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9-3.白き神

遅くなってすみません

9-3.白き神


???『私は…《ゼウス》……』


 【白銀の髪の美しい女性】はそう冬華達に告げるとケルベロスに冷たい眼差しを向ける。


ケルベロス『貴様!!なにもっ!!……』


ゼウスに冷たい眼差しを向けられたケルベロスはゼウスに怒りの感情を向けた。

その眼差しと感情を向けられたケルベロスはゼウスに風の牙を放とうとした、その時だった。


ゼウス『……うるさい………』


ゼウスは冷たく暗い眼差しを向けながらそう小さく呟くと、ゼウスは人差し指をケルベロスに向けて………


ゼウス『…《(かぜ)一槍(ひとやり)》…』


そう言い放つとケルベロスに向けられた人差し指から風の鋭い槍がケルベロスに命中する。

その速さは尋常ではなくケルベロスは言葉を続ける前に死に、また冬華達がきずいた時にはすでにケルベロスは粉々の肉片になって黒い煙となり消えていった。


冬華『えっ……』

春杷『…………』

マナカ『嘘…でしょ』


目の前で一瞬にして殺されたケルベロスを見て3人は《ゼウス》と名乗る女性に恐怖を覚えた。

3人がゼウスの前で恐怖しただ立ち尽くしていると……


ゼウス『あなた達が、冬華・春杷・マナカ ですね?』


冬華・春杷・マナカ『『『…!!』』』


3人は返事のかわりにコクっコクっとただ頷いてかいした。


ゼウス『そうですか…なら…あなた達は疑問に思ってることがあるのでは?』


ゼウスは3人に優しく問いかけた。


冬華『あっ…あなたは…』

春杷『あんた何者だよ?』

冬華『ちょっ!ちょっと春杷私が』


冬華が問いかけようとしている最中に春杷が遮るように問いかけた。

冬華は遮られた事で春杷に詰め寄る。


マナカ『ちょっと何やってんのよ!……私達が聞きたいことは一つあなたは雫なの?そして雫じやないなら雫は?』


マナカは冬華を止めると、ゼウスに静かに問いかけた。


ゼウス『ん…』


ゼウスは一息つくと話し始めた。


ゼウス『どう説明すればいいやら……私は雫の魂の一部とでも言えば分かりますか?』

冬華『雫の魂の一部?』


冬華はいまいちピンとこない様子でゼウスを見つめる。


ゼウス『まあ…この話しは私より…そこに隠れている人に聞いた方が良いと思うけどね』

???『んーーバレてたのね?ゼウス…久しぶり』


ゼウスがそう良いながら指差す木の影から一人の女性が出てきた。


冬華『っ!雨未先生!!どうして!』

マナカ『まじ……』

春杷『………あー美術の』


驚く冬華とマナカと春杷に雨未はドウモーーなどと言うとしんみりとしながら3人に話し始めた。


雨未『まあ…3人の知りたいことは分かってるから話すね………あれはまだお母さんとお父さんが生きていた頃の話し何だけどね…』


雨未はそっと目を閉じて話し始めた。




○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○


ミーンミンミンミンーン

夏の熱い太陽の光がてりつけている。そんな山道をとある4人を乗せた車が走っていた。


父『んんん♪』

母『何か今日はやけに上機嫌ね~』


上機嫌に鼻歌を歌って運転している父親にそれを見て嬉しそうにしている母親が隣で話しかける。


雫『お父さん♪今日遊園地に行くんでしょ?』

父『そうだぞー♪雨未も行きたいだろ?』

雨未『うん!楽しみ今日のために新しいお洋服買ったんだから♪ねっお母さん』

母『んふふ♪そうねとても可愛い服買ったものね♪』


そこには幸せそうな家族の姿があった子供2人は目を輝かせ父親と母親はそんな光景が幸福だと言わんばかりの笑顔で車を走らせていた。

だがそんな幸せな時間が終わろうとしていた。


父『ん?何だ?あれは?人か?』

母『変ね?こんな暑い日にパーカー何か着ていて…それに道の真ん中歩いて』


父親と母親は前で歩いている人を見て不審に思った。そして父親が声をかけた。


父『あのーどうしました?具合でも悪いですか?』

人『……く……れ…』

父『えっ?』


父親は答える人の言葉を聞き取ることが出来ずにもう一度聞き返そうとした。

そして、その人に近づいたとき…


人『く…れ……お前の魂をくれーーー!!!』

父『うわぁぁーーー!!!』


車を降り近づいた父親にその人はそう叫びながら体を変形させていく、見た目は大蛇そのものだった。

そしてその大蛇は父親を襲った、大蛇は口を大きく開けると父親の首を食いちぎりそして魂を吸い尽くしたあと標的を車に定めた。


母『はぁ……あっあ……』

雫『おっ……おかぁ……さん……』

雨未『…………うっ……ふっ……』


3人は目の前の恐怖になす術なくただ震えることしかできなかった。


大蛇『いただきまーす♪』

母『2人とも逃げなさい!!』


大蛇が襲おうとしたとき、母親は子供を車から出し子供を大蛇とは反対方向へと追いやるそして、子供の為にと自らを犠牲にし大蛇の前へと震える体を無理やり動かす。


母『こっ……ここから先には…いかせ……』


我が子を守らんとたちはだかる母親を大蛇は一瞬にして食らいつき母親は一瞬にして飲み込まれた。


雫『おっ…お母さん!!』

雨未『イヤァーーーー!!!』


目の前で母親を飲み込まれた子供2人はその場に崩れ落ちた。大蛇はそんな2人の元へと近づいた。


大蛇『これは旨そうだな!』

雫『お姉ちゃん!!逃げよう』

雨未『うっ……』


必死に逃げようとするも雨未は恐怖で動くことが出来ない。


大蛇『お嬢ちゃんからいただきまーす』

雨未『イヤァーーーー!!!』

雫『お姉ちゃん!!』


ドス!グシャ!ブシュッ!!


