表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/20

第十一話 オカンとベヒーモス

 タケシはチャウちゅーるでキマイラを

町まで誘導し始めた。

キマイラはチャウちゅーるにつられ

フラフラながらもタケシについて来る。


タケシ

「よっしゃイケそうや、オカン

また町の人らに教えに言って

キマイラ捕まえたでって!」

オカン

「ほなお母さん先行っとくでアンタ!」


 オカンはママチャリで町へと急ぐ。



オカン

「男の人呼んでー!


男の人呼んでーー!


おーーとこの人呼んでーーー!


おーーーーーーとこの人呼んでーーー!」


 再び町は男達でキマイラを捕獲する為

大捕物で大騒ぎになった。

キマイラの生け捕りに成功したタケシは

またしても倍の賞金を

手に入れたのであった。


 翌日、部屋を出るとドアの前に

大量のタケシへのプレゼントや

ファンレターが置かれてあった。

町の人達がタケシへの感謝や敬意から

プレゼントをくれたようであった。


タケシ

(ちょ~俺何か

めっちゃちやほやされてるや~ん

やっぱ異世界最高やってー

もう絶対戻らんとこー)


 タケシは次の賞金と名声を求め

オカンと共に

ギルドの討伐掲示板を見に行った。


ギルド長

「おう、タケシ、今日も行くのか?」

タケシ

「うん今日も討伐四天王いっとくわ」

ギルド長

「トレントとキマイラに×印つけて、

残るはベヒーモスとケルベロスだな。

だがタケシ、この2体はハッキリ言って

今までの2体とは別格だぜ。

分かってんのかいタケシ?」

タケシ

「どっちも強そうやなー

どっちからいこ?」

ギルド長

「取り敢えずケルベロスはやめとけ

流石にお前でもヤバいぜ」

タケシ

「ほんなら消去法でベヒーモスやな」

ギルド長

「そうなるな。だがよタケシ、

ベヒーモスが弱いってわけじゃ無えからな

気い引き締めて行くんだぞ」

タケシ

「わかった。

ほんならベヒーモス行こかオカン」

オカン

「ベヒーモスて何やのアンタ」

タケシ

「ベヒーモス言うのはめっちゃデカくて

角が生えてて鋭い牙の

とにかくヤバいモンスターや」

ギルド長

「それだけじゃ無えぜ。

ここのベヒーモスは亜種なのか知らねえが

コウモリみてえな羽で空も飛べるんだぜ!

気をつけな」

タケシ

「マジで?もうダルイわー」

オカン

「まあなんとかなるやろ。

ほな行くでアンタ早よしいや」

ギルド長

「おっと、待った!お二人さん!」

タケシ

「どしたん?」

ギルド長

「アンタらは生け捕りが得意みたいだから

一応教えておくよ。

この国じゃあベヒーモスの涙ってのが

お宝になってんだ。

ベヒーモスの涙は滅多にとれない

貴重な代物でな、その涙を調合したら

どんな傷も病気も治る最高の薬、

エリクサーが出来るんだと。

医者や学者や薬師が喉から手が出る程

欲しがってるお宝だぜ。

もちろんとれたら高値で売れるぜ。

ハッキリ言って討伐の賞金より高値でな」

タケシ

「そうなん?」

ギルド長

「おうよ、ベヒーモスを泣かすなんて

滅多に出来る事じゃ無え。

ビビらすか痛めつけるかしねえとなあ。

だから、ただ殺すよりも難しいから

討伐の賞金よりも高い金額で

取引されんのさ」

タケシ

「いやそんなん絶対無理やろ」

ギルド長

「まあ、やるかやらねえかはアンタらで

決めな。ベヒーモスはこの町から西、

棄てられた廃墟城あたりだ!

気をつけな!生きて帰って来いよ!」


 ギルド長に励まされタケシとオカンは

ママチャリで西へと向かった。

町から遠く離れた廃墟城へと長い間進み、

日も暮れて来た中、二人は進み続ける。


タケシ

「ベヒーモスの涙って

どうやってとったらええんやろ?」

オカン

「そんなもんアンタの方が

詳しいんとちゃうのアンタ」

タケシ

「めっちゃ怖がらせるとか

めっちゃ痛がらせるとかせなアカンやろな。

ベヒーモス相手にそんなん絶対無理やろ。

オカンの説教やったら泣くかもな」

オカン

「何言うてんのアンタ、

人聞きの悪い事言いなアンタ」


 陽も地平の向こうに沈んだ頃

タケシとオカンは廃墟城に着き、

辺りを見回した。


タケシ

「何もおらんな」

オカン

「早寝早起きな子なんかな」

タケシ

「早すぎるやろ」


 その時、バサ、バサ、と

羽ばたくような音が聞こえて来た。


タケシ

「オカン!あれ!」


 夜空の遠くからコウモリのような

大きな羽を羽ばたかせ、

二本の角、鋭い牙の巨体のモンスター、

ベヒーモスがタケシとオカンの前に

姿を現した。

 ベヒーモスは二人の前に着地し、

二人をギロリと睨みつける。


ベヒーモス

「……また来たか…人間共よ……

今すぐ立ち去るが良いわ……」


オカン

「何やアンタ喋れんのかいな」


 タケシとオカン、ベヒーモス、

両者、夜の廃墟城の前で

激しく睨み合うのであった。


つづく



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