21話 至れりつくせりです
本来の投稿期間に合わせるための連日投稿でしたが本話にて本来の投稿期間(隔日で投稿していた場合の投稿話数)に追いついたため、次回からまた隔日投稿になります!
「お待たせ〜」
「で、出来ました…!」
逃げ場を無くした私は大人しく座っているしかやることが無くなってしまった。
大人しく待っているとまずアリスさんがお風呂の準備を終わらせてきた。
この世界…というか、魔国では火魔法を付与した魔石を使うボイラーで水を温めお湯にする。そこから浴槽にお湯を張ったり、シャワーに使ったりする。
アリスさんは普通に浴槽の掃除をしてお湯張りを開始して戻ってきた。
それからベリルさんとの会話にアリスさんが加わり、これまたしばらく待っていると。
料理が出来上がり、冒頭に繋がるのだ。
モニカさんがテーブルの中央にドンと置いたのは、鍋。
…鍋料理あったんだ。
「みんなでお鍋つつきましょ〜」
「ん、モニカ姉様の鍋か」
「最近寒くなってきものね」
「あったかい…です」
ぐつぐつと音を立てる鍋の中にはお肉や野菜など、色々な具が入っている。…なぜか豆腐もある。豆腐、あったんだねこの世界。
「お酒欲しい…飲んでいい?いいわよね?」
「あ、はい。どうぞ 」
「あ、アイシャちゃん。アリスは酔うと…ね?」
そういえば店でそんなこと言ってた気がする。
「1杯程度なら大丈夫ではないですの?その、飲みたい時に飲めないのは…」
「まあアイシャがそう言うならいいか。きっと標的にされるのはアイシャだろうし」
「え?」
なんか不穏なこと言われたような気がするけど…気のせいか。
あ、お鍋は優しいお味でとても美味しかったです。ありがとうモニカさん、ミィシャさん。
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食事後。既にド深夜な時間だけど、今からお風呂に入ろうと思います。
私が一番風呂。
「ふぅ…。なんだか今日はいつにも増して疲れましたわ…」
店への突然の凸に飽き足らず、家凸。さらに家主から家事を奪い一緒に食事。なんだかんだ楽しかったし、嬉しかったけれどそれはそれ。
疲労はやはり溜まった。
「ん…そういえば大きくなっていたのでしたわね…」
鏡に映る自分は、とてもスタイルが良い。どれくらいかと言うと、これが自分の体で無かったなら襲っていただろうというくらい。
「バストサイズも以前から10センチくらい大きく…これも呪いの影響なのでしょうか…」
想像していなかった呪いの影響の可能性を考えていると、
ガラガラガラッ
「アイシャ!体洗わせなさい!」
「えっ?ひゃっ!」
突然浴室の戸が開いて、誰かが入ってきた。声的にアリスさんかな?
その人はいきなり私の胸を揉んできた。
「うお、柔らか…。吸い付く…」
「んっ…あの、ひゃんっ…アリスさん?」
「あによ?」
咄嗟にアリスさんの方を振り向くと、心なしか顔が赤くなってぽーっとしてるアリスさんがいた。
「あの、酔っていらっしゃいますの?」
「よってなんてないわよ」
「酔ってますわよね、それ」
「うるさい口ね」
「えっちょ」
アリスさんがいきなり私の顔を手で挟んできて、
「んちゅっ」
「んむ〜っ!?」
容赦なく唇を合わせてきた!
「んむっ、じゅる」
「〜〜〜!」
アリスさんの舌が私の口の中を蹂躙する。淫魔の唾液が私の体内に注入され、身体があっつくなる。これ、やばい。なんとかしないと動けなくなる──!
なんとか、なんとか…なんと──
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「わ、わたくしのファーストキッスが…」
なんとかなりませんでした!
私はリビングで呆然と仰向けに寝転んで、ベリルさんとミィシャさんに介抱されている。
「だから言っただろう?」
「あの方1杯であそこまでなるのですね…」
「アイシャさん、大丈夫…?」
「なんとか大丈夫ですわ…まあ、そもそも女性に無理矢理キスされるというのは嫌な気持ちはありませんので…」
「へぇ?キミはそっちの趣味もあるんだ?」
「というか性的嗜好がそちらなので…」
「なるほどなるほど。良かったねミィシャ」
「ふぇっ!?」
あー、なんか言ったらやばいこと色々言ってる気がするけど疲労と眠気と訳分からなさでなんも考えられないや…。
「寝るならベッドに行こうか」
「はい…」
「起きれるかい?」
「なんとか…」
私は残る元気を全て使うつもりで体を起こした。なんかもう体のバランスだけで立っているような気がする。
「寝室はどっち?」
「廊下をこっちに行けばありますわ…」
私はぼーっとしながら寝室に歩き、ベッドに辿り着いたところで、
ぼふんっ
「すぅ…すぅ…」
眠ってしまった。
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「おっと。相当限界だったみたいだね」
「アイシャさん、寝ちゃいました…?」
「うん、寝てる。それじゃ、よいしょ」
ベリルは寝ているアイシャを仰向けに抱き、ベッドの中央に移動させる。そして上から掛布団を被せる。
「それじゃ、ワタシはモニカ姉様とアリスを連れてくるよ」
「うん…行ってらっしゃいです…」
その後、モニカとアリスを連れてきたベリル、そしてミィシャはアイシャの眠るベッドに潜り込み、5人で眠るのだった──。
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