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9-2.雫の力

またせたなー♪


楽しんでねー♪

9-2.雫の力


 俺は桜ヶ丘高校に通うソウルキリンガーだ。

今俺達は絶望を目の前にしている。


ケルベロス『ヴォーーン』


ケルベロスの雄叫びが森中に響きわたる。

その雄叫びは木々を震わせ池を揺らしお俺達の魂をも揺さぶらせる。


春杷『おいおい……コイツは…やべーぞ』

冬華『ええ…もっと苺かき氷食べてくれば良かった』

マナカ『何言ってんのよまだ負けてないわよ!』

春杷『って言われてもこれは…なっ雫…雫?』

冬華『って雫何やってんのよ!!』


冬華の声でマナカと春杷がケルベロスの方を見ると俺だ。

俺はケルベロスに向かって走っている。


雫『《紫雨一式(むらさめいちしき)》・《水印(すいいん)》!』


俺はケルベロスの近くまで来て、紫雨一式をケルベロスに向けながら叫んだ。

紫雨一式は水色に輝きながら『無』の刻印を『水』の刻印に変化させていく。

そして完全に光輝いたとき紫雨一式は水属性に変化した。

水属性に変化した紫雨一式をケルベロスに向かって構えながら俺は水弾を撃ちまくった。


雫『うおぉ!』


パンパン! ダン! ドドドド!


俺は水弾を撃ちながら、勢いよく跳んだ。

跳びながら体を回転させ、回転の勢いに弾をのせた。


ケルベロス『フン!この程度か!話にならん! グオォーーン!!』


ケルベロスは雄叫びをあげながら突進して来た。


雫『あたるか!』


俺はケルベロスの突進をトンっヒュルっと高くジャンプしくるっと回ってよけた。


ケルベロス『グオォ!』

雫『ぐっぅ!!』


俺はくるっとよけた後紫雨一式をケルベロスに向けたがケルベロスの後ろ足で蹴り飛ばされた。

蹴り飛ばされた俺は木に強く叩きつけられた。その後ケルベロスは俺目掛けて《風の(かまいたち)》を連続で放ってきた俺も負けじと紫雨一式で競り合うも全てを止めることは出来ず、かまいたちを何度かくらい体はズタボロだ。


