5.特化バグル
5.特化バグル
俺は《蛾麗 雫》(がらい しずく)
桜ヶ丘高校に通う普通の学生だった。でもある日俺はバグルという魂を殺す《ソウルキリンガー》になった。
雫『ふわぁ~~……眠い』
冬華『ちょっと!しっかりしなさいよ!だらしないわね…はぁ』
そして、隣で騒いでいるのが俺の相棒の《月城 冬華》(つきしろ ふゆか)だ。
雫『………』
冬華『ちょっと!聞いてるの?』
雫『聞いてるよ』
冬華『嘘つき!さっきから上の空じゃん!』
冬華は拗ねた顔をしている。
雫『ごめん…昨日のバグルで寝てないんだよ』
冬華『全く…どうせ次の授業も寝るんでしょ…』
冬華は拗ねた顔から呆れた顔をしている。
雫『いや…次は無理だ…』
俺は少し真剣な顔をしながら言った。
冬華『…?どうしてよ?』
急に真剣になったから、不思議なのだろう。
雫『フッ…それはな…』
俺は空を見上げ、少し格好つけた。
冬華『……それで…』
冬華は、俺の行動をスルーした。
雫『…まあ…次の授業は美術…なんだよ』
冬華『…そうなら寝れないわね』
そう美術の授業は寝ることが出来ない。なぜかって?
これは、この前の美術の授業の出来事である。
~美術の授業~
雨未『はぁ~い授業始めるよ~』
生徒一同『お願いしまぁす』
いつもの様に授業が始まった。
熊『おーい雫…雫』
またうるさいのが話しかけてきた。
雫『何だよ』
熊『今日も雨未先生は麗しいな~』
雫『へぇ~……』
いつも言ってるだろ…と心の中で呟いた。
熊『あ~あの唇見てみろ吸い付きたくなるよな~それに巨乳だし肌スベスベしてそうだし…エロい』
何て事だ。隣に変態がいる。そう思った俺は姉ちゃんに。
雫『雨未先生ー熊君が先生をエロい目で見てまーす』
と、皆の前で言ってみた。
雨未『えっ…そうなの?熊君?』
おどおどと困惑した様子で熊に聞く。
熊『い…いえ、決してその様なことは無いです誤解です』
熊も焦った様子だ。
熊『ただ先生が綺麗な人だなーと俺のお姉さんになってくれないかなーって言ってたんですよ雫に』
それを聞くと姉ちゃんは。
雨未『そうなの?雫ちゃん?』
俺に聞いてきた。
雫『…ああ…まあそんなとこ』
そう俺から聞くと姉ちゃんは。
雨未『…ごめんね…熊君…私は雫ちゃんのお姉ちゃんじゃないと嫌なの…私雫ちゃんのこと大好きだから…だからごめんなさい』
教室中が騒ぎだす。
女子『うわぁ~先生ー凄い』
女子『本当先生雫君の事好きだよねー』
女子『いいなー私も雨未先生みたいなお姉ちゃんが欲しい』
女子達は凄い、羨ましいの言葉がて出てくる。
男子『…くそう…何で雫ばっかり』
男子『うわぁ~~ねたましい』
男子『……何でこんな世界なんだー』
男子『噂じゃあ月城さんとも仲がいいみたいだぜ』
男子『なんであんなやつが』
男子は何とも言い難い言葉が次から次へと出てくる。
熊『……………』
熊は熊で完全にふられた訳で。言葉も出ない様だ。
姉ちゃんは姉ちゃんで恥ずかしいのかもじもじしている。
女子『でさ…雫はどうなの?そこんとこ』
一人の女子が聞いてきた。
女子『それ気になるー』
女子『どうなのよー』
女子が迫ってくる。
雫『…そりゃあ…俺も姉ちゃんが姉ちゃんでいてくれて嬉しいし…俺も姉ちゃん好きだよ』
言ってから恥ずかしくなった。
雨未『…雫ちゃん…』
姉ちゃんも嬉しいそうにでも恥ずかしそうにもしている。
女子『…はっきり言われちゃ何も言えないものね』
女子『良かったね…先生』
女子は良かったねとどこか安心にも似た雰囲気を出していた。
男子『…………』
男子『…………』
熊『……………』
男子や熊は死んでいる。
女子『まあ…先生じゃなくても雫以外の男子は嫌だよね』
女子『本当…雫以外の男子はろくなこと考えてないからね』
女子『…私も…雫君以外の人は…怖い』
女子『確かに…あんたはなおさらね』
男子一同『……………』
男子達は静かに気絶した。
そしてこの後、俺が美術の授業だけ寝れない理由が出来たのだ。それは一人の女子生徒の発言がきっかけだった。