雨未『えっ?』


大蛇に襲われ殺されると思った雨未はとっさに目を閉じる、だが鈍い音が聞こえるも自分の身に何の変化も無いことに不思議に思い目を開ける。


雨未『雫……雫……そんな雫まで』


そこには大蛇の牙で体を貫かれて死んでいる雫の姿があった。


雨未『いや………いや…いやいやいやいやいやいやーー お父さん!お母さん!雫!皆!いやぁーー!!』

大蛇『うへへそれじゃぁお嬢ちゃんもいただきまーす』

雨未『イヤァーーーー!!!』


ズドーン!!グシャ!スッ!


何がおこったか分からない。雨未が気付いた時には大蛇は体をグシャグシャにねじ曲げられ死んでいた。そして、その大蛇のそばに綺麗な姿の女性が雫を見下ろして立っていた。そしてその女性は雨未に


女性『私はゼウス……アナタの弟さんの魂となって助けてあげるその代わりアナタの弟は私のものね♪』


そう告げるとゼウスと名乗る女性は雫の体の中へと煙の様に消えた。

その後雫は何事も無かったかのように目を覚ました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


雨未『とまあ……これが雫ちゃんの真実…雫ちゃんは本当はもうとっくに死んでたの…』

冬華『そんな!』

マナカ『そんな事がありえるの?』


雨未から聞かされた真実は3人には大きすぎる真実だった。

動揺、混乱する3人にゼウスは……


ゼウス『ありえるから私は今アナタ達の前にいる…それにそろそろ気合い入れ直した方が良いわよ?』

冬華・マナカ・春杷『えっ?』


ゼウスはそう言うと3人の後ろを見据える。

3人はゼウスの言葉で後ろを振り向く、するとそこには……


???『うふふふ…久しぶりねゼウスもうかれこれ三百年前ねあなたと殺し合ったのは』


3人の振り向いた先に《黒い髪の赤い瞳の女性》がふわふわと宙に浮きながら姿を現した。


ゼウス『久しぶりね…ハーデスまさかアナタが来るなんてね‥思いもしなかったわよ』

ハーデス『私のペットが役に立たなかったから私が出るしかないでしょう?それにアナタに来られたらますます出なきゃね…勝てないでしょ?』


ゼウスとハーデスが睨み合い二人の力がぶつかり合い激しい暴風を呼ぶ。


ハーデス『ウフフフ』

ゼウス『ウフフフ』


ジリジリと歩み寄る二人、次第に暴風もその強さを増し激しく吹き荒れる、冬華 マナカ 春杷 の三人に緊張がはしる。

このまま二人がぶつかり合えば…そう思うと三人ともゾッとした。


ハーデス『ゼウス』

ゼウス『ハーデス』


ハーデスとゼウスの距離があと数メートルのところまで来て二人は戦闘態勢に入っていよいよ凄まじい闘いが始まろうとしていた。


冬華『ヤバイ!このままじゃぁ』

マナカ『あぁ世界の終わりだね…ナンなのよこの霊圧!』

春杷『スゲーナ……魔力がハンパないなー』

冬華『二人とも!そんなこと言ってないで逃げ…』


ドゴーン!


冬華『なっ、なに?!!一体何が?』

雨未『どうやら始まったみたいね‥』

冬華『?!!雨未先生』


ドゴーン!ドカーン!ドッドッド!


ゼウスとハーデス二人が拳をぶつけ合うたび周りの物はその圧を受け潰されていく。


冬華『苦しい…押しつぶされそう』

春杷『あぁこりゃまじでヤバいね…』

マナカ『一旦此処は退いてって雨未?』


雨未はゼウスとハーデスから遠ざかろうとする三人とは反対に激しくぶつかり合うゼウスとハーデスに歩み寄る。


マナカ『ちょっと雨未!あんた何を……』

雨未『私が止める』


ゼウスとハーデスに歩み寄る雨未はそっと呟く。


雨未『おいで……《白神はくしん)白虎びゃっこ)》』


スーー…ドスンッ…ドスンッ


春杷『なんだよ…あれ』

冬華『嘘!』

マナカ『あれが《伝説のソウルキリンガー》のキリンググッズ白神・白虎』


そこには《白銀に輝く青い瞳の白い虎》が崖の上からゼウスとハーデスを見下ろしていた。


そして……白神が目覚める。

雫『まだまだ続くぜ~見てくれよな』

萌良『はいはい それではまたのお楽しみを』


ゼウス『………フフ』

ハーデス『……フフ』


萌良『あの~二人とも怖いんですけど』

雫『………』


                    END

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