雫『くっ!』

ケルベロス『終わりだ!グオオ!』


俺は体の痛みで動けない、そんな俺にケルベロスは牙を剥き出しにし俺を喰おうとした。


雫『うわああ!』


俺はとっさに目を閉じ顔を伏せた。


ガキーン!……ガタガタ…ガタガタ


何が起きたのか、俺は死んだのか、そんな事を思いながらゆっくりと目を開けると。


冬華『全く何やってんのよ』

雫『冬華……』 


目を開けるとそこには、冬華が《氷月一式(ひょうげついちしき)》でケルベロスの牙を受け止め俺を守っていた。


冬華『春杷今のうちに!』

春杷『はいよ…』


冬華はケルベロスの牙を受け止めながら春杷に叫んだ、春杷はいつもと違い真剣な顔でケルベロスの背後から出て来た、どうやらジャンプしてきたようだ。

春杷ははいよと返事をすると《雷脚(らいきゃく)》を発動させてケルベロス目掛けて蹴りをいれる。


春杷『え~効いてないじゃん…』

ケルベロス『その程度か?』


春杷はケルベロスに一撃を喰らわすも全く効いていない。

そんな春杷をケルベロスは一笑したあと春杷にひとこと。


ケルベロス『お前の全力をぶつけてみよ』

春杷『まじか……なら行くわ』


ケルベロスは春杷にそう言うと動きを止めじっと春杷は見下ろしていた。

春杷は深呼吸をしケルベロスに突っ込んでいく。


春杷『キルアーツ……《阿修羅・雷撃(あしゅら・らいげき)》』


春杷はキルアーツ《阿修羅・雷撃》を繰り出した。

阿修羅・雷撃を一発受けたケルベロスの受けた所にあとから六連続で凄まじい雷の衝撃がおそいかかる。


冬華『やったの?』

マナカ『……………まだよ』


春杷のキルアーツを受けたケルベロスは一時何も反応しなかった反応しないケルベロスを見て冬華は殺したと一瞬思ったがすぐにそれは過ちだときずいた。


ケルベロス『ウオーーン…この程度か?なら終わりだな』

春杷『………ふっ!!』


ケルベロスは春杷を見下ろし一つため息をもらしたその後ケルベロスは一瞬にして春杷の後ろに回り込むと春杷に自身の尾で春杷をぶっ飛ばした。


春杷『がはぁ!!っかっ……』


春杷はもの凄い勢いで岩に叩きつけられて

血を吹き出しぐったりとしている。


冬華『春杷!!この!』

マナカ『待ちなさい!冬華!』


冬華は春杷がやられるのを見て怒りケルベロスに1人闇雲に突っ込んでいった。

マナカさんが止めようとしたが遅かった。


ケルベロス『遅いわ!』

冬華『うぐっ!!きゃ!』

雫『冬華ー!!』


冬華はケルベロスに後ろ足で池に思いっきり蹴り飛ばされた。

冬華は池から上がるも立てないようだ。


マナカ『よくも人の弟子を!キルアーツ《千雨雷矢(せんうらいや)》』


マナカさんはキルアーツを発動させると一本の矢をケルベロスの頭上へと放った。

放たれた矢は黒い空に吸い込まれるようにき消えたそしてそのあと千本にものぼる数の雷の矢がケルベロスに降り襲う。

春杷の雷よりも強力な雷が千も降り注いでいる。


ケルベロス『……話にならんな』


ドォン!!パラパラ……


マナカ『ケホケホっ!』

ケルベロス『グァルワ!!』

マナカ『くっ!そんな簡単にやられるか』


ケルベロスにはあまり効いていない様子だその後ケルベロスは前足で地面を強く踏み鳴らした、辺りを砂煙が覆う。すると砂煙で咳ばんでいるマナカさんを背後から喰らおうとしたがマナカさんはそれをかわしケルベロスと距離をとると《紅時雨(べにしぐれ)》をケルベロスに向ける。

そして弓を力強く引いたあと…


マナカ『…《雷神の巨矢(らいじんのきょや)》』


そう呟いた後矢をケルベロスに放つ、放たれた矢は青白い雷を纏ながら巨大になっていくそして巨大な雷の矢がケルベロスに直撃する。


マナカ『はぁはぁ…やった?』


マナカさんは強力なキルアーツを放ち疲れきっている。

そんなマナカさんをさらにケルベロスが襲いかかる。


ケルベロス『ふむ…中々いい攻撃だな…だがたりんわ!』

マナカ『きゃぁ!!』


マナカさんのキルアーツを受けたケルベロスは腕から血を流していた。たがそれだけでは止められないケルベロスはマナカさんに向かって【風の狼】をマナカさんに放った。


ケルベロス『《風狼の進撃(ふうろうのしんげき)》』


ケルベロスは風を纏った。そしてその風から狼の形をした風を創り出したそして、その【風の狼】はマナカさん目掛けて一直線に走っていく、その風が通った所は地面など抉れている。