女子『…そう言えば雫はいつも授業中寝てるよね』
女子『言われてみればそうだね』
雨未『雫ちゃん…本当…なの?』
俺はこの時、まずい状況にあることに気が付いていた。
雫『まあ…ね』
姉ちゃんからは逃げられない。
雨未『…雫ちゃん…これから美術の授業中寝てたら…』
雫『…寝てたら?…』
俺は息をのんだ
雨未『私のキスで起こしたゃうぞ…』
雫『…………………………………』
この時俺は寝ない事を誓った。
その後女子達がその位はしないとね~みたいな事で盛り上がった後気絶した男子達を無視した形で授業が続いた。
冬華『…そんな事が…』
冬華に全て話した。
雫『ああだから寝れないんだ』
冬華『そうなら良いわ』
さっきまでの呆れはどこへやらいつもの冬華に戻っていた。
冬華『さて授業が始まるわね。』
雫『ああんじゃ行きますか』
冬華『ええ…またね』
俺達は屋上で別れた。
美術の授業になった。
雫『………ヤバい……眠い…』
俺は昨日の疲れのせいかもの凄い睡魔に襲われていた。
雫『うーん…ダメだ!うまく描けないな…』
今日は学校の未直にあるものを描く授業だ。だから俺は桜を描いているでもうまく描けない、それに今は昼で弁当も食べたしかも桜の木の下だ眠くならないわけがないのだ。
雫『描いてるふりして寝るか…』
そんな事を考えていると。
雨未『雫ちゃん…どう?』
姉ちゃんだ。
雫『ダメ全然うまく描けない』
雨未『ちょっとかして』
そう言うと姉ちゃんは俺からスケッチブックをとった。
雨未『これをこうして……ここを見ながらこう…』
姉ちゃんはスラスラと鉛筆をはしらせる。
雨未『こんな感じどうかな?』
姉ちゃんは数分描いて俺に見せてきた。
雫『……いつ見ても凄いよ姉ちゃん』
本当にそう思う。姉ちゃんの絵は人をひきつける何かがある。その絵をずっとみていたくなるそんな絵だ。
雨未『本当!嬉しい…』
姉ちゃんは恥ずかしそうに照れる。
雫『本当だよ』
雨未『そうか…でもこの絵は提出しても駄目だよ』
雫『……だよねー』
分かっていたことだが惜しい。
その後俺は姉ちゃんの絵をみて目が覚めたらしく、絵を描き始めて提出した。
放課後。
雫『さて、帰るか』
俺は帰り支度をして教室から出た。
冬華『雫…帰るんでしょ一緒に』
冬華が教室の外で待っていた。
雫『…まあ…帰るか』
俺達は最近一緒に居ることか多くなった。
そのせいか周りに。
男子『……えっ!うそ!冬華さん彼氏居たのか?』
男子『知らねーよ…でも羨ましい…』
などと言われる。
冬華『彼氏…か…』
雫『…なんだよ?いきなり』
さっきの会話を聞いたのだろう突然言ってきた。
冬華『雫は私の相棒で友達…』
雫『ああそうだな…』
冬華『でも…雫なら…彼氏でも良い』
雫『…何言ってんだ』
冬華『今のは忘れて…』
冬華は急に黙り込んだ。昨日の出来事が原因だろうか。
そう、昨日の夜。
雫『なんだ!こいつ!』
俺は夜の帰り道人通りが少ない道を歩いていたその時俺はナース姿のバグルに遭遇した。バグルは最初から戦闘モードだ。
雫『水属性が効いていないのか!』
雫『冬華はまだか』
俺は冬華にすぐ来てほしいと頼んだ。まだ冬華はきていない。
雫『氷属性も…効かなかった…全く効いていないのか』
俺は2つの属性が全く効かない事は初めてなので焦っていた。
バグル『アハハ…もう終わり?』
雫『ならこれでどうだ!』
俺は属性を変えた。
雫『紫雨一式・雷印!!』
俺はたたみかけた。
雫『キルアーツ!紫雨一式・雷虎砲!!』
放たれた銃弾は巨大な虎の形になりながらバグルに直撃した。砂煙が凄い。
雫『やった…のか?』
バグル『……フフフ…アハハ』
全くの無傷である。
雫『そんな…キルアーツが3つも効かないなんて…』
俺はもう戦えないと思ったキルアーツが3つとも効かないのは初めてだしかも少しどころか全くの無傷、これが俺をさらに追い詰めていた。
雫『くそ!おお!』
雫『紫雨一式・炎印!!』
雫『キルアーツ!紫雨一式・炎蛇砲!!』
巨大な蛇の形をしながら銃弾はバグルにとんでいく。
