからで…」
「ほらね?ヘタレでしょう?」
「よく結婚できましたわね…」
「ふふ、それはね?あまりにもヘタレだから私から襲って結婚したのよ〜」
わあおなんか聞いた事ある結婚の仕方〜。魔国の女性はみんな強かなのかな?いずれミミちゃんもこうなるの?お姉さん心配になってきたよ。
「もう待たされに待たされたものだから、結婚してもミミが生まれるまでは毎晩毎晩搾ってたわ〜」
「そんなこと言って…今でも7日に1度は」
「こ、この話はここまでにしておきませんこと!?なんだか危ない気がしてきましたわ!?」
夫婦の営みとはいえ流石にこれ以上はアイシャストップです!!
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