22話 ゆうべはお楽しみでしたね?
「モゴゴ…」
翌朝、私は息苦しさで目が覚めた。何やら顔全体が柔らかくしっとりとして、それでいてむぎゅうっとした圧がかけられていてとても良い香りがする。
──あれ、枕変えたんだっけ?超高級枕の感触…。
いや待って、だったら後頭部を支える程よい固さの物体は何だ?そもそも私は今どんな体勢で寝ているんだ?しかも体が動かないんだけど?金縛り?
「んむむ…」
「んっ…くすぐったい…」
「ふぇ?」
動かない体と格闘していると、顔を包む柔らかさが動いた。
「あら…アイシャちゃん、おはよう」
「お、おはようございます…?」
視界が開けたと思いきや、突然美女が覗き込んできた!
って、モニカさんじゃないか。
「どうしてわたくしのベッドに…ぴゃっ!?」
モニカさんがどいても体が動かないので顔を横に向けると…
「すぅ…すぅ…」
「すやすや…」
美女と美少女が両サイドで私の腕を抱き枕にして寝ていた。
「な、ななななぜベリルさんとミィシャさんががが」
「落ち着いて。はい、深呼吸〜」
「すぅ〜はぁ〜。…あ、そういえば」
昨日、家にまで押しかけられて食事をご相伴にあずかったんだった。
「ん…アリス…そんなに飲むとまたタガが外れるぞ…」
ベリルさん?夢でまたアリスさんがなんかやらかしてるの?
「アイシャさん…えへへ…」
ミィシャさんの夢には私が出てきているみたい。かわいいね。
「そういえばアリスさんは…」
「あ〜…ここよ〜」
モニカさんが私の下半身の方を指さす。そういえば4人しか来てなくて私の上にモニカさん、両サイドにベリルさんとミィシャさん…なのに体全体が動かないというのは少々おかしい…?
「ベリルさん、ミィシャさん、失礼しますわ…」
決して2人を起こしてしまわないように細心の注意を払いながら腕をぬく。その際に手のひらに「もにゅっ」という感触があったけど気にしないでおこう。
さて、上半身が自由になったことだし一体アリスさんはどんな体勢で──!?
「アイシャ…もっと…うへへ…」
そこには、なんと私の腰をがっちりとホールドしてお股に顔を埋めるど変態サキュバス美女の姿が!
そういえばなんかずっとお股に変な感触があると思ってたけど!けど!!
「あ、ああアリスさん?」
この時、思わず130dBで叫ばなかった私を誰か褒めて欲しい。
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「くぁ…おはよう、みんな」
「おはようございますわ、ベリルさん」
「ああ、おはようアイシャ。…それで、アリスは何を?」
「お仕置き中ですわ」
ベリルさんが呆れながら見ている方には、
『私は寝ながら秘部を嗅ぎました』
という木のボードを下げて正座させられているアリスさんの姿が。もちろん命じたのは私。
「うぅ…もう足がびりびりするんだけど…」
「自業自得ですわ」
「いや、確かに処女の[ピー]に顔押し付けて嗅いでたのはウチでもやばいとは思うけど、寝てる時で無意識だったじゃない!?」
「ですがお酒、ご自身の意思で飲まれましたわよね?」
「ぎくっ」
「ただでさえ店で飲んでほろ酔いにも関わずわたくしの家でも飲酒を行い、浴室へ突撃した挙句わたくしの胸を揉みしだきディープなキッスまで…」
「ぎくぎくぎくっ」
「それでも無実と、そうおっしゃるのですね?」
「スイマセンデシタ…」
「わかればよろしいですわ」
「アイシャさんすごい…です…あのアリス姉様をいとも簡単に…」
うんまあ、イグルー王国では責任追及の役割を担ってた時期もあったからね、昔取った杵柄ってやつ?
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その後朝食をモニカさんに作って頂いて(ベーコンエッグトースト、卵は今朝ハピさんが産んだばかりの新鮮な無精卵を使用とのこと…いや食べ辛いって!)、4人は帰ることになったそう。
「本当はもう少しアイシャちゃんと一緒にいたいんだけどね〜」
「無理を言って1日オフにしてもらっていたからな」
「あ、足が…」
「寂しいです…」
約1名別れどころじゃない人もいるけど、見なかったことにしよう。
「皆さん、今生の別れという訳ではないのですから…」
「そうね〜。また暇が出来たら遊びにくるわ〜」
「ええ、お待ちしておりますわ」
「1人で心細くなったらいつでも呼んでくれて構わんからな」
「ふふ、わかりましたわ」
「し、食生活には気をつけるのよ!」
「…えい」つんっ
「ぴぎゃっ」
「また…会えます…よね…」
「ええ、もちろんですわ」ぎゅ〜
「えへへ…」
各人と別れの会話をして、玄関へ。
「あ、そうそうアイシャ。最後に一つだけお願いがあるんだけど」
足の痺れがようやくましになってきたのか、普通に会話が出来るくらいには回復したアリスさんがそう言った。
「ウチたちのこと、「お姉様」って呼んでくれないかしら。ウチたちはみんなアンタのこと妹だと思ってるんだし、アンタもウチたちのこと家族って思ってくれてるなら、尚更ね?」
「あ…」
イグルー王国や前世の影響か、身内を増やすということがどうも苦手だったけど。私はどうもこういった直接感情をぶつけられるのに弱いらしい。
「えっと…またお会いしましょう、お姉様方?」
「もちろんよ〜♡」
「お姉様と呼ばれるのも、いいな…♪」
「おっほ♡」
「えへへ…お姉様…えへへ…♡」
なんか何名か目にハートマークが浮かんでいるような…。あと1名くらいあんまりよろしくない声が聞こえたような…。
そんなこんなで4人は帰っていった。ちなみに後に知ったのだが、私が寝ている間に4人が1人ずつ私ととってもディープなキッスをして体液交換をした(ミィシャお姉様もした、何なら1番がっついていたらしい)結果、いつでも私が望めば私の傍に瞬間移動できるようになったという私の心のお○ん○んにキク事があったらしいのだが、それはまた別のお話。
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