雫『頼む…効いてくれ!!』
俺は祈った…だが。
バグル『もうそろそろよろしくて?』
全く効いていない。
雫『はぁはは…無理だ』
俺は諦めて逃げようとした。
冬華『逃げないで!!』
逃げようとした時冬華の声がした。
冬華『必ず倒せるから…ハァハァ…逃げないで…』
冬華は相当疲れているまさか家からずっと走って来たのだろうか。
雫『でも…全然効かないんだ…どうすれば…』
冬華『まだ使ってない属性は?』
雫『風属性』
冬華『なら…それを使って!』
そう冬華に言われたが本当に効くのだろうか?でも…
雫『…分かった!やってやる!』
ここまで来てくれた冬華のためだ。
雫『ふぅ…紫雨一式・風印!』
俺は最後の属性に切り替えた。
雫『これでキメル!!』
俺は強くそう思った。
雫『キルアーツ!紫雨一式・風刃砲!』
俺は狙いを定めて放った。
バグル『…!!!!くっ!』
バグルは危険を感じたのかとっさにかわした。
雫『かわした!今までかわさなかったのに!』
冬華『雫!そのバグルは風属性特化有効のバグルなのよ!』
雫『特化…何だ?』
俺は意味が分からなかった。
冬華『後で説明するから!今はバグルを!
』
気づくとバグルが大きな舌を伸ばしてきた。
雫『うわっ!…危なかったな今の』
もう少しで串刺しだった。
冬華『早く…撃って撃って!』
俺は言われるまま撃ちまくった。
雫『風は効くのか!なら』
俺は弾を連射してバグルを追い詰めた。
バグル『……うっ!』
追い詰められたバグルは高く飛び上がった。
雫『ふん…それを狙ってたんだよ!』
俺はバグルが着地する前に弾をバグルの足めがけて撃ちまくった。
バグル『!!!!ぐっ!』
今ので足を痛めたらしい。
雫『まだだ!』
俺はバグルの弱った足を撃ちまくった。
雫『大分動きが遅くなったな!』
バグルは足を引きずりながらそれでもまだ戦おうとする。
雫『もう終わりだよ』
俺はしずかに構えた。
雫『……紫雨一式・風刃砲…』
俺は呟くように言い弾を放った。
スパンッスパンッ………
巨大な風の刃が何層にも重なりバグルを切り裂いた。
バグル『………ぐっう……』
戦いは終わった。
冬華『雫!頑張ったじゃん!』
冬華が駆けつける。
雫『……ああ…何かもうダメだ』
バタン!俺は崩れるように倒れた。
冬華『雫!!!ちょっと…雫!!!』
俺はどうやらバグルの攻撃を受けてしまったようだ、受けた場所が悪かったらしい。
冬華『雫!!…そうだ!…この薬飲んで!』
雫『……ううっ…』
冬華『だめ…飲んでくれない…どうしたら…』
冬華『……口移し…そう口移しなら!』
冬華は薬を含み雫に口移しした。
冬華『……んっ…んっん…』
雫『………んっ…………はぁ』
雫は薬を飲んだそして、傷口が塞がっていく。
冬華『これは霊石のおかげね』
霊石はソウルキリンガーに支給される回復石だ。霊石は体のなかでとけて体の細胞を新しいものへとかえる、そのため傷を負った古い細胞じゃなく全く新しい細胞へとかえたため傷口が塞がった。
雫『………ん?冬華か?…』
俺が気が付いた時は草原で冬華の膝枕の上で寝ていた。
冬華『…良かった…雫』
雫『ああ…すまない…』
冬華『…もう帰ろっか』
雫『…ああ…だな』
俺達は家に帰った。冬華の家前。
雫『そんじゃ…今日はありがとうな』
冬華『…良いわよ別に…それに雫にキスしちゃったし』
そう言うと冬華はすぐ家に入っていった。
雫『………えっ?…』
その後俺は色々考えながら眠りについた。
雫『キスしたからなー』
俺がそう言うと冬華は恥ずかしいのか、俺に蹴りをいれてきた。
雫『いって!…悪かったよ』
冬華『本当に?…』
雫『本当に…ごめん』
冬華『ならよろしい』
冬華は機嫌をなおしたようだ。
雫『にして…昨日のバグルは何だったんだ?弱点の属性じゃないにしても全く効かないことなんてなかったんだけどなー』
俺は冬華に聞いた。
冬華『昨日のバグルは属性特化有効のバグルだったのよ』
雫『……分かるように…頼む』
はぁーと冬華はため息をつき説明にはいった。
