第83回 戦国時代一、人望がある女性?
「?」とつけたのは、あくまでも私の主観の話なので。
今回取り上げるのは。
ねね(1549~1624)
高台院、北政所。そう、豊臣秀吉の奥さんですね。ちょうど今年は大河ドラマが「豊臣兄弟」なので、取り上げてみました。
まあ、詳細は皆さんご存じで、Wikipediaなどを見た方がいいと思うので、今回は「ねね」さんのすごさをご紹介。
「ねね」。「おね」とも言うそうで、一時期、「おね」説が強かったんですが、最近、また「ねね」説が浮上してきたとか。一部「ねい」という説もあるそうです。ここでは「ねね」で統一します。
ちなみに、余談ですが、「ねね」という名前の女性は鎌倉時代くらいから、たくさんいたそうなので、当時は女性名としてポピュラーな名前だったのかもしれません。
大河ドラマでもちょっとだけ語られてましたが、彼女は元々、「杉原」という武家の娘で、浅野長勝の養女になったと言われています。
ねねが秀吉と結婚したのは、永禄4年(1561年)頃で、ねねは数え年で13歳。当時としては珍しくない年齢でした。なお、政略結婚が当たり前だった当時としては、珍しい恋愛結婚だったと言われています。
ねねと秀吉の間には、子供が出来なかったのが、後々まで豊臣家を不幸にするのですが、実はねねは、とても魅力的な女性だったようです。
その証拠として、割と有名なのが、織田信長からの手紙。
詳細は、長くなるので省きますが、確か元は「夫の秀吉が浮気性で困る」みたいな内容の手紙をねねが信長に送ったとかだったと記憶しています。
それを見た、信長がねねに宛てた手紙が、秀逸というより、ねねの人柄を現しています。
以下、現代語訳です。
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我が命に従い、この度、この地(安土城)にはじめて尋ねてくれて嬉しく思う。
その上、土産の数々も美しく見事で、筆ではとても表現できぬ程である。
そのお返しとして予の方からも何ぞ送ろうかと思ったが、あなたの土産があまりに見事で何を返せば良いか思い付かなかった故、此度はやめて、あなたがいつかまた来た時にでも渡そうと思う。
あなたの美貌もいつぞやに会った時より、十の物が二十になるほど美しくなっていて驚いた。
藤吉郎(秀吉)が、何か不足を申しているとの事だが、言語同断、けしからぬ事である。
どこを探しても、あなたほどの女性を二度とあの禿ねずみ(秀吉)は見つける事はできぬであろう。
これより先は、身の持ち方を陽快に、奥方らしく堂々として、嫉妬などはせぬ様に。
ただし、女房の役目として言いたい事がある時は全て言うのではなく、ある程度に留めて言うとよろしかろう。
この手紙は、藤吉郎にも見せてやりなさい。
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怖いイメージのある信長が、ねねに宛てた「暖かい手紙」として有名。
「猿」と言われた秀吉が「禿ねずみ」と言われているのも面白いですし、信長はねねのことを相当買っていたのでしょう。ベタ褒めに近いくらい褒めています。
前述のように、ねねと秀吉の間に子はいませんでしたが。
その代わり、彼女は親戚筋の子供を可愛がっていたと言われています。
有名なのは、加藤清正と福島正則。
清正は、母が秀吉の母、大政所と従姉妹だったと言われており、正則は、母が同じく秀吉の母、大政所の妹と言われています。
その関係から、ねねは彼らを実の子のように可愛がって、彼らが後に豊臣家子飼いの武将となるので、恐らく彼らはねねには頭が上がらなかったのでしょう。
なお、ねねと言えば、後に秀吉の側室となる、淀殿との確執があったと言われています。関ヶ原の戦いでも、淀殿との確執から東軍寄りに動いたと言うのが従来の説でしたが。
近年、これが逆で、実は淀殿とは連携、協調しており、実際には石田三成側についていたとも言われています。
徳川家康も、秀吉が亡くなった後も、ねねには一目置いていたようですが、実は息子の秀忠がねねと親しかったとか。
これは、秀忠が12歳の時に家康から秀吉に人質として送られた際、その身柄を預かった高台院と孝蔵主が秀忠を手厚くもてなし、髪の結い方や、装束の着方を秀忠に教えるなどしていたからとされています。
そのため秀忠は、恩義から高台院を手厚く保護しており、終生上洛するたびに高台院を訪ねていたというので、やはり愛情深い女性だったのでしょう。
その反面、「豪気な性格」とも言われており、夫の秀吉とは「尾張弁」で喧嘩していたとも言われています。
いずれにしろ、ねねは、女性としても、人間としても、非常に魅力的な人物だったというのは、言えるのではないかと思います。
ということで、ねねさんについてでした。
今年の大河ドラマ「豊臣兄弟」では、浜辺美波さんが演じられていますね。