そんな強力な風がマナカさんに直撃する。

弓で防ぐもマナカさんは数メートル吹き飛ばされ動く事はなかったがかすかにうめき声が聞こえてくるので生きていることが分かる。


雫『まじかよ…』


たったの数分…たったの数分で全滅だ冬華も春杷もマナカさんもそして俺も動ける状態ではなかった。

くっそここまでだなんてな。

そんなことを思っていると俺にケルベロスは言ってきた。


ケルベロス『ふん所詮は人間だ大人しく我々に喰われろ!まあお前は生かして後で殺す!だが他の人間はここで喰う!』


そう言うとケルベロスは動けない春杷の近くまで行くと春杷に一言。


ケルベロス『まずはわれを喰らう』

春杷『はは…冗談よしてよ』

雫『かず…は…春杷逃げろーー!!』

冬華『春杷!!』


ケルベロスは春杷を喰らうと大きく口を開け春杷に襲いかかるその場に居る誰もが絶望した。が……


ケルベロス『ぐわぁぁ!』

春杷『何だ?!』

冬華・雫『『あれは!香希!!』』


春杷を喰らうとしていたケルベロスが突然叫びながら春杷から遠のいた。

何事かとケルベロスを見ると左目を潰されたケルベロスが目に入った、そして良く見ると普通の雀蜂よりももの凄く大きな雀蜂が目に入った。

目に入ったそれには見覚えがあったそれは公園で出会った年下のソウルキリンガー《金巻 香希》のキリンググッズ《轟風雀蜂(ごうふうすずめばち)》だ。

俺が雀蜂とケルベロスを見ていると


香希『先輩達!大丈夫ですか!!』


香希だ、息をきらしながらも俺達の安否を確認する。


冬華『香希…』

春杷『おう…助かったよ』

雫『おせーよ香希』

香希『良かった皆さん無事で』

マナカ『ちょっと私もいるけど?』

香希『マっマナカさん!どうしてこんな…』


香希がマナカさんに近寄ろうとした時。


ケルベロス『グルォー!!小僧貴様ぁーー!!』


雀蜂で左目を潰されたケルベロスが今まで見たこともない怒りの形相で香希に迫る。


香希『先輩達をよくも!行け!轟風雀蜂!』



そう香希が言うと雀蜂はケルベロスに向かって毒々しい針を繰り出す。

まず雀蜂はケルベロスの首もとを狙って針を突き刺そうとするも間一髪の所でケルベロスはドンドンと跳ねるように雀蜂の攻撃をかわしながら距離をとる、そして風を纏って攻撃しようとするが雀蜂はすかさずケルベロスのところまで飛んで行くと、今度はケルベロスの腹に体当たりを食らわせる


ケルベロス『ぐぬう!』

雀蜂『ブオン』


ドオス!


体当たりを食らったケルベロスは体勢を崩され倒れた。そのチャンスを逃さない雀蜂はケルベロスの右足を毒々しい針で突き刺した。


ケルベロス『グオオーーン!!!』


ケルベロスは凄まじい声をあげた。

そして、ケルベロスが立ち上がろうとしたとき香希がさらに追い討ちをかける。


香希『雀蜂!《()わり(かぜ)風毒針(ふうどくしん)》』


そう言うと雀蜂は凄まじい程の轟風を纏いながらケルベロスに近づく。


香希『今から僕の今日全ての力を込めたキルアーツを発動させます。これが最後の力ですこれを使えばもう今日は闘えません…行け!雀蜂!』


そう言うと同時に雀蜂はケルベロスに毒々しい針を突き刺した、その瞬間もの凄い轟風がケルベロスを押しつぶすように発生する。そして、一瞬風が吸い込まれるように止んだかと思うと爆発したように轟風がケルベロスを襲った。


ドゴォーーーン!!


