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第七話 母から授けられた魔法

順調に更新出来る日々にありがたいです。かといって職を辞して得たじかんなので足の休養後、就活です。おそろしい。今更仕事ってある? 肉体労働以外に。検品も無理だし。はぁ。お先真っ暗。とりあえず、更新時間夜に変えますね。朝読んでいただいた方には申し訳ないのですが、遅めが良いらしく変えます。週一は変わりません。


 仕事に行かなきゃ! 

 

 アレティアはがばりと起き上がった。が、それは失望に取って代わった。あの夢の時間はもう終わったのだ、と。落ち込んでぐすぐす言っていると急に母、レイナが入ってきた。

「お、お母様! まだ服を着替えてないのに。ごめんなさい。寝坊したのね」

 慌てて取り繕うアレティアのベッドの脇にレイナは座ってアレティアの頭を引き寄せる。

「そんなに格式張る必要はないのよ。ここは政治の舞台ではないのだから。寂しいのね。仕事がなくなって。でも、そんな事もすぐに言っていられなくなりますよ。旅立つ用意をしないと。魔法を一つ授けましょう。エーテル・リフレクションという大事な人を護る防御の魔法よ。習得するには難しいですが、この王冠を頭に載せて何度か使っていけば、自分の魔法になります」

 レイナの両手にはいつの間にか小ぶりな王冠が載っていた。

「旅するのに王冠かぶるの? お母様」

 びっくりしている娘に母は少し笑う。

「魔法の鞄を上げるからそれに入れなさい。エーテル・リフレクションを使うときだけ出せばいいのです。魔力を強めてくれるわ。あとの装備はしばらく作らせているから、レイスとしばらくゆっくりなさい。そう言う時間が失ったものを思い出せるかもしれませんが。姉の式の用意でも見てなさい」

「お母様……」

 アレティアはぐす、と鼻を鳴らす。それでも涙をこらえる。

「そう。それでいいのですよ。王女はみだりに泣かないものです。あなたには王女の矜持がしっかりと備わっているのですね。楽しみだわ。さ。さっと着替えて朝食を頂きなさい。料理長があなたの好物をたくさん作ってくれているわ」

「そんな……。ダイエットしてるの知ってるのに~」

 好物とあらば食べるしかない。だが、年頃の乙女としては体重も気になる。

「あなたには減量なんていりませんよ。元気いっぱいでいなさい。それがあなたの強み。さぁ、着替えて食卓に来なさい。母は先に行って待っていますから」

「え」

 アレティアのびっくりした声はレイナが扉を閉めたことで聞こえなかった。母はいつも同じ時間に食事を取る。誰が何をしても。それが食べてないなんて……。何かあったの? 

 アレティアは不安に思いながらドレスに着替える。それも朝食が終わればまた違う服だ。一日に何回も着替えるのは苦痛だが、ある意味慣れてしまった。あの図書館で同じ姿でずっといられるのが楽だった。楽を知ると苦がつらくなる。だが、自分は母をお手本に生きて行くのだ、と思い直して顔を上げる。鏡で顔を見る。泣いていた性で少し瞼がはれている。あとで冷やせば治るだろう。そんな事を考えながら簡単に無礼のない程度に髪を整える。それから食卓に飛び出す。途中、誰かにぶつかった。

「ごめんなさい! ってレイスか~」

「なんだ。アレティアか。どこへ行くんだ。そんなドレス着て」

「朝ご飯よ。王族は何回も着替えないと行けないの。不経済なことにね」

 へぇ~、とレイスは興味深く見る。

「な、何よ」

「馬子にも衣装、だな」

「なんですってー!!」

 とっつかみあいのケンカをけしかけようとしてはたと止まる。

 

 私、こんなことしたことないわ。何が変わったの?

 

 知らず知らずのうちに両手で自分を抱きしめる。

「アレティア?」

 レイスが異変を感じて様子を見る。それを打ち消すように首を振って笑う。

「なんでもないわ。ただ、ちょっとびっくりしただけ」

「何に?」

「秘密。いけない。お母様を置いたままだわ。レイスまたね」

 そう言うとアレティアは走ってるけれど歩いているというぐらいの速度で食卓の間に急ぐ。とんでもない速さにレイスはぽかんと、口をあけて眺めていた。

 

 この王家の人間は変わった人間が多いようだ。

 

 レイスは複雑な女王一家を分析しては楽しんでいた。

お読みいただきありがとうございました。

平行していろいろ書いていて頭がこんがらがっているんですが、今月中にいろいろしておきたくて。また来週お目にかかりましょう。

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