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第四話 オカンとコカトリス

 タケシとオカンはギルドの

討伐依頼掲示板の前で

依頼を見定めている。その時、


タケシ

「うお!これ見てオカン」

オカン

「どないしたんアンタ」

タケシ

「コカトリスやって!めっちゃ鶏やん」

オカン

「何やのアンタ、コカトリスて」


 コカトリスとは、

巨大なニワトリのような姿のモンスター。

姿はニワトリだが尻尾が蛇の尻尾に

なっており、気性の粗い凶暴な

モンスターである。

 そのモンスターの討伐依頼が

掲示板に張り付けられていた。

タケシのハンターランクでは

ギリギリ討伐を受注できるランク、

当然ゴブリンよりも強力な

モンスターであった。


 討伐依頼書にはモンスターのイラストが

描いている。コカトリスの依頼書にも

イラストが描いてあった。


タケシ

「コカトリスってでっかい鶏みたいな

奴やねん。ほら、この絵え見てや」

オカン

「いやー まんま鶏やないの。

こらええわ。この子捕まえて

から揚げにしたろ」

タケシ

「でもゴブリンより絶対強いで。

何か作戦とか考えなアカンで」

オカン

「もうアンタ若いんやから

もうガー行ったらええやないのアンタ。

何とかなるてアンタ」

タケシ

「いや無理やって。今までの奴より

強いんやからちゃんとせな。ていうか、

あのギルドのおっちゃん以外にも

異世界ゲートの事知ってる奴

おるかも知れんで。

おっちゃんにから揚げ食わす前に

町に聞き込み行ってみいへん?

普通に異世界ゲートの事聞けたら

コカトリス倒さんでも

ええかも知れへんやん」

オカン

「確かにそうやな。

アンタも賢い事言うようになったやーん」

タケシ

「そやろ。町の人らに

聞き込み行ってみよ」


 タケシとオカンはギルド長以外に

異世界ゲートに関する情報を

知ってる人が居ないか、

町に聞き込みに行く事にした。


 異世界の町をタケシとオカンは歩く。

オカンは見慣れぬ町の景色に

興味津々な様子であった。


オカン

「いやーこうして見たら異世界って

外国みたいやな。

業務用スーパー無いんかいな」

タケシ

「あるわけないやろ異世界やぞ」

オカン

「あっこ食材売ってるやないの。

あっこ行ってみよ」


タケシとオカンは食材屋の店員に

話を聞いてみた。


タケシ

「すんませーん俺ら旅してるんですけど

異世界に繋がる入口とかの

話とか聞いた事無いですか?」

食材屋

「あんだって?にいちゃん、

そんな話聞いた事ないよ~

ウチの商品買わないんなら帰った帰った」


 二人は食材屋にあしらわれてしまった。


タケシ

「他行ってみよか~」

オカン

「せやな、

ホームセンターコナーンないん?」

タケシ

「だから無いって。異世界やでここ。

道具屋やったらあるけど」

オカン

「ほんならレストランはあるやろ。

レストランも行ってみよ。

ケプリチョーザもないん?」

タケシ

「ケプリチョーザは……

あったらええねんけどな~

うーわめっちゃケプリチョーザ

行きたなって来たどうしよ」


 タケシとオカンは

道具屋、レストランの店員、それ以外にも

町の人に異世界の入口の事を知らないか

聞いて回ったが、知る者は居なかった。

夕暮れになり二人は部屋に戻った。


タケシ

「町で色んな人に聞いてみたけど

異世界の入口の事知ってる人

誰もおらんかったなー。

やっぱあのギルドのおっちゃんしか

知ってそうな人おらんな」

オカン

「ほなやっぱりから揚げやね。

さっき言ってたあのでっかい鶏ちゃん

捕まえなアカンなアンタ」

タケシ

「でもどうしよ~

絶対めっちゃ強そうやん

ちょお俺あんなん倒されへんって」

オカン

「お母さんに任しとき。

アンタは明日よう働いてもらうから

今日はもう早よ寝えアンタ。

お風呂入ってきいアンタ」

タケシ

「マジで?何かええ方法あるん?」

オカン

「明日教えたるから早よお風呂入り」


 タケシが風呂から部屋に戻ると

オカンが居なかった。


タケシ

(あれ?オカンどこ行ったんやろ)


 数分後、オカンが戻って来た。


オカン

「ただいまー」

タケシ

「オカン何処いっとってん」

オカン

「ん?エステ行っとってんで」

タケシ

「嘘つけ!エステ無いやろこの町に」

オカン

「ウエストマイナス10センチやで」

タケシ

「どこがやねん!変わってへんわ!」

オカン

「これで大丈夫。

お母さんの勝ちやでアンタ」

タケシ

「もー何言うてんねんオカン」


 オカンはうまく行くと確信したような

ニヤついた表情であった。


 


 翌日 早朝5時


オカン

「タケシ!早よ起き!

いつまで寝てんのアンタ!」

タケシ

「う~ん、早いって~」

オカン

「早起きは三文の徳やねんで!」

タケシ

「もー何でこんな早くに行くん?」

オカン

「あの鶏ちゃん倒すためやでアンタ。

さあ、お母さんの作戦の始まりや」


 タケシとオカンはまだ日も出ない早朝に

部屋を出、コカトリス討伐へ向かった。


つづく 

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ケプリチョーザw
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