冬華『属性特化有効…一つの属性に特化した弱点のこと…簡単に言えば昨日のバグルは風属性じゃないと絶対に倒せないってこと』
雫『…だからなのか?昨日のは…』
冬華『ええ…ただし…神属性の攻撃は特化有効に関係なくダメージを負わせられるのよ』
雫『神属性はどんな敵にも絶対効くのか?』
冬華『ええ…絶対に…神属性は特化耐候にも効くわ』
雫『…特化耐候?』
冬華『まあ簡単に言えばある属性は絶対に効かないってこと』
雫『…なるほどね…なら神属性はすごいな』
俺は今の説明を聞いて神属性はすごい力なのではと思った。
冬華『そうよ神属性は無敵ね神属性同士がぶつかり合ったりしたらどうなるか…神属性は次元が違うわ…まあそのせいか神属性を有するものは少ないのよ』
確かに…俺の紫雨も神属性にだけはなれないのだ。
雫『まあそんなもんか…』
俺達はそんな会話をしながら家へと帰り着いた。
冬華『それじゃまた明日ね』
雫『ああまた明日』
俺達は冬華の家の前でわかれた。
玄関のドアを開ける。
雫『ただいまー』
ドタドタドタもの凄い勢いで走ってくる。
雨未『雫ちゃーんおかえりー♪』
ぎゅーっと抱きしめられた。
雫『姉ちゃん苦しいよー』
解放された。
雨未『雫ちゃん…ご飯にする?お風呂にする?それとも……お姉ちゃんにする?』
何てことだろうか凄すぎる我が姉である。
雫『………もちろん…姉ちゃん…』
俺も重症だ。
雨未『やった~♪なら今からベットで待ってる♪』
雫『その前に…お腹すいたー』
そう言うと姉ちゃんお手製の親子丼がでてきた。
雨未『早く食べてベットにきてね♪』
姉ちゃんはルンルンとした足どりで寝室へと行ってしまった。
雫『さていただきます』
俺はあまりの美味しさにあっというまに完食してしまった。
それから俺は風呂に入り歯磨きをして、寝室へと向かった。
雫『姉ちゃんきたよ』
雨未『もう…遅いよ~』
そう言いながらも姉ちゃんはしっかりと俺の腕にしがみついている。
雨未『ねえ雫ちゃん…』
雫『ん?』
雨未『私は……ずっと雫ちゃんのそばにいるから…だから…ね…雫ちゃんもお姉ちゃんのそばにいて…離れないでね…』
姉ちゃんは不安げな様子で行ってくる。
雫『離れる訳ないだろ…姉ちゃんしか家族居ないんだ…離れないよ』
そう言うと姉ちゃんは安心したように微笑んだ。
雨未『うん…もっと近くに行くね…』
そう言うと姉ちゃんはさらに近くにきた。
パジャマのボタンが取れて服から姉ちゃんの白く柔らかそうな肌が見える。
雨未『雫…ちゃん…』
姉ちゃんは吐息を少し荒くして腕ではなく体に抱きついてきた。
雫『…大丈夫か?姉ちゃん』
雨未『うん…大丈夫♪…ねえ雫ちゃん…』
雫『ん?』
雨未『手を握って良い?』
雫『…まあ良いけど』
そう俺が言うと嬉しそうに指を絡めてきた。
雨未『ふふ…雫ちゃんの手…大きいな…あったかい』
姉ちゃんは俺の手を握り落ち着いた様で眠りについた。
雫『さて俺も寝るか…』
雨未『……んっ…むにゃ…雫…ちゃん……』
チュッ…寝言かと思いきやかるくチュウされた。
雫『寝ながら…凄いな…まあ寝るか』
俺も程なくして眠りについた。
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epilog
昨日の夜姉ちゃんと寝たわけだが朝起きたら姉ちゃんのパジャマはもう着ていない様な感じにはだけていた。そのうえ隙間がないほど密着していたため姉ちゃんの胸が体に当たっていて俺は声もあげられず姉ちゃんが起きるまで待った。
雨未『雫ちゃんごめんね~』
雫『良いよもう気にしてないよ』
雨未『うん♪』
こうして騒がしい朝を迎えたあと。俺と姉ちゃんは学校へ向かった。
雨未『そう言えば……雫ちゃんのあれ大きいね♪』
雫『…!!!』
今日も騒がしい1日が始まった。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ続きます。それでは次回またお会いしましょう。