ケルベロス『グルォーンン!!』


ドサッ!………

ケルベロスは倒れたまま動かなくなった。そして体からは黒い煙が出てくる。倒したのだ。


マナカ『やった……の?』

雫『凄い……いてて すげえよ香希』

香希『雫先輩』


香希が嬉しそうなホッとしたような表情をうかべフラフラの足取りで近づいてくる。

俺も立ち上がり香希の方へ歩いて行こうとしたときだった。


ケルベロス『グオオーーン!!!』


何と倒したはずのケルベロスが立ち上がり雄叫びをはなっている。

先ほどのケルベロスとは違い理性を失っているみたいによだれをたらし息は荒く目は赤く光っている。


春杷『まだ生きてんのかよ』

雫『くっ!』

香希『そんな…』


香希はその場に座り込んでしまった。

俺は紫雨一式を手に取るも腕が震えて上手く狙えない。

そんな中ケルベロスの近くにいた冬華が氷月一式を手にとり立っていた。そして…


冬華『氷月一式!《氷天花(ひょうてんか)》!』


ピキピキ…ザシュ!バリ…バリ…パリン


冬華の放ったキルアーツでケルベロスの周りに氷の花が咲き乱れた。そして淡く光り出した花から一斉に氷の刃が飛び出しケルベロスを貫いた。


ケルベロス『グオオーーン!!!グワァ!!』


ケルベロスは冬華の攻撃を受け標的を冬華に定めたそしてケルベロスは冬華に巨大な風の刃をはきつけた。風の刃に少しでも当たった物は中心を貫かれている。


冬華『うっ!』

雫『冬華ーーー!!』

マナカ『ふゆかぁーー!』


冬華は尻餅をついて動けずにいる、他の皆も動けずにいた、このままでは本当に冬華が死んでしまう。


冬華『きぁーーー!!!』

香希『冬華さーん!!』

雫『冬華!!……っ!香希!』


風の刃が冬華まであともう少しと迫ったとき香希が冬華の前に飛び出していった。


ズバーン!…ブシュー!ブシ!……ドサ!


冬華『ハアハア…!いや…いやぁーー!』

雫『こう…き?……香希…香希!!』

春杷『おい…嘘だろ』

マナカ『っ!』


風の刃が冬華を守った香希に直撃したあと砂煙が出来たそしてその砂煙がおさまった時俺達は絶望へとたたき落とされた。

そこには、血を流し体を貫かれて死んでいる香希の姿があった。


雫『香希…嘘だろ?なあ…お前俺と一緒に強くなるって…《魂の完全覚醒者(ソウルフルバースナー)》になるって約束そくしただろ?なあ…香希…こおーきー!!』


ドォン!!ズズズ…ブワァ!


冬華『なっ何!?』

春杷『雫?!』


何が起こったのか俺には分からない。

ただ香希が死んで感情的になってそれから…それから………


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


雫『んん…ん?ここは?』


ここは何処だ?さっきまで地上にいたのに今は水の中にいるみたいだ。


雫『何でここに?……確かケルベロスと闘っててでも強くて皆負けて……そして、香希が来てくれてそれで……香希…死んだ?………香希が死んだ!香希!香希ーー!』


俺は薄れていた思考の中今俺達に何が起きていたのか思い出だそうとしていたとき香希が貫かれ血を流している姿が脳裏に浮かぶ、そのショックで後頭を抱えながら叫んだ。


雫『何でだよ…なん…で』


涙が零れた、自分の弱さに無力さに心から絶望していた。


雫『くそ!……ちくしょぉー!』


涙を流し悔しさと無力感を外に出すかのように大声で叫んだ。

そんなことをしていると…


???『雫……雫私です』

雫『何だよ?』


俺は俺の名前を呼ぶ声に目を開けた。するとそこには夢の中で出会った『ノア』が微笑みを浮かべながら浮いていた。


雫『ノア…か?』

ノア『はい』

雫『ここは?どこだよ…』

ノア『アナタの世界です』

雫『俺の…世界?…』

ノア『はい…』


そう答えるとノアは俺の近くまで来て俺の頬にに触れる、ひんやりと冷たい手が何故か暖かく感じた。

ノアは俺の頬に触れながら俺に言葉をなげかける。


ノア『雫…力が欲しい?』


ノアが優しい顔で言ってくる。


雫『ああ…欲しい…力が…皆を護れる位の……力が…』


俺は静かにでも強く答えた。


ノア『そうですか………ならば私を受け入れなさい…さあ…私と口付けを…』


そう言うとノアは唇を俺の唇に重ねた、するとノアはスーウと消えるように俺の中に入っていった。


雫『何だ?……体が暖かい…これは?俺か?』


ピカーン 俺の体……いや俺の世界は眩い光に包まれた。


▼△▲▽▼△▲▽▼△▲▽▼△▲▽▼△▲


冬華『何が起こったのよ?…一体何が』

マナカ『…雫?…なの?』

春杷『……』


三人は何が起こったのか分からなかった突然光に包まれた雫をそして今の雫の姿を、ただ三人は理解できずに見ているだけ。

そして、それはケルベロスも同じだった。


ケルベロス『お前は一体……一体何者だ!』


三人と一匹が見つめる。


雫?『………私は……』


三人と一匹が見つめる先には【長い白銀の髪のとても美しい女性】が光に包まれながら立っていた。


雫?『私の名は…』


そして、雫?から告げられる。


雫?『…ゼウス…』


その瞬間大地が……世界が震えた。

悲しく終わってしまいましたが次は雫の力がみれますねー

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