もうちょっとだけ頑張ってみよう
さて、『爵位』『五爵』について調べたことを割烹でネタにしたところ、いくつかコメントを頂きました。
その中で追加で調べたことがいくつかあるので、補足としてそれらを載せておこうと思います。
◇ ◇ ◇
①子爵・男爵だと土地を持ってないこともあるらしい?
どうやら時代と国によるみたいですね。
子爵領地を治めているから○○子爵、男爵領地を治めているから○○男爵、という呼ばれ方をする、と説明しているサイトもありました。
で、絶対王政の進展と共に土地が失われ、称号のみ残り土地とは無関係になってしまった、ということもあるようです。
爵位については、途中までは絶対的なものでランクアップすることもなく、当然『爵位を買う』ということもできなかったようなのですが、後年「男爵」については、その男爵領を買い取り、結果として「主から男爵という爵位を買った」という事態になったこともあったみたいです。
なお、記事中の『貴族の爵位として与えられた「大バロン」』は土地の所有を合わせて認められていた、とありましたので、やはりそもそもは土地に紐づけられたものが爵位なんだな、と解釈しています。
②大公っていうのもありましたよね?
大公……あー、見つかってしまった。( ̄▽ ̄;)
爵位の項目にはあったんですよー。五爵に絞ってはずしちゃったんですけど。
何かめんどくさそうだったし、物語を読んでてあまり目にしなかったので知らなくていいか、と思いまして。(←「コツコツは苦手」が全開)
◇ ◇ ◇
【大公】
・grand duke
王(king)の下、公(duke)の上に位置する。王族の王以外のものや、分家の長が称することが多い。grand duke が元首となる国は大公国(grand duchy)。現存するのは「ルクセンブルク大公国」の元首、「ルクセンブルク大公」のみ。
なお、ロシアでは「諸侯の上に立つ者」という位置づけ。
・archduke
オーストリアではハプスブルク家の成員が使う称号
あとは「prince」「duke」「the Great」などもあり。
単に「偉大な公」という意味で使うこともあるみたいです。
③モナコの王様も大公って呼ばれてる……でも「モナコ公国」であって「モナコ大公国」じゃない。
そうですねー。やっぱりややこしかった、大公。(-_-;)
モナコについてあちこち拾い読みしてみたところ……
◇ ◇ ◇
・1191年、神聖ローマ帝国の皇帝からジェノヴァ共和国に現在のモナコの土地が与えられる。
・1297年、皇帝派に占領されていたモナコの要塞に、グリマルディ(教皇派のジェノヴァ人)が潜入、占拠に成功する。
(※グリマルディは現在のモナコ公家の始祖。ただしこの4年後に追放されており、一族の人間が継承している)
・1419年、グリマルディ家がアラゴン王国からモナコを購入し、正式な支配者となる。
(※当時地中海の覇権を巡って色々な国が戦争をしていたようで、ジェノヴァ共和国もアラゴン王国と戦争していた模様。当時モナコを所有していたのはアラゴン王国だったのかな……)
・1612年よりprinceの称号を自称し始める。フランスの保護下に入ることでスペイン(アラゴン王国の後身)の支配下から抜け出す。
・歴代のモナコ公は独立君主であると同時にフランス王国の臣下(ヴァランティノワ公爵)として高い地位を築いた。
* * *
……ということで、モナコは英語圏ではなくフランス語圏なんですね。
結局「grand duke」「prince」「archduke」「duke」「the Great」の日本語訳が全部「大公」なので、ややこしい。(-_-;)
これに「prince」「duke」の両方を日本語訳では「公爵」としたので、なおさらややこしい。(_ _;)
モナコ君主はあくまで「公」なのだけれど、君主なので他の公爵とは区別をつけよう、ということで、日本語では「大公」と訳している感じですかね。
さて、現在正式に(?)『大公』と呼ばれているのは「ルクセンブルク大公」のみ。
違いは何かな、とちょっと調べてみました。
ルクセンブルク大公は最初はオランダ国王が兼任しており、大公家はさらに遡ると神聖ローマ帝国の君主も出した血筋です。
ですのでそもそも成り立ちからして格が違う、みたいな、そういう感じなのかなー、と思いました。
しかし本当にややこしいな、血筋とか階級とか……。( ̄□ ̄;)
* * *
さて、爵位については以上です。(*^^*)ノ
お勉強はいったん、ここまで。今後は中世ヨーロッパ貴族の暮らしとか調べてみたいんですけど、あんまりよく分からないんですよね。
何を調べたらいいんだろう……。貴族のお姫様は何をしてたのよ?
ま、おいおい……いつの日にか……。( ̄▽ ̄;)
読んでいただき、ありがとうございました。
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