第八話 埃をかぶった父の本
続きの執筆を始めたものの足の調子が悪く集中できない、状況です。しかも、最近紙に書いてみないとわからないという異常事態。昔はパソコン一択でしたが、言葉が生まれるのが早いのが紙でした。コピー用紙四つ折りしてやってます。原稿用紙にも書きかけましたが挫折しました。
週一回の更新です。夜に更新時間変わりました。
「やはり、姫。ここにいらしたのですね」
律儀な態度で若い騎士のアレクス・フォルデンダークが入ってきた。
「ん? アレクス? どうしたの?」
「姫様こそ。相変わらず本の埃に紛れるのがお好きですね。レイスが探しておりましたよ。旅の行き先を決める時間を取ってないと言って探し回っておりました」
「あれ。アレクス。レイスと仲が良いの?」
「まぁ。一応は。レイスが剣の相手をして欲しいと言っていたので鍛錬相手になったのです。なかなかの使い手。姫様の夫にもふさわしいですね」
夫?!
アレティアはもろく古い本を落っことしそうになった。あわてて抱える。
「アレティア。ここにいたのか。やっぱり。これからの事を決めないといけない。お前の武具もそろそろできそうだからな」
そう言っているレイスのペンダントから光が出てアレティアが持っている一冊が輝きだした。
「え?」
その場にいた三人はただ、体が固まって動けなくなる。何が起こっているのか理解できなかった。そこへ母、であり、この国の女王、レイナがやってきた。まるで知っているかのように。
「やはり、あなたはお父様とそっくりね。その本を見つけるだなんて」
「本? これのこと?」
もう光ってはいない本を取り出す。埃がすごすぎて払おうものなら埃が表紙を壊滅的に破壊しそうだった。
「お父様もその本にくびったけだったわ。石版と密接に関係があると一生懸命読んでいたわ」
「お父様が?」
この、旅立つ時になってから亡き父の事がたびたび出てくるようになった。父はなにか関係しているのだろか?
「その本を少しまともな状態にして旅に持って行きなさい。その間にあなたに合わせた装備も整うでしょう」
「できるのか?」
「今、馬鹿にしたでしょ。ただの本好きって」
「言ってないだけだ」
「あ。思ったんだー」
痴話げんかを始めそうになると母レイナが止める。
「年頃の子になるのはいいですが、使命と一緒にしてはいけません。レイスもアレティアの手伝いをして本を修復なさい」
「え? 俺が?」
「光の娘には闇の息子、ですよ」
「何それ? お母様」
「その本を読めばわかることです」
そう言ってレイナは去ってしまう。肝心なことははぐらかす。自分で意味を探せ、という事なのだろう。
「来る?」
「どこへ」
「修復室よ。この城には専門家がいるのよ。そこの一角をお借りするだけ」
「できるのか?」
「どれだけこの城に住んでたと思うのよ。大抵のことはわかっているわ。許可が出ないだけで」
「やっぱり、できないんじゃないか」
「鈍感ねー。お母様が調べろというのはそれも含まれてるの。行間を読みなさい行間を。あなたにも修復を手伝え、とまで言ってたのに」
「今、馬鹿にしたな」
今度はレイスが返す。
「姫、レイスはまだ鍛錬の途中です。あと一刻は剣の鍛錬が残っています。これも女王の計らいです。レイスには力をつけさせるようにと仰せつかっております。鍛錬の後に連れてきますので、姫一人で先に進めていてください」
「まぁ、いいけれど……」
なんだか気が進まないといった感じでアレティアは言う。父は何を読んでいたのか。記憶にない父の姿がわかるのが怖かった。そっとそれをレイスは察する。
「半刻でくる。それまで待ってろ。行こう。アレクス」
ものすごい勢いで言うとアレクスを引っ張っていく。
「変なレイス。さ。お父様の事を知らないと」
気は進まないが、これが使命の始まりだとアレティアの勘は告げていた。
お読みいただき、ありがとうございました。この頃私は、何をしてるでしょうか。まだぐーたら正月かも。離職票が届かないんです。動きようがない。作家になれたら良いのにね。
それはそれで苦労あると思いますが。それではまた次週お目にかかりましょう。




