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第七話 オカンと異世界ゲート

タケシ

「異世界ゲートやって?

それってな、何か黒い煙で丸くて

渦巻きみたいになってへん?」

ギルド長

「そうだよ。何だ?

タケシお前知ってんのかよ」

タケシ

「俺の部屋になんか急にその黒い渦巻きが

出来てな、それに吸い込まれて

俺この世界に転生してん」

ギルド長

「そうだったのかよ。なら、

あの異世界ゲートとお前らが

吸い込まれたって言うゲートは同じかも

知れねえ。関連してるかも知れねえな。

だったらお前ら

元の世界に帰れるかも知れねえぜ」

オカン

「そのアンタが言ってるこっちの世界の

異世界ゲート言うのんは何処にあんねんな

早よう言いいな」

ギルド長

「この国の首都にある、大王城だ。

異世界ゲートはそこにある。」


 タケシとオカンが転生したこの国は

大王が治める王国。そしてタケシ達が

暮らしてる町は幸いなことに

首都に隣接する町であった。


ギルド長

「ここから行けない距離じゃ無い筈だな」

タケシ

「ほんなら大王が異世界ゲートを

隠してるって事なんか?」

ギルド長

「そういう事になるな。一から全部

聞きてえか?」

タケシ

「うん教えてや」

ギルド長

「この国は昔小さな国だったんだがな、

ある日ある場所におっきな渦巻きが

突然現れて、その中から見た事も無い

凶暴なモンスターが現れたらしんだ。

そいつはでっかいトカゲみたいな

見た目で、二本足で歩いて、でかい頭に

鋭い牙に長い尻尾の化け物だったんだと」

タケシ

「トカゲみたいで二本足ででかい顔って

……それ、ティラノサウルスちゃうん?」

ギルド長

「何だ?おまえ知ってんのか?」

タケシ

「いや見た事無いけど俺らの世界では

昔恐竜っていう生き物がおってな、

そのモンスターの話とそっくりやねん」

ギルド長

「ほう……ならやっぱりあのゲートは

お前が来た世界と繋がってるのかも

知れねえな。俺が話してるトカゲの

モンスターも、どうやらお前の居た

世界から来たそのティラノ何とかって

奴だった可能性が高いみてえだな」

タケシ

「ホンマや、絶対そうやん」

ギルド長

「でな、そのモンスターを当時の

この国の王様は軍隊を使って

何とかエサとかで大人しくさせて

飼いならしたらしいんだわ。

その後そのモンスターを軍用犬みたいに

戦争の兵器として使って

周辺国に侵攻して征服して、

今の規模の国になったって話さ。


 この国じゃあモンスターを殺さずに

生け捕りにしたら賞金が倍になるだろ?

ありゃあなんでかわかるか?タケシ」

タケシ

「え?何か、生態とか調べたり

するためなんとちゃうん?」

ギルド長

「まあ、それもあるがな。

本当の理由は、またあのゲートから

モンスターが出て来た時に、

殺さずに兵器として利用する為に

殺さず服従させる技術のある戦士を

求めてるって訳さ。

だから生け捕りにしたり従属化させる

技術を身に着けさせるために

生け捕りの場合は賞金を倍にするって

ルールが出来たって訳さ」

タケシ

「そうやったんや」

ギルド長

「ああ。そしてそのモンスターが

力尽きた後、当時の王様は

異世界と繋がるそのゲートを兵器として

利用できると考え、国の軍事力として

厳重に確保する必要があると考えた

らしいんだよ。

首都には立派な城があるんだが、

あの城は異世界ゲートが現れた場所に

そのゲートを囲むように

建てられたんだよ。つまり

あの大王城の1階の真ん中に、

ゲートがあるんだ。

俺は昔あの城で兵士として

働いてたんでね。良く知ってんのさ。

本来兵士は守秘義務があるんだがな、

もう引退したし、こんなにうめえ

から揚げ食わせてもらっちゃあ、

話すしかねえな」

タケシ

「ゲートを隠して守る為の城って事か」

ギルド長

「そういう事だな」

オカン

「ほんならそのお城行ったら

異世界ゲートがあるって事やね兄ちゃん」

ギルド長

「そう簡単に言うけどな、一般人が

特別な理由も無く大王城に入るなんて

まあ無理だろうな」

オカン

「ほんならどないすんねんな」

ギルド長

「落ち着けって。

特別な理由が、あれば、話は別だよ」


 ギルド長は前かがみになって

話し始めた。


ギルド長

「いいか?この町じゃあな、

モンスター討伐で一番稼いだ奴は

討伐賞金王として表彰式に呼ばれるんだ。

その時表彰式をする場所が……」

タケシ

「大王城って事か?」

ギルド長

「そういう事だな。つまりアンタらは

この町で一番モンスター討伐で稼ぐ事が

出来れば、大王様に呼ばれて

大王城に入れるって訳だ」

オカン

「そらええわ。やるしかないな」

タケシ

「まあ稼げるんやったらええな」

ギルド長

「稼ぎてえんなら討伐依頼掲示板

よく見ておきな。

長年この町で討伐依頼されて

だれも討伐出来ずにいる手強い

モンスター、

討伐四天王って呼ばれてる奴らが

お勧めだぜ。


トレント、


キマイラ、


ベヒーモス、


ケルベロス、


そいつらには破格の賞金が

かかってやがる。もしそいつらを

生け捕りにして持って来れば

更に賞金は倍だぜ。

今からでも一気に獲得賞金一位に

なれるかもだぜ」

オカン

「ええやないの。ほんならアンタ

この子ら捕まえて賞金ぎょうさん稼いで

大王んとこ行こ そしたら

異世界ゲートで帰れるかも知れんな」

タケシ

「おう、わかったわ」

(ホンマは俺帰る気ないけどな……

ゲートにたどり着いたら何とかして

オカンだけ帰らさな……

その後俺はこっちで賞金で金持ちや~)


 タケシとオカン、二人の目的には

少々ずれがあるようだが、

オカンはタケシを連れて現世に帰る為、

タケシはオカンにモンスターを

生け捕りにしてもらい倍の賞金を

稼ぐ為、二人は新たな挑戦へと進む。


 トレント、キマイラ、

ベヒーモス、ケルベロス、

討伐四天王を捕まえ、町一番の

賞金王になる為、

タケシとオカンの新たな旅が

ついに始まった!


つづく

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